この二日間の、旅と旅人とセレンディピティ
今日は、写真家・竹沢うるまさんの新しい写真集『Remastering』の出版記念トークイベントへ。
竹沢うるまさんは、「友人」というのが正しい表現か分からないのだけれど、僕はその世の中の捉え方がとても好きで信頼している人。
今回は写真集出版のためのクラウドファンディングを実施していたので、「それはぜひ力になりたい」と思い、トークイベント参加権付きのものに申し込んだ、という経緯。
やはりうるまさんは「本当の旅人」なのだと思う。
「本当の旅人」というのは、時に自分がすり減るほど世界の深淵に向き合ってきて、それを消化してきた人。
僕もゲストハウスをやっていて、たくさんの「旅人」もしくは「旅行者」とお会いしたけど、ここまで旅にすり減り、その分だけ旅と世界に向き合ってきた人はなかなか知らない。
そんな今日の人数限定のトークイベント、うるまさんに加えてゲストの冒険家・荻田泰永さんと、何より他に来ていた参加者の方々もとても多種多様でとても素敵だった。
(一番最初に、それぞれ自己紹介をした)
その人たちに共通しているのが、どこか旅の香りがすること。
「旅の香り」というのは、旅によく行ったという事実よりも、多様性を受け入れる優しさと自ら踏み出す自立的な好奇心が同居しているような雰囲気。
しかも今日お越しになっていたのは、西表島、京都、三重と、「よく来るなあ」という遠い場所ばかりから。
それらは、竹沢うるまさんが中心にいるから集まってきた人たち。
僕の普段の暮らしでは会えなかった人ばかりで、こういう場に行って本当によかった。
中でも三重からいらしていた男性は、しっかりお話できなかったけれど僕が特に素敵だなと思った方で、それで年明けにまた三重に会いにうかがうことにした。
三重。
そこで話は昨日、土曜日のことに戻る。
土曜日は『ゲストハウスサミット』というオンラインイベントに登壇し、弊社のゲストハウスをなぜ閉業したかというテーマで話させてもらった。
その主旨はこのnoteにまとめているので、もし興味がある方はこれを読んでいただくとして。
終了後の懇親会で、僕が前から気になっていた熊野のゲストハウス『Why Kumano』の方とお話できた。
その場で「じゃあ今度泊まりに行きます」ということを決めたばかりで。
そうしたらその翌日、今日また同じ三重の素敵な方と出会った、と。
こういうのがセレンディピティで、こういうときは絶対にその土地に行った方がいい。
普段、仕事をしていると、問題の解決ばかりに追われがちになる。
けれど人生で本当に大事なのは、問いを生み、その答えを考えること。
自分はどういう人生を歩むべきか。
自分には何ができるのか。
自分は何を大事にすべきなのか。
それらの問いに向かわせてくれるのが、旅であり、出会いであり、セレンディピティ。
よい土日でした。
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余談。
今日話していて、「やっぱりうるまさんは信頼できるな」と思ったエピソード。
僕はこれまでちょんまげ風にしていた髪型を、10年ぶりに少し変えたんですよね。
変えてみて、これまで全ての人に好評で、僕はそれを全く喜んでいなかったんですが、今日会ったうるまさんが言っていたのはこんな感じ。
「あ、髪型変わりましたねえ。
髪型で人ってこんなに印象が変わるんですね。
とてもサッパリしているけれど、なんか普通になりましたね。笑
犬養さんという人は、前の髪型の方が表現できていたと思います」
うーん、良い感想だし、僕も全く同意見です!
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これを書いた僕のTwitterです。