プロスポーツトレーナーがマッサージガンを使ってみた。【MYTREX REBIVE ZEN】
みなさんは「マッサージガン」という、ツールをご存じだろうか。
私も存在は知っていたが、使用したこともなく、「振動刺激がマッサージ効果になる簡単なツールだろう…」くらいにしか思っていなかったのだが、今回、マッサージガンの大手メーカー【MYTREX】様より依頼をいただき、その効果を実感してみたので、ここに紹介してみたいと思う。
関節可動域の重要性
「MYTREX」には、目的に合わせていろいろなバージョンがあるが、今回、ご依頼をいただいたのはアスリートモデルである「REBIVE ZEN」。
アスリートは、常日頃からコンディショニングを維持することが重要なため、マッサージガンを使用している選手も多いことだろう。
●アスリートの世界で勝敗を分けるわずかな差
トップレベルになればなるほど、選手個人の能力の差はほんのわずか。しかし、そのほんのわずかの差が勝敗を左右する。
本来、関節の可動域は決まっている。例えば腕を前後に動かした時、前から頭上に上げる(肩関節の屈曲)角度は180度まで、後に腕を上げる(肩関節の伸展)角度は50度までだ。
しかし、肩関節の周りにある筋肉の柔軟性が低下することによって、可動域が狭くなり腕が上がらなくなってしまう…ということが起こってしまう。
「あと1歩早く足が出たら…」
「あと1cm遠くに手が伸ばせたら…」
このように関節可動域の低下は、力の伝達をロスしたりプレーの幅が狭くなってしまう原因となり、パフォーマンスが低下してしまうのである。
そのため、筋力とともに柔軟性を高めることで、よりダイナミックで力強いパフォーマンスにつながっていく。
●アスリートだけではない関節可動域の低下
また、柔軟性はアスリートだけでなく、一般の方々も高めておきたい要素である 。動きやすい体づくりや、筋肉の緊張による痛みやだるさを軽減させ予防することができるからだ 。
柔軟性は、加齢や運動不足、日常のストレスなどにより低下してしまう。筋肉は使わなければ委縮し衰えていくうえ、加齢とともに体を動かす機会が少なくなることも影響し、筋肉を使わない生活では徐々に衰え硬くなってしまうのだ。
年をとっても、運動や体のケアを日常的に行い筋肉を動かしていれば、柔軟性は維持することができる。
そのため、日ごろから体のケアに取り組む必要があるといえるだろう。
-次回へつづく-
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