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レントゲン、MRIなぜ撮るの?

今回は画像検査について記事にしてみました、みなさんの疑問が解決できれば幸いです。

なんらかの痛みがあり整形外科を受診すると、高確率でレントゲン(X線)検査やMRIなどの画像検査を受けることになるはずです、なんとなく受けているこの検査についてまとめました。

以下の3つのことを特に意識して解説していきます。

  • 何のために行っているのか

  • 種類があるけどそれぞれの特徴は

  • リスクはあるのか


画像検査をする意味 

以前はどこかケガをすれば、すぐにレントゲン初見で確認していました、正常ならば「骨に異常はありません」で済んでいました。

現在では骨以外にも痛めている場所や原因を確認し治療する必要があることが広まりました。そのため痛みやしびれなどの症状が出ている原因を調べるために画像検査を行います。

今後の治療や手術の部位や方法を決定する参考情報として活用されます。

それぞれの検査の特徴について解説していきたいと思います、理解が進むように一部腰痛を例にしてみました。

最も普及している画像検査レントゲン

最も普及しているX線を使用した画像検査がレントゲンです、骨病変や骨折などを見つけるのに役立ちます。

レントゲンは医療費、放射線被曝を考慮すれば必要以上に何枚も撮影する検査ではありません。

精密な3D画像のCT

レントゲン同様X線を使用しています。レントゲンもCTも、体内の組織を透過して画像を生成します。

CTの方が手間がかかる分精密な3D画像を撮ることができます、被曝量はレントゲンに比べ多くなります。

腰痛でCTの役割は限定的です、10歳代に発症することが多い分離症の経過をみるときに役立ちます。

病変を見つける感度が高いMRI


筋肉、腱、関節、神経などの評価に適しています。様々な方向から画像が得られるため、立体的に部位を把握できます。

腰痛の患者さんでは鑑別の目的で第一に考えられます、特に神経の問題かどうかの判断では必須となります。椎間板(背骨のクッション)の病変に関しては十分な精度ではありません。

欠点は人手、時間、お金がかかるため手軽には行えないことと、ペースメーカーや閉所恐怖症、じっとしていられない小児などは検査できない可能性があることです。

診察しながら異常を視覚化できるエコー

整形外科的な疾患に対する画像検査の第一選択となることが多くなってきたのがエコー(超音波検査)です。

診察しながら瞬時に筋肉、腱、靭帯などの異常を視覚化できます、さらに被爆なく人手、時間、お金も掛かりません。患者さんへの負担も少ないです。

マイナス面は画像範囲が狭いこと、骨の詳細な画像を得ることができないことです。

まとめ

痛みなどの症状に応じて、それぞれの画像検査をする必要があります。最近では患者さんの負担を減らすためにエコーを有効活用する先生が増えているようです。

画像検査で異常があった部位が必ずしも、痛みの原因ではないことが分かってきました。

画像検査をして診察も丁寧に行ったうえで総合的に診断してくれるのが良い先生を見分ける基準の一つと言えるのではないでしょうか。




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