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【ホテルログ①:Rivertown Lodge / Hudson, NY】 NYCから2時間かけてでもHudsonに行くべき理由

こんにちは。井澤卓です。

僕はホテルが大好きで、将来ホテルを経営するのが夢です。
そのために、勉強の意味を兼ねて、世界中のホテルを泊まり歩いています。

2ヶ月に一度は海外に行くと決めており(お店を始めてから実現できてないですが...)基本的に泊まりたいホテルをフックに旅先を決めています。

好きなホテルは、作り手のことや、関わったデザイナー・アーティストについてかなり掘って調べています。せっかくなのでシリーズとしてnoteに書き残したいと思います。

第一弾は、NY、HudsonにあるRivertown Lodgeについて。

ずっと憧れていたホテルで、10月に機会があり泊まってくることができました。本当にめちゃくちゃ良かったので、シェアさせてください!たっぷりの写真とともにお届けします。

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Rivertown Lodge, Hudson, NY

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Rivertown LodgeはNYCから2時間北上した街Hudsonにあります。
数年前に見つけてから空間とビジネスのスタンスに憧れていて、今回NYに行くついでに足を伸ばして泊まってきました。

オーナーのRay PirkleとKim Bucciは元々ホテル業界出身、NYのマンハッタンで働いていた二人。ホテルがクラブのような遊び場になるのに違和感を持ち、もっとゆっくり時間を楽しめる場所を作りたかったそう。

ACE HOTELの登場後、ホテルの持つ役割は多様化しましたが、NYは特にこの傾向が強いと感じました。大きなホテルは、宿泊者以外が使えるロビーがあり、夜は大きな音量で音楽が流れています。遊び場としてローカルも受け入れている一方、これ、一人旅だとちょっときついんですよね。笑

僕が海外に行く時は、大抵一人で行って現地で誰かと合流するというスタイルなので、ホテル宿泊は一人。そうなると、マンハッタンやブルックリンのホテルは派手すぎて、ルーフトップバーも音がガンガンかかって落ち着かない。一人旅にはこんな風に静かに過ごせるホテルがありがたいです。

Rivertown Lodgeの建物は、1920年代に映画館として建てられ、50年代からはモーテルとして使用されていた物件をリノベーション。

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Brooklynに拠点を置くデザイン会社 WORKSTEAD がデザイン。インテリアデザインに加え、自社で家具も作っているめちゃかっこいいデザインチームです。

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BrooklynのWYTHE HOTELのバーなんかも彼らがデザインしています。


 LOBBY AREA

数年前にInstagramで見て目を奪われたのが無垢材で作られたこのカウンター。全長7m程あるカウンターを、数本の脚で支えている...。繊細で手仕事が光るものづくり。僕らが経営するバーLOBBYのインスピレーションになったカウンターです。

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カウンターの向かいには、暖炉を囲んだリビングスペースが。
ここがこのホテルの最もアイコニックな空間。ここで新聞を読んだり、本を読んだり。ミニマルな家具のバランスも最高です。

WORKSTEADのデザインに、木工施工はBrooklynの職人チーム、Markus Bartenschlagerが担当。

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LOBBYスペースには共同キッチンも。Hudsonは郊外ののんびりした街なので、遅くまで空いているお店は多くありません。ホテルでご飯を作るのも過ごし方の一つ。

イエローの使い方がホント上手い。こういう色使いは日本ではなかなか見れないですよね。

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Receptionではオリジナルプロダクトも販売しています。もちろんデザインも素敵で、心躍ります。

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ROOMS

部屋はシンプルで、無駄のないミニマルなデザイン。
だからこそ、ところどころに配置された手仕事のクラフトプロダクトや、自然にこだわった素材使いが光ります。

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オリジナルのソープ類は地元Hudsonのパヒュームクリエイター2 noteとのコラボレーション。ゲストが使うもの全てに、ここにしかできない体験を提供しています。

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部屋にはクローゼットや冷蔵庫はなし。

宿泊者共有のミニバーが部屋の外にあり、何か必要な人だけ自由に取りチェックアウト時に自己申告します。最近部屋にミニバーを作らないこのスタイル増えてきましたね。正直ミニバーを使う機会はほぼ無いし、ホテル側にとってもコストカットに繋がるので僕は肯定派です。

この壁掛けの大判テキスタイルアートは、NYで活動する日本人アーティスト、Hiroko Takedaさんの作品。シンプルなベッドサイドを彩っています。

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この他にも、照明器具や家具には地元のアーティストや職人が参加。どこを切り取っても手仕事が見えるし、画になる空間。

せっかくホテルに泊まるなら、こんな風に、その土地だけのものづくりを体験したい。

同時に、せっかくホテルを作るなら、自分たちが良いと思う仲間のものづくりを泊まる人に紹介したい。そうして滞在する人も、仲間たちも、自分達も幸せになる。そんな理想的なビジネスの実現を目指しているホテルで、その考え方に共感しました。僕も日本でこういうホテルが作りたい。

滞在情報

最後に、基本的な滞在情報をまとめます。

部屋は、人数やサイズで7種類のグレードがあり、僕はSingle Queenという1−2人収容できる部屋に泊まりました。一泊税込みで267.68 USD、日本円に換算すると、約¥29,000です。
クラフトプロダクトばかり使っている贅沢な空間であることを考えると、NYの中では安い方だと思います。

ホテル内にレストラン・バーもありますが、週末しか営業していないため体験できず。でも、そういった無理しない経営スタイルも良い。

客層は、身の回りの消費にこだわりを持っているヒップな人々が多い印象でした。見る限り、NYに住んでいて、週末を自然の中でリフレッシュするためにHudsonに来た、というイメージ。ヴィンテージを上手く着こなした、おしゃれな人が多かったです。

Hudsonという街自体、ビンテージ家具屋やギャラリーを始め、独特の個人店が点在する面白い街。家具バイヤーの人々が買い付けに行く場所としても人気とのこと。街歩きも楽しいです。

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Hudson Riverを中心に、美しい自然にも囲まれています。僕は電車で行ったのですが、車で行くと、周辺の自然の中でアクティビティが楽しめます。

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街全体にゆったりとした空気感が流れ、NY滞在の小休止には最適な目的地。

マンハッタンやブルックリンとは違った体験が楽しめるので、2時間かけてでもHudsonに行き、Rivertown Lodgeへ泊まる価値は十二分にあると思います。

クラフト好き・ヴィンテージ好きは是非行ってみてください!

<Rivertown Lodge>
HP:https://rivertownlodge.com/
Instagram:https://www.instagram.com/rivertownhudson/
Address:731 Warren St, Hudson, NY 12534
Access:Hudson Amtrak stationから徒歩15分
Price:一泊 219.00 USD〜








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