オーストラリアでウンコ漏らした話

タイトルが気になるでしょうが一度忘れてください。

11月22日金曜日はお世話になっているファームで「お祭り」をやることに。主催者はもちろんファームのボスとその奥さん(前日記参照)。ミルデュラは結構田舎なのだが日本人は割と住んでいるようで、近所に住んでいる方々が家族で来られたりしていた。6組から7組くらい来たのだろうか。そのほとんどはオーストラリアで結婚して、こっちで家庭を持っているという人たちだ。だから親と一緒に遊びに来ていた子供総勢10人くらいはほとんどハーフ。そんな場に居合わせるというのは、なかなかできない経験だ。

僕も一応従業員なので適当に飲みながら、野菜や焼きそばを作っていた。人見知りを発動させる前にビールをガブ飲みし、良い感じに酔っぱらう作戦が吉と出た。気のいいオージーのおっちゃんがいたので仲良く談笑できるまでには溶け込めていた。

暗くなってきた頃、ボスが突然「わっしょいするぞ」と号令をあげた。
そう、神輿の登場だ。


ボスが片言で「ワッショイ」と言った後に続いて、我々担ぎ手たち(主にマダム)も「わっしょい」と声を出す。子供達(主にハーフ)は提灯のようなものを持って神輿の周りを囲む。そして訳も分からず大人の真似をして「わっしょい」と叫ぶ。
僕は肩に重いものを感じながら思った。一体僕は何をしているのだろう。しかしそれは決してネガティブなものではなかった。たまらなく心地の良い疑心であった。

無事に神輿を倉庫に戻し、みんなで写真を撮って今回の祭りのメインが終了。ここで僕は、先ほどから薄々感じていた便意と向き合うためトイレへ向かうことに。

ここで一つ誤算があった。

納屋からトイレまでが果てしなく遠い

歩いて5分ほどだろうか。曲がりくねった道ならまだ良いのだが、ずっと平坦なものだから余計に遠く感じる。
しかし、刻一刻と肛門から始まる2度目の祭りの時間が近づいている。それもすごいスピードで。さっき食べたスイカと、ビールの影響だ。間違いない。どういう訳か子供の頃からスイカを食べるとすぐに出る。

トイレへと急ぐ。残り、300メートルくらいか。景色が変わらないのが辛い。札幌会場に変更になりぼやいていたマラソン関係者の声がこの時になってやっと理解できた。一直線は辛い。便意があると余計に。

そして、あってはならぬ予感が脳をよぎり始める。
もしかしてこれ、間に合わないんじゃないか。
実は脳は至って冷静であった。「これ何時までに配達間に合わないから、お客さんに電話入れとこう」くらいのマインドである。間に合わない。マニアワナイ。冷静に考えても、便座までに間に合わない。

そして次の瞬間。

あ。。。

モリモリモリモリモリモリモリ


〜空白の30分〜


僕は何事もなかったかのように会場へ戻る。もう片付けが始まっていた。僕は自然な流れでその輪の中に入る。ちょっとトイレ行ってましたー。遅れちゃってすいませんねー。ってな感じである。
みんな「祭り楽しかったねー」などと言い合っているが、僕が短時間で「祭り」を2回していることなどみなさん知る由もない。そのうち一つはセルフだが。

幸いにも、僕がズボンを着替えていることには誰も気づいていなかった。

P.S. 「お漏らしエピソード」だと、バナナマンの日村さんが中学生の時に「行きのバスで全部出てしまったが、キャンプ場に到着後すぐに川に飛び込んでバレずに済んだ」というエピソードが大好きだ。

サポートしていただいたお金を使って何かしら体験し、ここに書きたいと思います。