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筋トレ小話:筋肉は縮むことしかできない

こんにちは!蛸龍です!

本日は筋肉に関する小話として「筋肉は縮むことしかできない」という内容を説明していきます。


縮む筋肉と拮抗筋

その言葉通り、筋肉は”縮む”ことしかできず、”自ら伸びる”ことは出来ません。

それぞれの筋肉が”伸びている”ように感じるときは、別の筋肉(拮抗筋)が伸ばしてくれているに過ぎないのです。

例えば、腕に力を入れて力こぶを作ってみてください。
上腕二頭筋が縮むことで肘が曲がりますし、縮んでいる二頭筋を触ると明らかに硬い=力を使っていることが分かると思います(縮んだ二頭筋が密集することで力こぶになります)。

更にここから、腕を思い切り伸ばそうとすると、反対側の上腕三頭筋が硬くなって縮んでいることが分かると思います(試しに三頭筋触りながら、腕をグーッと伸ばし続けてみてください)。

他にも、膝を思い切り伸ばすと腿の前側が、思い切り曲げると腿の後ろ側がそれぞれ硬くなったり、仰向けで上半身を起こすと腹筋、うつ伏せで上半身を起こすと背筋がそれぞれ硬くなって縮むなど、色々な部位で筋肉が縮むことで動く、というイメージが分かると思います。

要するに筋肉というのは自ら縮むことしかできず、伸びるためには拮抗筋が縮んでくれなくてはならないのです。


筋トレはいかに筋肉を縮められるか

筋肉が動くことは縮むことである、という知識を得た上で、筋トレにこの考えを当てはめると、筋トレ=筋肉を高負荷で縮める行為、であると言えます。

考えてみてください。
腹筋運動は腹筋を、背筋運動は背筋を、腕立て伏せは胸や腕を、スクワットは脚全体をそれぞれ縮める動作を繰り返すトレーニングではありませんか?

つまり、〇〇の部位を鍛えたい!もっと効かせたい!と感じたときは、鍛えたい部位をいかに収縮させられる動きか、という目線でトレーニングメニューを考えれば良いのです。

トレーニングを始めるときに気になりがちな「姿勢」も、どの部位を収縮させるかを意識することで、言われずとも理想に近い姿勢を意識できるようになります!

また、強度のコントロールについても同様に、収縮運動を楽に or キツくするにはどうすれば良いか、という目線で考えれば、自分で好みの強度を楽に考え出すことができるのです!


拮抗筋を意識してバランス良く鍛えよう

筋肉の特性や拮抗筋について解説してきましたが、最後に一つ伝えておきたいことがあります。

それはズバリ、拮抗筋を意識してバランス良く鍛えよう!ということです。

これは私の実体験ですが、学生時代に腹筋を鍛えまくった結果、腹筋と背筋のバランスが崩れ、ギックリ腰になったことがあります(笑)。

前述の通り、筋肉は縮むことしかできず、伸びるためには拮抗筋に引っ張ってもらうしかないのですが、私のようにある筋肉ばかりを鍛えすぎてしまうと、反対にある拮抗筋が常に力強く引っ張られてストレスが掛かった状態になってしまうわけです。

偏った部位の筋トレは、拮抗筋のストレスからくる痛みや姿勢悪化などを引き起こしますから、バランスの悪いトレーニングになっていないか時々確認する習慣を身に付けましょう!


最後に

ということで、筋肉は自ら伸びることしか出来ず、拮抗筋によって引っ張られなくては伸びられない、というお話をしてきました。

拮抗筋という言葉はあまり聞き慣れない言葉でもありますが、知識を付けておくことでトレーニング効果向上、姿勢改善、怪我の防止など様々なメリットがありますので、この機会にぜひ覚えておきましょう!

他にもトレーニングにまつわる話を時々投稿していますから、是非参考にしてみてください!

ではまた!

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