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看護男子 医療を考える①

読んでいただきありがとうございます。医療業界について考えている看護師の横山です。今回のテーマは、「医療を考える」。様々な書籍を参考にしてこれまでの医療からこれからの医療を考えていきたいと思います。

 加藤浩晃先生の「医療4.0 (第4次産業革命時代の医療)」を参考に、日本の医療の歴史は、1960年第に国民健康保険制度が実現し、現行の医療体制が基礎ができました。1980年代高齢化が懸念され老人保健法の制定や高齢者保険福祉の10年計画であるゴールドプランが策定され現行の介護施策が進み、2000年代はインターネットの広がりとともに医療のICTが進みました。今までの医療は医療・保険制度の基礎、そしてインターネットによるICTによって医療改善が起きてきました。そして、これからはAIやIoT、5G、VR、AR、ブロックチェーンといったテクノロジーの活用により「医療の転換期」がおこると予想されています。

 「医療の転換期」。これは「時間の転換期」「場所の転換期」「主役の転換期」の3つが大きな転換になると思います。今回は、「時間の転換期」について考えていきたいと思います。医療は「診断→治療」というように患者さんが病気を患ってから病院へ行き、病気と診断され治療を受けています。この流れは時間の流れを考えると過去にかかった病気を今現在治そうとしている、つまり「現在から過去へ」の流れになっています。この「現在から過去へ」での治療で問題なのは、病気の患者さんが増えてしまうとその分だけ医者やその他医療従事者が治療をおこなうこととなり対応に追われることとなります。この流れで重要になってきたのは「予防」です。医者や医療従事者が対応に追われる前に病気の患者さんが増えないようにしようとすることです。時間の流れで考えると「現在から未来」へアプローチが変わって来ています。ここが技術における医療の転換期である「時間の転換期」なのだと思います。この「現在から未来へ」の治療、つまり「予防医療」によってなにか起こるのか考えてみたいと思います。

 予防領域では、大きく分けて1次予防、2次予防、3次予防に分類されています。1次予防では、健康を増進し、発病と予防、2次予防では早期発見と治療による重症化予防、3次予防ではリハビリによる社会復帰を目的としています。この「予防医療」によって、「病気や怪我の軽減」、「QOLの工場」、「医療費削減」が期待されています。例に、私の病院では、アップルウォッチで心房細動が見つかり、心房細動を治療するアブレーション術を行い帰宅した患者さんがいます。この心房細動は自覚がなく健康診断でおおく発見されますが、日々身につけているものから発見されるようになればより予防治療が早くなります。また、この心房細動は、血栓を引き起こしやすく、脳梗塞、心筋梗塞の原因にもなる疾患になります。早期に発見することは脳梗塞や心筋梗塞のような疾患予防にもつながります。

 このようにAIやIoT、5G、VR、AR、ブロックチェーンといったテクノロジーの活用により「医療の転換期」が実際におこっています。今回は「時間の転換」。「現在から過去」ではなく「現在から未来」の治療へと変換していることについて考えてみました。次回は、「場所の転換」について考えていきたいと思っています。


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