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成田悠輔「高齢者は集団自決した方がいい」から見るトロッコ問題【世代間格差】

お待ちしておりました

こんにちは!ゆっくり社会風刺チャンネルのフーシです。
今回のテーマは、先日物議を醸した成田悠輔氏の「高齢者は集団自決した方がいい」発言から着想を得た、トロッコ問題動画です。

トロッコ問題とは…
ある人を助けるために他の人を犠牲にするのは許されるか?」という形で功利主義と義務論の対立を扱った倫理学上の問題・課題。

wikipedia

広がる世代間格差

「今のお年寄りはいいけど、俺たちの世代では年金は無くなってるかも…」
そんな漠然とした不安、ありません?
俺はあります。超不安です。

事実として、上の図にあるように高齢者世代と現役世代の間には5000万円近い受給格差が存在します。
まぁ、そのうちどうにかなるでしょ、でなあなあと社会保障制度を維持し続けた結果、とんでもねぇことになっているんですよね。

でも、今更社会保障制度を批判したってどうにもならない。
シルバー民主主義とも揶揄される、高齢者絶対有利な政治状態の中で、僕らは緩やかな絶望を押し付けられながら、それを見ないように考えないようにしながら日々を過ごしているわけです。
しかし…。

過熱する世代間闘争

要するに、この「集団自決」発言は世代間闘争への入り口なんじゃないかと。
 高齢者を生かして、現役世代が死ぬか
 現役世代を生かして、高齢者が死ぬか

過激ではあるけど、そのくらいのドラスティックな決断をする時が来ている。成田氏の意図はそこにあるのかな、と受け取っています。

もちろん、文字通りのバトルロワイアルしようって訳じゃありません。
ただ、このままナアナアでは済まされないのは確かでしょう。
高齢者 or 現役世代
ここにトロッコ問題を当てはめたのが今回の動画です。

非情な選択

トロッコ問題と言いつつ、劇中では漂流中の客船を舞台にして、いくつかの選択肢を提示してみました。
その選択肢と結果は…
① 全員公平に食料を分ける⇒全滅End
② 高齢者だけに食料を分ける⇒若者全滅、高齢者10人のみ生存End
③ 若者だけに食料を分ける⇒高齢者全滅、若者全員生存End

感情を抜きにして考えれば、③の選択が最善ということは誰でも分かることでしょう。
しかし現実の世界で③の選択が行われないのは何故か…?

根深い敬老精神

劇中で、若者を見捨て高齢者10人の命を救った霊夢船長は、博愛主義者として褒めたたえられる描写があります。
一方、高齢者を見捨て若者50人の命を救った霊夢船長は、「人でなし」の烙印を押され、人目を憚る人生を送ることになります。

これはひとえに「お年寄りを敬う」敬老精神が我々の骨の髄にまで染み込んでいるからでしょう。
いや、敬老精神を否定したいわけじゃないんですよ。これまで日本を支えてきたお年寄りに報いるのは当然のこと。
ただ、どこまで報いるの?という線引きは必要でしょう。

そこから目を逸らし、無制限の敬老精神を求め続ければ…。
最悪の結末になるのは必定でしょうなぁ。
動画の最後のセリフ「私は考えることを止めない」は、僕の切なる願いでもあります。

なぜ成田氏は叩かれたのか?

成田氏はかつて(今は亡き)「日経テレ東大学」というYouTubeチャンネルで、かの田原総一郎氏竹中平蔵氏に対し、面と向かって『老害は若者に社会的ポジションを譲れ』と迫ってみせた人物。
日本の未来への危機感は人一倍持っているのでしょう。

故に、「集団自決」発言は、議論に火を付けるつもりで言ったのだろうなあ、と私は受け取りました。
それが実らず、「人でなし!ケシカラン!」の大合唱で炎上しただけで終わってしまったのは、個人的にはとても残念でしたね…。
そろそろ彼は日本を見捨てて去っていきそうな気がします。

それでは、また('ω')ノ

ここまで読んでくださってありがとうございます!
次回は「結婚は早い方いい?」というネタで語りたいと思います。
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