見出し画像

廃墟と発電

廃墟は人の営みから外れ、破壊されることもなく時間にゆっくりと殺されている。廃墟は人を俯瞰している。自然は廃墟を飲み込もうとするが、巨大な石(意思)の塊は飲み込みきれない。廃墟は自然と同化することもできず、人と自然の間にある矛盾そのものになっている。

廃墟を愛する”人にも自然にもなれない矛盾”のような人が発電を始める。