日本は、COVID-19ワクチン接種に関して消極的である

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2020年12月と2021年1月に、英国の調査会社によって、日米中など15カ国で16~74歳の約1万3000人を対象に、「COVID-19ワクチンの接種の希望の有無」に関する調査が行われた。世界の主要15カ国で実施した国際比較調査によると、調査が行われた全ての国で、昨年12月から今年1月にかけて、COVID-19ワクチン接種を希望する国民の数が、増加した。しかし、他の国々と比較して、日本での調査対象者において、COVID-19ワクチン接種を強く希望する国民の割合が最も低かった。

COVID-19ワクチンに関して、各国の各地でCOVID-19ワクチン接種が開始されている。しかし、COVID-19ワクチンの争奪戦の様相が認められている。2020年11月頃に行われた調査では、各国の国民は、COVID-19ワクチン接種にためらっていた。しかし、2021年1月に行われた調査では、各国の国民は、COVID-19ワクチンを直ぐに接種したいという姿勢になっている。

特に、COVID-19ワクチン接種が始まったイタリア、スペイン、英国において、COVID-19ワクチン接種の積極的な希望者について、20ポイント以上の大幅な伸びが認められた。COVID-19ワクチン接種の積極的な希望者の割合において、ブラジル(68%)、英国(66%)などが高かった。

日本の国民において、COVID-19ワクチン接種の積極的な希望者のポイントは、17%であり、調査対象の国で最低だった。日本の国民の多くは、COVID-19ワクチン接種後の副反応について懸念している。日本では、HPVワクチン接種後の有害事象に関する訴訟が起きている。日本は、ワクチン接種に関しては、後進国であることは明らかである。

日本政府は、ワクチン接種後に認められる有害事象に対して診療・治療を行う医療体制を確立しなければならない。

がん医療専門ドクター/癌ゲノム医療/新興感染症                                       New Engl J Med. Published on January 2021. by 京都@Takuma H

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