演劇部の宿題で脚本書かなくちゃいけない3 カレーを作ってたらどうかしている父親が意味の分からないことを言ってサンマを入れようとしてきて困る。という話を
ほぼ誘導尋問で書くことに決まった中二の息子。
原稿用紙のマス目はまだ真っ白なまま。
「登場人物はどうしたらいいの?」
「まず主人公、それと主人公に立ち塞がる敵、この二人でできるだろ。」
「登場人物は5人以上にしろって先生から言われた。」
「うーん、じゃあうちの家族5人だからそれであてはめて考えればいいんじゃないの。」
「おれがカレー作ろうとしている。それで父親がサンマ入れたがる。あとは?」
「弟がチョコレート入れたがって、母親はにんにく入ってれば幸せ。」
「は?まだなんか入れんのか?闇鍋かよ!もう一人は?」
「そうだな、一人ぐらいまともなのがいないとおかしいな。じゃあお姉さんにして、バカボンのママ的な心の広い人がいいんじゃないか。」
「わかった。それで書いてみる。」
聞かれるがまま、うちの家族をモデルにして口からでまかせで答えたが、振り返ってみるとどいつもこいつも勝手なことをやってそうで、家族として現実感がなさすぎる。なのでまともな人として一人は作り出した。
と言うわけで実際脚本を書いていく準備はできたかな。