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112.NIRVANAの性的搾取について!

Q.音楽繋がりになるんですけど、NIRVANAの性的搾取についてどう思われますか?

「A.いろんな音楽を聴きあさって、ある日赤ん坊のジャケットに出会った。そこから俺の人生が変わった」という歌を書いたことがあります。

QOOLANDの『ベンツとボンゴ』という曲です。良かったら聴いてみてください。

さて僕たちギター小僧は主に二つの派閥に分かれます。一つがきらびやかで華麗なもの。ビジュアル系や、ド派手な衣装のハードロックなどが代表ですね。
もう一つが『そうではないもの』です。そして今の有名な歌手のほとんどが『そうではないもの』にあたります。

ワンオク、あいみょん、米津玄師、星野源、バンプ、ラッド、スピッツ、ミスチル、サザン。

みんな「すげー派手な格好」はしていません。アーティスト写真の服装もちんどん屋のような舞台衣装ではないし、新宿や渋谷あたりを歩いていても不思議ではないファッションですよね。
反対に聖飢魔IIのようなド派手な格好は、少数派です。パッと頭に浮かぶのはセカオワの🤡ぐらいです。
つまり現代のメインストリームは「ふつう」なのです。

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しかしある時代は、なんと派手な衣装やキラキラした格好が全盛だったのです。1980年代です。

チャートはKISSやボンジョヴィのような『派手な人』ばかりだったそうです。
この頃のロックはギターソロもピロピロ弾きまくりです。やかましいぐらい弾いています。もちろん髪も長いし声も高いし曲も長いです。

今回のご質問にあったアルバムは1991年に発売されました。バンドの名はNIRVANA。地方都市のショボいバンド。ボーカルは家からそのまんま出てきたような格好。やる気あんのか無いのか分かんない面構え。

当時は私服で音楽をやるということ自体、「売れるつもりゼロ」と見られたそうです。実際、シンガーのカート・コバーンという若者は、商業的成功を求めていなかったと言います。

しかしその年から音楽の市場は一変してしまいました。
アルバムNEVER MINDが世界中でかかり、ビルボードの首位を獲得し、爆発的に売れたのです。その内容は最新ベースのサウンドを根底から覆すものでした。地球に恐竜や人類が登場したような感覚なのかもしれません。

その後も彼らの地元シアトルからは次々とスマッシュヒットが生まれ、世界中にもNIRVANAチルドレンは増殖し続けました。
信者らにとって格好が汚いことやぶさいくなことはステータスになり、ギターソロも過激派の中では「弾いたらバカ」という地位にまで転落しました。

『NIRVANA以降、音楽が変わった』と言われています。『20世紀の大切なもの博物館』みたいなとこにも、このアルバムは保管されています。
『ローリングストーン誌が選ぶオールタイム・ベストアルバム500』では6位。ここ30年間にリリースされたものでは1位になります。

訴訟を起こしている人は「何を今さら」と言われているでしょう。反対に言えば、今さらでも何でもなく、未だに1991年から音楽を激変させたアーティストが生まれていないとも言えるのです。初音ミクを除けば。

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