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歴史に学ぶ、インフレを攻略する最強の方法

最近の日本では、「円安」「インフレ」が目下の話題です。皆さんもご存知の通り、驚くほど急速に円安が進んでいますよね。

それに伴い、「このインフレ局面をどう乗り切れば良いのか?」という対策コンテンツもSNSでたくさん見かけるようになってきました。

様々な情報が飛び交う時代ではありますが、僕自身は「過去の歴史」からインフレ対策を学ぶべきだと思っています。

様々な国の過去のインフレ事例を調べ上げ、過去のインフレ局面で勝ち組になった人の投資行動を真似をして実行すれば、今回のインフレも乗り切ることができるのではないかという算段です。

ということで本日は、「歴史から学ぶ!インフレ攻略法」というテーマでnoteを書いていきます。ぜひ最後までご覧ください。


インフレについて学べるオススメ本

インフレについて調べるため、僕はこの本を読みました。

インフレの歴史について非常に詳しく書かれており、とても参考になります。

今回の記事ではこの本を参考にしつつ、過去のインフレ時にどのような人が負け組となり、どのような対策をした人が勝ち組になったのか、分析していきたいと思います。

ここからは、3カ国の過去のインフレ事例を順番に紹介していきます。

過去のインフレ局面での勝ち組を、歴史から学ぶ

①1990年代のトルコ

1つ目は、トルコの事例です。

トルコは今でもインフレに悩まされ続けている国ではありますが、その中でも特に、1990年代は目玉が飛び出るような高インフレに見舞われていたそうです。

1990年代、高インフレが続く中でトルコの一部の商人は何をしたかというと彼らは「冷蔵庫」を購入していました。

なぜ冷蔵庫かというと、現金よりも「キッチン家電」という形で蓄える方が「貯蓄」を守るのに好都合だったからです。他にも、高級輸入車を買い漁った人もいました。

要は、急速に価値が目減りしていく国内通貨の上に座して待つよりも、少しずつしか価値が目減りしていかない外国資産を保有している方が得策だと彼らは考えたのです。

時代が変わっても価値が下がらない外国資産に目を付けたわけですね。現在の基準で考えても、高級輸入車であるフェラーリやポルシェなどは価格が上がり続けています。

日本であれば、特定の地域で生産された貴重な着物、高級腕時計や高級ブランドバッグなどが当てはまるかと思います。

価値のあるものさえきちんと選ぶことができれば、外国資産は国内通貨よりも遥かに価値があるということです。

②1920年代のドイツ

次にドイツの事例です。第一次世界大戦後のドイツといえば…ハイパーインフレ時代の到来ですよね。

皆さんも世界史の教科書で、こちらの写真を見たことがあるのではないでしょうか。札束で遊ぶ子どもたちの写真です。

これ、まさにハイパーインフレを象徴していますよね。

札束の価値があまりにも低すぎるので、鼻をかんだり、おもちゃにしたり、好きなように子どもが遊んでいるという写真です。

札束で遊ぶなど、今では到底考えられない行為ですよねw

このドイツのハイパーインフレで立場が危うくなったのは、保有している現金が紙クズ同然となってしまった資産家たちです。

一部の資産家は、物的資産や不動産などに変えることなく、紙幣をずっと持ち続けていたのです。

その結果、大切なお金は一瞬にして紙屑に変身してしまいました。

しかし、一方で別の資産家たちは、借金をして資産(土地や工場)を購入し、商品を備蓄し続けました。その後、彼らは、着実に財を築き上げることができました。

つまり、一文無しになることを恐れずに、借金をしてでもお金を生み出す資産(土地や工場)を購入した人たちが、ドイツのハイパーインフレで勝ち組になることができたのです。

トルコもドイツも似たような事例となっています。この2つの事例を鑑みて、今後僕らが何をするべきなのか、皆さんにも見えてきたのではないでしょうか…

③1970年代のアメリカ

最後はアメリカの事例です。1970年代のアメリカも、今と同じように物価が高騰していました。

1970年代のアメリカでは、なんと物価が117%も上昇したということです。

当時のアメリカのデータを見ると、実質ベースで実績が最悪だったのは現金預金(マイナス11.2%)と国債(マイナス35.1%)だったそうです。

これ、なんだか2022年のアメリカを彷彿とさせますよね。

直近でもアメリカ国債の価格は大幅に下落し、含み損を抱えた一部の銀行が破綻する事件も起きました。

1970年代のインフレ局面でも現在のインフレ局面でも、アメリカ国債は暴落したのです。

ついで、現金預金も価値が下がっています。つまり、インフレ局面においては、政府が発行するペーパーアセットは軒並み価値が落ちるということです。これは過去のインフレデータを見れば明らかなことです。

ちなみに当時のアメリカでかろうじてプラスの実質利益を出すことができたのが株式(プラス4.2%)と不動産(プラス5.5%)でした。

巨額の借金をしてでも、持っているお金を株式や不動産、できれば物的資産に投資するのが、1970年代における最善の戦略だったということです。

インフレで勝ち組になる方法は、借金をして投資をすること

以上、3カ国の事例を見て、僕が導き出したインフレで勝ち組になる方法は、「借金をして投資をする」ことです。

では、何に投資するかというと、仮想通貨・不動産・株・ゴールドなど、紙幣ではないモノが良いと思います。(もちろん投資先は、個人の選好にもよります。)

要は、現金以外に投資をすることが最強のインフレ攻略法になるのです。

また、昨今のインフレ局面であれば、借金も非常に有効です。なぜなら、お金の価値が減るということは、借金の額もそれに比例して減るということだからです。

(あんまり褒められた話ではありませんが、低い利率で借金をして仮想通貨を購入し、億り人になった知り合いもいます….)

とはいえ、借金は誰しもができることではないですし、リスクも高いです。声を大にして推奨できることではありません。

ですので、まず僕らができることは、手元にあるお金を銀行に預けるのではなく、株や仮想通貨などに投資をすることです。

僕自身もひたすら投資について研究している最中ですが、勉強すればするほど奥が深いです。株、ゴールド、仮想通貨、不動産などをバランスよく保有するのがいいのではないでしょうか。

僕の戦略は、ブルーオーシャンの、割安な日本の中小型株に投資すること

その中でも、僕自身はあらゆる投資商品の中で、「日本株」に最も注目しています。

特に注目すべきは、東京証券取引所のスタンダード市場です。

この市場には、割安に放置されたまま隠れた成長力を持つ企業が多く存在します。例えば、PBR(株価純資産倍率)が1倍を割り込み、PER(株価収益率)も10倍を下回るような割安株でありながら、着実に成長を続けている企業が少なくありません。

実際に、海外の投資家もこの点に注目しています。最近のデータを見ると、海外投資家が日本のスタンダード市場の株式を積極的に買い付けている傾向も見られます。

個人資産800億円超、長者番付1位となった伝説のサラリーマン投資家・清原達郎さんも、投資先のメインは割安に放置された小型株でした。

清原さんの投資法については「わが投資術 市場は誰に微笑むか」という本に詳しく書いてありますので、興味のある方はぜひ読んでみてください。僕のバイブルです。

僕は今後、日本株に黄金の時代がやってくると確信しています。

なぜなら、時代情勢的にも地政学的にも、あらゆる状況が日本株に追い風をもたらしているからです。

その理由については僕のブログに詳しく書いておりますので、興味のある方は併せて読んでみてください。以下にリンクを貼っておきます。

ではでは

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