見出し画像

こんにちは。
元大手進学塾トップクラス担当講師で、現在はニュージーランドに住んでいる受験&国際教育コンサルタントのTakuです。

これまで30年に渡り、中学受験・高校受験・大学受験・帰国入試・総合型選抜入試などの各種受験や、海外大進学、留学生サポートなどを通して、日本とニュージーランドで約2000人の生徒と向き合ってきました。
このブログでは、受験からグローバル教育まで何でもありの教育の話をしていきたいと思います。

今回は我が子に「好きなことをして生きていくスキル」を身につけさせるために、親として持っておきたい5つの心構え「❷ 子供の声に耳を傾け、客観的視点で観察する」についてお話ししたいと思います。

子育てをしている親は、それはそれは忙しいもの。
特にワンオペで頑張っている人の場合には、その忙しさはやったことがある人しか分からないでしょう。

そんな多忙を極める子育ての中で、子どもの声に耳を傾けるというのは、決して簡単なことではありません。
朝バタバタしている時に、子どもが親にそれほど深刻でないことを訴えてきても、「後にして!」と言いたくなる気持ちもよく分かります。
私もニュージーランドに来てから子育てに本格的に取り組みましたが、日本よりずっとスローライフが送れる環境でも、仕事と子育ての両立はやはり大変でしたから。

それでも、たとえどんなに忙しくても、少しだけ立ち止まって子どもの声に耳を傾けることは、やはりとても大切です。
子供が小さい時には、特にです。

子どもは疑問と共に生きている存在です。
彼らの周りに広がる世界はいつも驚きと感動に満ちていて、何故そうなるのだろうという自問自答しながら毎日を送っています。
それとは対照的に私たち大人の住む世界は、何と平凡で退屈な世界でしょうか。

しかしその大人の目から見える世界のルールで子どもを判断すると、彼らの中にある感動を潰してしまう恐れがあります。
子どもの時に子供らしい時間を過ごした子供ほど、自分の情熱や才能に気づきやすくなるのは、ある意味当たり前のことなのかもしれません。
そんな子どもたちの世界観を大切にするためにも、親はもっと子どもの声に耳を傾け、彼らを理解することに努める必要があるでしょう。

また親はできる限り、我が子を客観的にみる必要があります。
子供がどんなことに興味を持っていて、どんなことが得意なのか。
一歩引いた視点で、まるで研究員にでもなった気分で子どもを観察してみましょう。

ここで大切なのは、「相対的視点」ではなく「絶対的視点」でみること。
つまり他の子と比べるのではなく、我が子だけをみてどんな関心や特技があるかを、客観的に観察するのです。

そしてもう一つ心がけたいことは、観察に徹して「判断(ジャッジ)」しないということです。
こんなつまらないことに関心を持って…とか、そんなことができても仕方がないなどの思いが湧き上がってきても、じっと耐えて我が子をまっすぐな目でみてあげましょう。

何か言いたいことが込み上げてきたら、楽しそうに何かに熱中している子どもの顔を、ただ黙って見つめてみてください。
まず1分間でも構いません。
その間はただ無心で、子どもの顔だけを見つめるのです。

そうするときっとあなたの中に、とても幸せな気持ちが湧き上がってくるはずです。
その気持ちを感じながら、子どものやっていることを見たら、きっと我が子の好きなことや得意なことに気づけるようになることでしょう。

全ての子供には必ず、固有の能力が備わっているものです。
それを見つけ出す作業は、隠された秘宝を掘り出すようなワクワク感があると思いませんか?

子育てはとても忙しく大変だとは思いますが、少しでも時間を見つけてこの素敵な宝探しゲームをすることで、是非子どもの「好き」を発見してみて下さいね。

次回は、「❸ 常識を押し付けない」についてお話ししていきたいと思います。

【音声配信やってます】
スタンドFMで音声配信もやってます!
よかったらそっちも聞きに来て下さい。

【質問募集開始!】
受験や留学、海外育や子育てについて、こんなことを聞いてみたい!という質問を募集します!
ご質問は下記リンクからお気軽にどうぞ!

なお回答できる内容のご質問に対してのみ、このNote上でお答えしていくつもりです。
全てのご質問にお答えできるわけでないので、あらかじめご承知おき下さいね。
たくさんのご質問、お待ちしています!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?