てっぺんハゲおやじ　　　　　　　　　　　　　　　音楽フェスの沼にハマる　膝まで④

俺のおやじが壊れた「年末フェス行こう」ってどーする？のるか？・・・そだね、のるべ！

息子とその相棒say　　札幌の学生寮にて

～道産子は関西人と相思相愛～
５０年道民をやってきた僕なりのエビデンス。
我々は関西人とまさに「馬」があう　道産子だけに。異論はあるでしょう、でも僕なりのエビデンスを挙げると・・

その１、道民の高校生はだいたい関西に修学旅行に行く。文化や独特な雰囲気にやられる。そしてリピーターとなる。

その２、道内では古代より関西系のTV番組が放送されていた（いる）。
吉本新喜劇、ナイトスクープ、突然ガバチョ！らくごのご、ラブアタックなどなど関西のおもろいDNAは道産子にもステルス的に形成されている。

その３、先祖は他県からのルーツを持つ道産子は他県ウエルカム気質。

∴（ゆえに）僕の周りの関西人は総じて「道民ラブ」と言うケースがなまら多い。その逆の道民もあったり前田のクラッカーである。（＝関西人ラブ）

経験上、語尾に「じゃん！」を使った関西圏の民は、それだけで関西人に毛嫌いされる場合があったので、僕にとって「道民ラブ」現象は人間関係の入口としては大変恩恵を受けたのであった。

　話は雀荘の出来事から２か月後　舞台は関西の首都大阪。
毎年秋に開催される合同研修は全国各地から参加した意識高い系の人々によって大盛況のうちに終了となった。
皆さん、お楽しみの打ち上げは幹事である生粋の大阪人おばさま「舟さん」が厳選した「鶴橋のうまいものしかない焼肉屋」へ。このお店で老若男女２０人は大感動のうまい肉とうまい酒を堪能。大阪凄いぜー、ありがとう「舟さん」！みんなの笑顔に「舟さん」満足げにハッスルハッスル～

・・・数時間後
我々は「スーツを着た焼肉臭ベロンベロンの酔っ払い軍団」と化し、じゃー天満に移動して３次会！という流れになり、一行はＪＲ大阪環状線に乗車。「全国、臭い軍団」は空いていた車内でもワイワイガヤガヤと揺れていた。

しかし、ある駅で車内の空気が変わった。我々臭い軍も、指揮者が指揮棒を上げたかのように静かになった。

「舟さん」以外は。

なんと、謎の「黒い男の軍団」が乗車してきたのだ。軍団といっても各自バラバラで、そしてなにもしゃべらない。上から下まで黒集団が車内に点々と撒かれた感じだった。
この黒軍団Aにふらふらっと近寄ってた「臭い酔っ払いおばさま舟さん」
ベロンベロンのおばさまが、車内の静寂をものともせず彼らに切り込んだ。

「ねぇねぇ　みん～な　黒いTシャツ着て　　　
　　　　　　　　　　　　　　ライブでしょ？　楽しかったの？　ねぇ～」

おいおいおいおいおい、怖い怖い怖い、舟さん～やめて～！！！

僕は舟さんの前に立ち「すいませーんご迷惑をおかけしました」と黒軍団AとかBとかCに謝った。「いやいや大丈夫ですよ」と彼は「ストレスゼロ」の顔で朗らか答えるのだった。再度ペコリして僕は舟さんをサッと隅においやってなんとかその場を乗り切った・・・ふー－－－危機回避～～

・・・あれ、舟さんライブって言った？
彼らのTシャツ・・・

僕は見たのだ。黒軍団Aの胸元に「BABYMETAL」の文字を
偶然？必然？セバスチャン？

　　　～～～てっぺんハゲおやじ沼にハマる　スネまで～～～

車内の空気を変えたあの駅は「大阪城公園駅」でその日はBABYMETALの大阪城ホール公演が開催、「BABYMETAL推しの人々」が黒い軍団の正体だった。

僕は北海道から飛行機で遥々大阪に来て、研修受けて、鶴橋で飲んで
そして、この電車に偶然に乗って彼らの軍団と鉢合わせしたのだった。

異様な雰囲気であった彼らをよく見ると一様に「ストレスゼロ」の朗らかな表情であった。いい大人の男が身体中から満足のオーラを醸し出していたのだ。本当に偶然なのか必然なのかわからないこの出来事を前に僕は

「ああっ、ライブでBABYMETAL見てみたい！」

と思い、ひたすら絡んでくる「舟さん」をなだめながらスマホでBABYMETALの次の公演を確認した→→→年末にカウントダウンジャパンに出演する！？

今は11月。まだ時間はあるぞ。
よー－－し　神じゃなく狐のお告げじゃ（BABYMETALは狐キャラ）

「舟さん」にガン見されながら「明日、息子に年末ライブのお誘い電話する　必ず」とスマホのスケジュールにリマインドを入れたのだった　（つづく）