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【詩】雪降る夜の群像

振れる袖口 いつかの君よ
凍える指先 風邪をひくなよ
赤らむ鼻はマフラーで隠して
元の場所へと帰っていく

予感は外れ 予報は当たり
ひしめく足跡 異なる家路
重なるそれらを踏みしめながら
幾つもの一つに紛れていく

雪降る夜は少し遅れて
雫は流れて線になる
今日も行き交う東京の夜に
等しく雪は降り積もる



東京でも年に1回くらいは雪が降りますよね。早めに帰ってぬくぬくしよう。


詩集『追憶』を公開しました。大切な時間を失って、向き合って、前に進む物語です。よかったら見ていただけると嬉しいです。

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