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看護男子 医療を考える③

読んでいただきありがとうございます。今回のテーマは、「医療を考える」。3回目になります。1,2回目を読んでいない方は読んでいただけると幸いです。

 まず、「医療を考える①・②」をまとめると、これからはAIやIoT、5G、VR、AR、ブロックチェーンといったテクノロジーの活用により「医療の転換期」がおこると予想されていると述べました。この「医療の転換期」には、「時間の転換期」「場所の転換期」「主役の転換期」の3つが大きな転換になると考えています。「医療を考える①。②」では、「時間の転換期」「場所の転換期」について述べました。今回は、「主役の転換期」について考えていきたいと思います。

「主役の転換期」。今までの医療は、「病気にかかったら病院に受診して、治療してもらう」というものが主体でした。病院が治療するといったように「病院」「医療従事者」が主役で治療を行っていました。この主役がAIやインターネットなどの技術進歩によって変化してきています。この変化を「時間の転換」「場所の転換」で考えていきたいと思います。

 「時間」で考えると過去にかかったものを現在で医療する順序になっていました。「医療を考える①」で述べたように、これからの医療は、未来を予測して医療をする予測医療が増加してくると考えられています。同じく「時間」で考えると、未来を予測して現在で治療する順序も増えました。つまり、医療に関われる「時間」であった過去・現在のみだったものが、過去・現在・未来まで時間が増え、医療に関われる時間の幅が広くなっていきます。

 次に「場所」で考えると、医療間をつなぐ医療者間のコミュニケーションツールの発展、PHRによる健康情報の一元化、遠隔医療によって、医療が病院主役ではなく、患者自身とその周りの環境そのものも医療となり診療所、ジム、施設、街の環境までもが主体的に医療に参加できるようになっていっています。アップルが積極的にヘルスケア領域に参加しているように、今まで医療でのプレイヤーではなかった企業がプレイヤーになっていっています。今まで場所に制限があったため、病院に行かなければならなく「中央集権型医療」を行っていましたが、オンライン診療のように病院に行く理由が薄れ、自宅でも診察を受けれるようになりました。これからは「分散型医療」になり、地域で暮らしている患者さんを病院という場所は関係なく診察できるようになりました。

「主役の転換期」。今までは、病院が主役で治療していた医療が、時間と場所の制限がなくなり、様々なプレイヤーが参加できるようにり主役になることができます。また、患者自身もPHRやスマートデバイスによって自己管理をしていき、患者自身も主役になることができます。技術進歩によって、隔たりがなくなり、フラットな世界に近づいています。これからの医療の主役は、病院でもなく患者でもなくこの世に存在するものやこと、環境、空気、人間、動物、企業、全てが主役になることができ、もはや誰が主役だとも言う必要もなくなってくると思います。

 ここまで、ご拝読していただき感謝申し上げます。私もこれからの医療の主役になるために勉学にはげみつつ、皆様と一緒に楽しい医療を作っていきたいと思っております。ありがとうございました。

 

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