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看護男子 オンライン診療を考える②

今回も同様に、先日行われたメドレー様とGMO医療予約技術研究所様が提供していらオンライン診療のセミナーに参加して学んだことを共有したいと思います。このセミナーでは、「患者との接点づくり」を実現するための、予約システムやオンライン診療など多様化するツールの活用方法を徹底解説していくことを目的としていました。

セミナーは、                             ★患者に選ばれるクリニックとは?
★メドレー×GMOだからこそ伝えたい「患者との接点づくり」について
★他院との差別化を図るための「予約システム/オンライン診療」など各チャネルの活用事例紹介
★質疑応答  の順序で進んで行きました。

この記事では、オンライン診療については書いていきます。まずは、セミナーの参加者さんの詳細は、「看護男子 オンライン診療を考える①」を参考にしてください。

オンライン診療とは、WEB予約・事前問診・ビデオチャットでの診察、クレジットカード決済、薬・処方箋の配送、調剤薬局との連携、診察圏マップ(患者さんがどこから来ているか、他のクリニックがどこにあるかわかるツール)等各種機能を備えたサービス全体を指します。

オンライン診療では、「医療を考える」でも述べた「場所の転換」が如実にあらわれています。今までは、クリニックまで足を運んで、診察を受けなければ行けなかったが、これからは自宅でも診察を受けることができます。有名な先生やクリニックに足を運ぶ必要はなくなり、移動できず診察できなかった課題もなくなります。「クリニックや病院で診察を受ける」から「どこでも診察が受けられる」に変化し、場所の制約がなくなりました。この変化は、インターネットなどの情報技術の発達によるものでありすべてのものがつながっていく世界の途中なのだと思います。セミナーを受けるまでは、「場所の転換」がオンライン診療の強みで、場所の制約による課題が解決できるサービスであると認識していましたが、オンライン診療の強みはそこだけではありませんでした。

オンライン診療のさらなる強み。オンライン診療のさらなる強みは、「診察における業務のDX化」です。一旦おさらいしておきたいのが、診察の業務内容とDXについてです。

診察の業務は、受付をし、健康保険証、老人手帳、紹介状(ある場合)お薬手帳を提出します。問診票を記入し、診察科を決定します。その後、診察をし、次回の予約をとり、会計。薬がある場合は、処方箋をもらい、薬をもらいに行きます。文字では分かりづらいので図で表すと(図は春日部市立病院参照)

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診察の流れでみるとこのように受付から診察、会計、薬など多岐に渡ります。業務だけで見ても重ねる工数は多いですが、医師・看護師・医療事務・薬剤など関わる職種も考えると、診察業務の複雑性は増します。

次に、DXとは、「看護男子 DXを考える」で述べたように、「診察などのパーツのデジタル化」、「業務フローのデジタル化」を経て、「サービスを受ける患者さんや生活者の視点を解釈して、新しい価値を見出すものにする」ことを意味しています。

診察における業務のDX化とは、まさに「診療のDX化」であり、診療のデジタル化だけではなく、DX化することで新しい価値が生まれます。例えば、GMO株式会社さんのメディカル革命では、患者さんの情報をもとにした年齢別統計、どこから診察しているか視覚化できる診療圏統計、キャンセル率統計、人材の稼働率を表す稼働率統計(治療統計)といったデータを蓄積し、そのデータを利用できることサービスがあります。稼働率統計のデータを分析することで、時間対費用が可視化できることや、人材の無駄がないか?を見直すことができます。「診療のDX化」をすることで、データを蓄積し、効率化、満足度の上昇、、再診率の増加など様々な価値が生まれてきます。

まとめると、オンライン診療とは、「ただ単に診療のオンライン化ではなく、「診療のDX化」であり、データを蓄積し利用することで、業務の効率化、顧客満足度の上昇、、診率の増加など様々な価値が生まれてくるサービス」だと思います。

ここまでご拝読ありがとうございます。これからも皆様と一緒に新しい医療を作っていきたいと思っております。次回は、高度急性期病院におけるカルテの現状と課題について考えていきたいと思います。

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