【図解】在りたい姿は”幸福”から導き出すと上手くいく
※スピリチュアルな話は一切出てきません。
もとより私は、占いやタロットのたぐいを全く信じていないタイプですので...(汗)
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さて、皆さんはどんな時に”幸せ”を感じるでしょうか。
今回は”幸福”を科学的に解釈してコーチングに役立てる方法をお伝えします。
コーチとしてクライアントと接していると、
幸せの定義が人によって全く違うという事実に驚かされることってありますよね。(ほんと千差万別!)
こうした違いを「人によって考え方や価値観が違うから」と、
コーチ自身も漠然と理解したままでは優秀なコーチとは呼べません。
なぜ、幸せの定義が人によって異なるのか。
この理由を頭で理解できると、
幸せを感じるポイントを素早く探し当てることが出来る様になり、
クライアントに適した接し方や目標の設定が行えるようになります。
▼こんな人にぜひ読んで欲しい
・セッションでクライアントの目標設定が上手くいかないコーチ
・現状に不満があるけど何をすれば良いのか判らずに悩んでいる方
こうした方は、この記事を読めばきっと現状を打破する大きなきっかけになるはずです。
”幸福”について、一緒に深く考えてみましょう!
なぜ幸福の正体をコーチは知っておく必要があるのか?
まずは、なぜ”幸福”の正体を解き明かすことが、
コーチにとって必要なのかを簡単にご説明します。
結論から言ってしまえば、それは、
”誰しもが、異なる幸せのカタチを持っていて、またその幸せのカタチを実現したいと思っているから”
です。
再確認の意味でコーチングセッションにおける最重要課題について触れておきます。
言うまでも無く、セッションのプロセスにおいて最も重要なことは
【目標の明確化】ですね。
クライアントが目指すべき姿を明確にすることが、
セッションでコーチが最も心を砕くべき課題です。
また、ここで言う”目標”とは年収や職業などではありませんよね。
私たちコーチがクライアントと一緒に明確化するのは、
【Being目標(在り方)】です。
▼ちょっとしたおさらい
・Become目標
⇨年収や資格、地位など得たいものといった目標のこと
・Being目標
⇨どういう生き方、人生で在りたいかという本質的な目標のこと
⇨コーチングで明確にする目標はこっち!
Being目標はBecome目標に比べるとやや哲学的で、
・自分という人間はどう在りたいのか
・自分が目指すべき生き方や理想像
このような「一人で悶々と考えると答えを出すのが難しい目標」を、
明確にできるようにクライアントを手助けをするのが私たちコーチの役割となっています。
ちょっと乱暴な言い方になるかもしれませんが、
Become目標は誰でも独力で思いつくんです。
「Youtuberになりたいなぁ」
「ダイエットであと5kg痩せたいなぁ」
こんな、ちょっとした目標や願望もいわばBecome目標です。
ですから、お金を払ってセッションを受ける方は、
一人でも思い付くようなBecome目標ではなく、
自身の心との対話や、コーチによる効果的な質問によって、
【本当に在りたい姿】を明確にしたいわけです。
無論、私たちコーチはBeing目標という漠然とした”在り方”を明確化することが求められています。
そして、言うなればその在りたい姿は、
”個々人によって異なる、実現したい幸せのカタチ”
であるとも解釈が可能です。
そうした時、
人はなぜ幸福を感じるのか?
そもそも幸福の正体とは一体何なのか?
を正しく理解しておくと、
最もワクワクし、かつ納得感の高い目標設定を引き出すことが可能になるというわけです。
”幸福”は脳科学でアプローチして理解する
さて、私たちが何となく感じる”幸福”ですが脳科学的な見地で解釈すると、
【幸せとは特定の脳内物質が分泌されている状態】ということになります。
脳内物質には様々な種類がありますが、
▼幸福感を感じる時に分泌される脳内物質
・セロトニン
・オキシトシン
・ドーパミン
上記の3つで、耳にしたことがあるという方も多いのではないでしょうか。
幸せホルモンなどとも呼ばれる3つの脳内物質ですが、
より多く分泌される条件に違いがあることが判っています。
どの脳内物質がどういう状況下で多く分泌されるのか。
こうした科学的な思考アプローチを持っておき、
・クライアントがどの脳内物質を分泌させたがっているのか
・どの脳内物質が出ているときが最もワクワクするのか
を認識することにより、
クライアントの効果的な目標設定に役立てることが出来ます。
それでは、具体的な質問例を交えながらそれぞれの違いをもう少し詳しく解説していきます。
●セロトニン的幸福とセッション質問例
セロトニンは別名「安心のホルモン」とも呼ばれています。
「体調がいい」「気分がいい」など、心と体の健康に関係する状態で、
体調がいいからこそ感じられる気分や感情、体感はすべてセロトニン的幸福でのことを指します。
例えば、朝散歩をしたときに晴れ晴れした気分になるのは、セロトニンが分泌されているからです。
逆に、うつ病は究極的なセロトニン低下の状態といえば分かりやすいでしょう。
心身の健康状態が安定した状態で分泌され、
軽い運動やバランスの良い食事などでより多くの分泌を促すことに繋がります。
安定や心の平穏を強く望むタイプのクライアントなら、
セロトニン的幸福を意識したセッションが効果的です。
▼セロトニン幸福を意識した質問例
「●●年後にどういった心の状態で在りたいですか?」
「その時に、どのような景色がみえますか?」
心身共に平穏な状態で在り続けるためには具体的にどうすれば良いのか?
こうした部分を中心にセッションを組み立てると、スムーズに行くケースが多いです。
●オキシトシン的幸福とセッション質問例
オキシトシンの別名は「愛情ホルモン」です。
愛情という呼称ですが、恋愛に限った話ではなく「つながり」に幸せを感じると分泌されるという特徴があります。
友達とのおしゃべり、恋人や親子でのスキンシップのほか、
コミュニティに所属する安心感もオキシトシン的幸福に含まれます。
ペットに癒やされるのもそうでしょう。
職場のストレスの9割は、人間関係によるものだとされていますが、
オキシトシン的幸福がなければ、仕事に専念することすらできません。
オキシトシン的幸福に該当するケースはその範囲がとても広く、
・人間関係(友人・家族や職場関係)を大事にしている人
・共同作業で何かを達成することが好きな人
・ホスピタリティ(歓待の精神)に溢れている人
こうしたタイプの人はオキシトシン的幸福を強く感じますので、
セッションでも「誰か」という第三者を意識した質問を多くした方がスムーズに行えます。
▼オキシトシン的幸福を意識した質問例
「●●年後、どのようなパートナーと一緒にいますか」
「どのような仲間と過ごしていますか」
「仲間と語らうのはどんな場所ですか」
特に新米コーチの内は、
自分とクライアントという「二人」だけを意識する余り、
こうした第三者を意識した質問を忘れてしまいがちです。
タイプ的に「オキシトシン的幸福を強く感じる人かも?」と思えるときは、第三者を踏まえた目標設定を引き出す質問をした方が明確化しやすいことがありますので実践してみてください。
●ドーパミン的幸福とセッション質問例
ドーパミンの別名は「やる気ホルモン」や「快楽ホルモン」です。
ガッツポーズをとりたくなるような「喜び」「楽しさ」「達成感」が、
ドーパミン的幸福の特徴です。
セロトニン的幸福やオキシトシン的幸福の「静かな幸福」とは異なり、
ドーパミン的幸福は高揚感や興奮を伴います。
だからこそ多くの人が、ドーパミン的幸福の獲得を目指しています。
成功や結果に強くこだわるタイプのクライアントなら、
ドーパミン的幸福を意識した質問をすることで目標設定の明確化がスムーズになることがあります。
▼ドーパミン的幸福を意識した質問例
「結果が出た時、どのような気持ちになりますか」
「結果を得たらやりたいことはありますか」
経験則ですが、クライアントが営業の方や経営者の場合は、ドーパミン的幸福を意識した目標設定を行うことで、セッションが上手くいったケースが多いです。
様々な分野の知識を貪欲に吸収しよう
今回紹介した脳内物質と幸福の関係性のように、
私たちコーチは様々な知識をセッションに役立てることで多角的なアプローチができるようになります。
専門家のように深く探究する必要はありませんが、
コーチとしての説得力や人間力を高める意味でも、
日々様々な分野の知識を取り入れようという姿勢は持つべきでしょう。
とは言え、
コーチングに活きる知識はどんなものなのか?
得た知識をどうやってコーチングに活かせばよいのか?
これらの不安があると、
勉強しようにもどこから手をつければ良いのか悩んでしまう物ですよね。
そんな悩みを抱えるコーチの皆様には、
是非これからも私の記事を上手に活用してほしいと思います。
私がnoteで発信している情報は、
コーチとして活かせる知識や役に立つ分野がピンポイントで学べるはずです。
(実際私がコーチ活動する中で使っているものなので...)
これはコーチングに活かせる!と確信したり、
この分野の知識をより深めてストロングポイントにしよう!と思えば、
さらに努力を重ねれば良いのです。
今後もコーチングに役立つ情報をどんどん発信してきますので、皆様のレベルアップや売上の増大に役立ててくださいね!
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⇨財務、マーケティング・集客に特化
・海千山千の経営者と毎月PDCAを回すことへの壁にぶち当たる
・2020年3月にプロコーチ資格を取得
・同月、ココナラにてコーチングセッションを販売開始
・2020年5月 法人向けにエグゼグティブ・コーチングを提案
・コーチングサービスの見える化を徹底的に実施
・2021年3月 月次売上30万を達成。
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