大賀拓己

文章を書きます。

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最近の記事

気化した思考法とAI

人工知能の父と呼ばれているらしいマービン・ミンスキーの”脳の探検”を読中。まだ読中ではあるが本書の基幹となる”思考素”という考えが面白く、先述の熱力学に関する自分の考察にどこか親和性を感じたので、備忘として書いておきたいと思う。 思考素と呼ばれる個別の要素が脳内に点在しており、感情は思考素を回路が囲むことで生まれるというもの。実際の脳内がこのように作られているという話ではなく、思考をシステムとして理解しようとした時に、これを考え方の基盤にしようというもの(なのだと思う)。

    • マクスウェルの悪魔と"分別"

      私は全くの文系脳だけれど、最近熱力学や量子学などをかじっては、科学哲学の真似事のようなことを考えている。そんな中で気になるのが、マクスウェルの悪魔だ。 詳しいことはwikipediaで。 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%82%AF%E3%82%B9%E3%82%A6%E3%82%A7%E3%83%AB%E3%81%AE%E6%82%AA%E9%AD%94 熱力学第二法のように対立する2項が変化していくのは思想の側面から

      • 雑文

        枯れ草のように呆けている。すずろに情報に耽っていたら時計が針をなくしていた。 これはまずいと、鞄に入れていた記憶を出してみる。しかし、どうやら私にとっては記憶よりも、その辺りの落ち葉や石の方が有意義なのだと思う。

        • ソーシャルディスタンス

          森の木々は自身の枝をとなりの木々を脅かすほど成長させない。多様性のある共生とはまさにこんな姿だと思う。競争経済ではなくウェルビーイングな幸福度を優先した社会における人と人の距離感もこうあって欲しい。 話は少しそれるが、幾何学のシンプルな美しさを見出したモンドリアンの話をしたい。 よくある木のスケッチの変遷についてはこちら。 https://www.google.com/amp/s/guchini2.exblog.jp/amp/23203179/ 自然の中に幾何学の美を見

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          廃墟と発電

          廃墟は人の営みから外れ、破壊されることもなく時間にゆっくりと殺されている。廃墟は人を俯瞰している。自然は廃墟を飲み込もうとするが、巨大な石(意思)の塊は飲み込みきれない。廃墟は自然と同化することもできず、人と自然の間にある矛盾そのものになっている。 廃墟を愛する”人にも自然にもなれない矛盾”のような人が発電を始める。

          廃墟と発電

          イタリア未来派 マリネッティとコロナウィルス

          近代芸術の一端を担い、先進的な試みをやりまくったマリネッティですが、あまりに過激すぎる彼の行動を最近ふと思い返します。 注※ 別に私はマリネッティの思想の過激な部分は支持していません。 ざっくりマリネッティについてはこちら 戦争は時代を変化させる最大の契機とみなし、自ら将軍となり他国に攻め入って破壊を行ったマリネッティ。そんな彼は戦争にはテクノロジーが凝縮されており、破壊は美しいものだと語っていました。 現在流行しているコロナウィルスですが、多くの人が自宅に謹慎して従

          イタリア未来派 マリネッティとコロナウィルス

          SDGsの免罪符

          社会を救うのはあなた。人類が負った罪を背負い償うのです。あなたの告解を行動にうつしましょう。邪悪にならないように。祈るように生きて、どんなに繰り返しても許される業を遂げることが社会における成功です。隣人を愛しましょう。全ての人が隣人です。インターネットで繋がっているのだから。

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          夢を見る石

          メディアは人を盲目にさせる。VRができてからそうなったのではなく、古代に暗闇の中で洞窟壁画を描いていた頃からそうだった。メディアの世界に入りたい?この世界の中に入って時間や距離を忘れたい?もう血や肉は忘れてしまおう!みんなで白痴のように一人笑いをしよう!電気が作った霊界でみんなと一緒に遊ぼう!ディスプレイの電源が落ちた時に見る暗闇の中。永遠の真夜中で遊ぼう! そして、砕け散った石化したあなたの石片を刃にして、今を生き抜こう。

          夢を見る石

          計算機の巨人がみる常緑樹の夢

           インターネットの神経が地球にはりめぐらされて、その伝達速度及び容量はどんどんと加速していく。私たちはすっかりと末端神経の一部になってしまい、AIは中枢神経や脳になってしまった。人類は結果的に実態のない一人の大きな巨人を作り出していしまい、その巨人は地球がずっと豊かであること夢みている。巨人は母なる地球は枯れることなく、常緑樹のようにずっと健康的な緑を保ち続けることを望んでいた。末端神経に過ぎない人類がこの地球を滅びてしまうという過失致死だけは、インターネットが作り出した巨人

          計算機の巨人がみる常緑樹の夢

          About me

           ツイッターにてお目汚しの雑文などを上げておりましたが、この度、noteにおいて、よりいっそう皆様の目を汚していこうと思い立ち記事を少しづつ上げていこうかと思います。  ”こいつはどんな奴なのか?"については私のツイッターのアカウントを見ていただければ、これまでの私の断片が時系列で地層のように堆積していると思います。  過去に一度、ネット古書店でもしてみようと思い立ち、ショップを立ち上げて見ましたが、早々にやめてしまい休業中です。しかし、いくつか本について雑感も書いており