コーチングの価格はなぜ高いのか
コーチングに興味はあるけど、ちょっと高くない?
コーチングの資格を取ったけど、値段設定ってどうすればいいんだろう。
コーチングの価格って、本当に様々ですよね...。
今回はコーチングと「値段」の関係性について、私の実体験を交えながら解説します!
ちなみに私がコーチングに興味を持った時、最初に起こしたアクションが「いくらなの?」と相場を調べることでした。
実際に調べてみた結果、私が素直に抱いた感想は
「高っっ!!」
コーチングって一般的な金銭感覚だと「ちょっと高い」と思う金額設定が多いんですよね。
実はコーチングの値段設定は「言い値」でピンからキリまで存在
コーチングの料金を調べたことがある人は判ると思いますが、コーチングの一般的な相場は【1万円~3万円/1時間】となっています。
この、1万~3万というコーチング料は「1回分」です。
コーチングを生業としている立場からお伝えすると、たった1回のセッションで誰しもが劇的な変化を得られるとは限りません。
(一時的にガッとやる気の炎でメラメラになれたりはしますがね..。)
むしろコーチングの流れとしては、セッションを重ねながらお互いの信頼を深めていき、長期的なスパンで時間をかけてコーチと共に目標達成をするのが一般的です。
つまり、1回あたり3万円のコーチングで5回のセッションを受ければ、それだけで15万円になってしまいます。
なぜコーチング料は高いのか?
コーチングを正しく理解していなかった私は、「お話するだけで1万とか高すぎないか...?いや、というか払えないぞ..。」と感じていましたが、自分がコーチングをする立場になると見えてくるものがありました。
コーチング料が高くなる一番の原因は、セッションを「マンツーマンで行うから」です。
これは、美容師さんと似たようなものですね。
お客様お一人あたりにかける時間は固定で決まっていて、
自分の動ける時間も有限ですので、どこかで頭打ちしてしまうのです。
個人コーチングだけで生計を立てようと考えた場合、仮に1時間で1,000円という値段設定にしてしまうと、諸費用を引いて手元に残る金額はスズメの涙です。(ココナラなどは手数料だけで20%を超えているのです...涙)
また、私はコーチングセッションの時間までに、
しっかりと身なりを整え、クライアントの課題をしっかりと頭に叩き込んだ上でセッションに臨むので、
セッション外でも結構時間がかかっていたりします。
そうした時間がかかり、自分が動けなくなってしまうというコーチングの性質こそ、コーチング料の相場が高くなってしまう最も大きな理由です。
安いコーチング料で受けられる場合もある
いくらコーチングに興味があっても、この金額設定をみると腰が引けてしまいますよね...!
実は私も、最初は「そんなに出せない!」と考えた結果、安いコーチを探してはコーチングを受けまくった経験があります。
コーチングの値段設定はピンキリで、1時間で500円という破格の値段設定や、中には「無料」でコーチングが受けれる場合も。
(Twitterで「100人コーチングします!」などと宣言し、安くコーチングを行ってくれるコーチの方もいらっしゃいますよ)
もちろん!当時の私が選んだのは「無料」のコーチング。
で、実際に無料でコーチングを受けた実体験から判ったことがあります。
「無料や低価格すぎるコーチングは得られるものが少ない...」
無料や価格が安いコーチングがダメだと言っている訳ではないのです。
(コーチの方もとっても真摯に真面目に取り組んでくださいました)
原因は私自身にあるのです。
「無料だと自分に甘えが生じやすい」というデメリットが確実にあります。
人間って不思議な生き物で、何かを得る時に「代価」をある程度払っていないと、期待値そのものが下がるらしいです。
例えば100円ショップでシャンプーハットを購入して、買ったその日に壊れたとします。
もちろんレシートを持ってお店で返金なり交換してもらう人もいますが、
「あ~せっかく買ったのに~」とちょっと残念な気持ちになるはずです。
これが、街中で無料配布されている試供品のシャンプーハットだったらどうでしょう。
手渡された試供品に何か不具合があったとしても、大多数の人が「無料だし、まっいっか」と気にしないのではないでしょうか。
商品の品質が全く同じであっても、です。
コーチングも無料だと、これに似たような感情が自分の中で起こります。
具体的にはセッションにおける「真剣み」や「集中力」が欠けてしまい、
自分自身でコーチングの効果を台無しにしちゃうんです。
コーチングとは、コーチから何かを教えてもらう訳ではありません。
コーチからの質問をきっかけにして自分自身と深く向き合い、思考して「自分で」答えを見つけていくプロセスこそがコーチング。
受ける側である自分が重要なのに、無料だとコーチングに向き合う姿勢そのものがふわふわしちゃうのが一番大きな障害だなぁと私は感じました。
低価格コーチングはどうして安い?
続いて1時間500円とか1,000円など、比較的安い価格のコーチングについて。
前述したように、1時間1,000円という値段設定は、コーチで生計を立てるなら厳しい金額です。というか不可能です...。
にも関わらず、どうして安いのでしょうか?
理由は簡単で、コーチ自身の経験が浅かったり実績が無いからであることが多いですね。
新米コーチは、何か自分自身をブランド化できる強みが無ければ集客を望めません。
しかし、コーチングをしないと実績を積む事も出来ない。
だから「低価格」という差別化を図って、なんとか実績を積もうとしているケースがほとんどです。(低価格コーチングの全てがそうとは言いませんが)
低価格コーチング=全くダメとは言いません。
経験は浅いけど、情熱を持ってコーチングをしてくれるコーチと出会えれば、低価格で素晴らしいセッションを受けられる可能性は確かにあります。
しかしながら、新米コーチのセッションを受ける訳ですから、確実性に欠けるのも事実です。
ちょっと高いかも・・・が丁度いい
私はコーチングと出会い、その素晴らしさを実感して今に至ることは何度もお伝えしていますが、最初から順風満帆だったわけではありません。
むしろ最初は無料や低価格のコーチングを受けては、「これだ!」という結論に至らず、また別のコーチングを探す日々を経て今があります。
結局遠回りした結果、判ったことは「ちょっと高いな」と感じたコーチングが、自分にとって最も効果的だったという事実です。
誤解が無いように言っておきますが、高いコーチング=良いコーチングではありません!
コーチングで最も重要な要素の一つが、コーチとの相性。
いくら高くても、コーチと合わなければ効果が得られないことも普通にあります(^^;)
ですが!
色々なコーチングを受けた実体験から言えば、ちょっと高いな・・くらいのコーチング料を支払った方が絶対に効果が上がります。
理由はすごく単純で「高いお金払ってるんだし」という意識が働き、セッションの1秒たりとも無駄にするもんか!と思えるからです。
(芸人が意図的に高い家賃の家に住むのと似た感情があります。笑)
もう一つの理由は、ある程度の金額設定をしているコーチなら、実績や経験が担保されているからです。
コーチングを選ぶ時の理想は、無理しない範囲だけど(ちょっと高いかな)と自分が思える金額設定のコーチを選ぶことです。
私は、こうした実体験から個人向けコーチングの価格設定を90分で4,500円にしています。
比較的安い金額設定にできる理由は、
・複業(経営コンサルやエグゼクティブ・コーチング)があるから
・自分がコーチングを探していたときの「ちょっと高い」感覚を大事にしているから
自分がコーチングを探していたとき、こういうコーチングがあれば良かったのに!を形にしたものとなっています。
ありがたいことに、高い評価を頂けているので、価格設定も丁度よい所をご提供できているのかな..と感じています。
コーチングの価格設定に悩んでいる新米コーチの方は、
自分のコーチングを受ける人が、「ちょっと高いかな...?」と思う金額を、価格として設定してみてくださいね(^^)
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