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言い訳部下の心理と対策


言い訳が多い部下Aさんの話

部下がたくさんいる私のような立場では、チームの士気を高めながら、今日も業務を遂行することが求められます。しかし、その中には自信がなく、何かと失敗したり、成果がうまく出せなかったりすると言い訳をする部下もいます。例えば、「この仕事初めてなんで」とか「この商品担当するの初めてなんで」と毎回言うAさんがいます。


Aさんのように自分に自信がない部下は、失敗やパフォーマンスがうまくいかないとすぐに言い訳をします。これが、彼の「僕、この仕事初めてなんで」とか「この商品担当するの初めてなんで」といった常套句です。


たとえば、ある新しい商品の担当をAさんにお願いしたとしましょう。最初の1週間くらいは「この商品が初めてなんでわからないんです」という言い訳が許されるかもしれません。ですが、Aさんは2週間経っても同じ言い訳を繰り返します。


さらに、1ヶ月、3ヶ月、半年、そして1年が経過しても、Aさんは「初めてなんで」と言い続けます。この間、私は勉強用に商品の資料を渡し、Aさんが理解できるようにサポートもしてきました。普通のメンバーなら、その資料を読んで理解し、販売活動に入ることができるはずです。しかし、Aさんはいつまでも「初めてなんで」と言い続けます。


このような状況では、他の意欲的なメンバーのやる気をそいでしまいます。Aさんの言い訳が他のメンバーに伝わると、「あいつ、いつまで人に頼っているんだろう」とか「あいつ、いつまで言い訳しているんだろう」と思われ、チーム全体の士気が下がります。


さらに悪いことに、Aさんは他の部署に対しても同じ言い訳を繰り返します。ある日、偉い人たちが集まる会議で、Aさんが「僕、この商品が初めてなんでわからないんです」と発言しました。その結果、私のボスが私を叱ることになりました。「なんなんだこいつは」と思いながらも、ずっと言い訳をするAさんの心理を考えてみました。


言い訳をする人の心理とその説明


1. 自己防衛のため

 Aさんは失敗や批判を避けるために言い訳をします。これは自尊心を守るための防衛メカニズムです。

   

2. 自信の欠如

Aさんは自分の能力に自信がなく、責任を取るのが怖いので、常に「初めてなんで」と言い訳をします。

   

3.学習意欲の低さ

Aさんは新しいことを学ぶ意欲が低く、言い訳をすることで努力を避けています。


4. 責任回避

 失敗の責任を負いたくないため、常に「初めてなんで」と言い訳をして他人に責任を転嫁しようとします。


5.不安とストレスの回避

新しいタスクに対する不安やストレスを感じ、言い訳をしてその状況を避けようとしています。


じゃあどうすればいいか っていう課題が出てくるんですが私なりに ちょっと考えてみました。


具体的な管理職としての対策


1. 明確な期待値の設定

 Aさんに対して具体的な目標や期待される成果を明示し、言い訳の余地をなくします。


2. 段階的なフィードバック

定期的に進捗を確認し、小さな成功体験を積ませることで自信を持たせます。


3. 学習機会の提供

Aさんが不足しているスキルを学べる機会を提供し、学ぶ意欲を引き出します。


4. 責任の共有

 Aさんにチームでの役割を明確にし、責任を共有させることで、自分だけが負担を感じないようにします。


5.サポート体制の強化

 Aさんが安心して質問や相談できる環境を整え、不安を軽減させます。


ついでにここまで考えたことをイメトレできるようにしてみました。


ロールプレイングの例


シーン:Aさんがまた「初めてなんで」と言い訳をしている場面


あなた:「Aさん、わからないことがあるのは当然ですよ。でも、この仕事はもう3ヶ月目です。そろそろ自分で取り組む姿勢を見せてほしいです。具体的にどこがわからないか教えてください。サポートしますから。」


Aさん:「すみません、やっぱり初めてなので...」


あなた:「わかりました。それなら、今から一緒に資料を見直しましょう。そして、1週間後にもう一度確認します。自信を持ってやってみてください。何かあればすぐに相談してくださいね。」


みたいなのを続けたんですよ(汗)
しかも1年間。ぶっちゃけ地獄でした。。。
こっちだって我慢の限界があるんです。が、声をあらげるわけにもいかない。部下だから放り出すこともできない(汗)

彼は今でも「僕はじめてなんで」を言い続けています。

ただ、彼はかなーり特殊なほうだと思うのです。普通は、3ヶ月くらいで言い訳はなくなるので、そんなひともいるよーーという共有でした!

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