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Team Japanとして - バルクオムを卒業しました

前置き

もはや自分のnoteが退職・入社エントリと化している感が否めないが、これまでの経験を次の環境で活かす上で、転職ほど振り返りのタイミングとして絶好の機会はないと思っているので、今後同様のことが発生しても続けていくつもりである (今後どのくらい環境が変わるか不明ではあるが)。

また、ただただ個人的な退職エントリであり、読者にとって学びとなる内容はそこまで多くないことが想定されるため、今後が気になるだけの方は後半の『卒業理由』および『今後について』だけご覧いただければ良いかと思う。
※ 僭越ながら本記事に行き着いているということはその辺りは多少気になる、くらいの方々ではあると思うので・・・笑

なお、本エントリはあくまでも個人的な見解や考えを記したもので、所属組織を代表するものではない。

卒業

タイトルに記載の通り、2021年11月末を以てバルクオムを卒業することにした。2020年6月から関わり始めて、はや1年半(正式入社は同年8月)。バルクオム含めこれまで3社にお世話になってきた中で、結果として最も短い在籍期間となったのだが、それでも濃厚で充実しすぎた時間と経験値を積めた。

退職日の様子。コロナ下で出社もまばらな中、Globalのチームメンバーが全員集結して見送りをしてくれました。花束・色紙・そしてなんとUS出張組からのAwayのスーツケースのプレゼントまで・・・!本当に感謝ですm(__)m

振り返り - 基準

そもそものバルクオムへの転職理由の仔細は過去のエントリを参照してほしい。

バルクオムで得られた経験や反省を振り返るには、上記エントリ中の以下の引用部分がキーポイント(評価基準)になる。

あまり売上や利益といったビジネスについて考えを巡らせたことがなく、今後自分で何かやりたいと思ったときに少し心許ないと感じていた。海外やプロジェクトマネジメントといった武器は引き続き携えつつ、プロダクト開発とはまた少し違った領域で武器を手に入れたい。

振り返り - 事業企画/事業推進

特にヨーロッパを中心とした事業の戦略構築からPL策定、それ以降の事業推進を一気通貫でやらせてもらえたのは、バルクオムに転職する上での期待値でもあったので、非常に満足している。
※ 自身の力不足で上長(取締役)にめためたにフィードバックされることが9割方だった(笑)が、そのおかげで当該領域での筋力、特にやりきる力はそれなりに付いたはず。

一方で、同領域での反省も大きい。それは『数値的な結果』である。1年半の在籍で、全社はもとよりGlobal内での事業としてインパクトのある数字を残せたかと問われハッキリと"Yes"とは言えないのはもどかしい。もちろん担当していたヨーロッパ領域単体で見ると、事業が立ち上がったばかりの入社当時の売上と退職時の売上を比較すると、着実に成長している状況ではある。それでも数字の規模感では、いわゆる非連続的な成長のレベルにまで押し上げられなかったことは大きな反省点である。とはいえ、特にGlobalはそんな短期で大きな結果が付いてくるほど簡単なことではない。今後も腰を据えて事業と向き合うことで、大きな成長を遂げてほしいと切に願っている。

振り返り - 有形プロダクトでの事業経験

お陰様でご存知の方も多いかと思うが、バルクオムは男性化粧品を取り扱っており有形プロダクトである。

次回リリースは2週間後、致命的な不具合があったらhotfixですぐにリリース、といった無形プロダクトの世界線とは全く異なる業界にいる。

有形プロダクトの場合、プロダクトそのものを変えようとすると半年から1年かかるのはザラである。故に足元の活動だけに目を光らせるだけでは全く不十分であり、発注数量や規制対応などを踏まえて先を見据えた需要計画が必須になる。この『先を見据える』という意識・心がけは、バルクオムで特に培うことのできたマインドセットではないかと思う。

ちなみに、対象的にデジタルマーケティング領域(検索、SNS広告等)では、いかにLeanな改善ができるかを求められる。これが超高速だったからこそ、今のバルクオムは日本国内の男性化粧品業界の中でも抜きん出た存在になっているのだと確信しており、無論海外でも力を入れている。

また、販売代理店・小売など商流に関わるステークホルダーがこれまで関わってきた無形プロダクトよりも多く、それ故に事業の複雑性も比較的高かったように思う。事業を成長させるための変数を紐解いてセンターピンを見つけ、そのセンターピンを倒すために打ち手を出していくのはどの事業やプロダクトでも同じだが、そこへの意識も研ぎ澄まされた。

振り返り - おまけ

バルクオムでは、"THE SPIRITS"という行動指針に相当するものが定義されており、半期に一度MVPならぬML(Lean)P・MD(Define)Pの表彰がある。

ありがたいことに入社後の2020年10月にMLP、2021年3月に同じくMLP(Finalist)に選出いただいた。

特にLeanはバルクオム関係なく常々意識してきたことであったため、連続で表彰や選出いただけて素直に嬉しかった。

2020年10月のMLP受賞時

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2020年3月のMLP Finalist選出時 (こんな感じで社内に掲載してもらえます)

卒業理由

結論としては、『前職でリベンジを果たすため』の卒業である。
※ 前職 = メルカリ

自身が環境を変える際には、まずは生涯実現したい世界からの逆算で考えるようにしており、その上で自身のキャリア形成と思い入れの二軸で決めている。ざっと挙げると以下のようなものである。

生涯実現したい世界
日本発のプロダクトを世界に拡げ、日本のプレゼンスを上げること

付随するキーワード
Made in Japanの再興 / 外貨を稼ぐことで日本の成長を加速 / 結果として世界中から優秀な人材が集結 / 日本版シリコンバレーの実現

⇒ その中で、自身が実現したい世界への最短経路だと思っているのは、プロダクトカンパニーの中でプロダクトを世界に広げる一手を担える人材になること。ここにサラリーマン or 起業のこだわりはない。最もその地位に近い組織で勝ちに行くことが重要だと考えている。

⇒ 男性化粧品業界の中で急成長しているバルクオムは、上記Criteriaから漏れているとは思わない。むしろ市場全体としても成長しており、今後も大きく期待できる領域。ただ、今回は後述の『思い入れ』で去ることを決意した。

自身のキャリア形成
自分で少しでもお金を作れるようになる・作るための構造が分かるようになる = プロダクト単体ではなく、事業全体を俯瞰して見れるようになること

⇒ バルクオムで磨かせてもらってきた領域。これ無しに今回の意思決定は絶対にできなかった。

思い入れ
メルカリでは一度イギリスで撤退してしまったという悔しさが強く残っている。そんな中、(イギリスかどうかは分からないが)日本・アメリカの次なる国で勝負する機会が再び舞い降りてきた。負け試合のまま人生を終わらせたくないので、戻ってリベンジしたい。
※ 戻ることを意識したキッカケは、メルカリのFY2021.6 4Q 決算説明会資料のP7のスライドを見たことですが、詳細を知りたい方はメッセージでもください。

今後について

前述の『思い入れ』で記載のとおり、リベンジマッチをするために2021年12月にメルカリに入社する。いわゆる『出戻り』である。

過去のメルカンの記事でも以下のような言及をしたが、その通り再び挑戦することとなった。
※ 領域は確定していないが、次なる国を考えているのは決算資料に記載のとおり

今はJP版メルカリ・US版メルカリ・メルペイの3本柱ですが、チャンスがあればまたヨーロッパで挑戦できないかと思っていたりしますね。

中での動きについては、また頃合いを見てnoteなりメルカンなりで発信していければと考えているのでお楽しみに。

おわりに

バルクオムでお世話になった方々へ、今月でアカウントも消えてしまうので、社内投下したSlackのメッセージをこちらにも載せておきます (一部改変)。これまで本当にありがとうございました!みなさん大好きです!これからもTeam Japanの同志として、世界に素晴らしいプロダクトを一緒に拡げていきましょう!

『日本発のプロダクトを世界に広げる』ことを自身のミッションに据えていることもあり、『メンズスキンケアブランド世界シェアNo1』というミッションに強い親和性を感じたこと、且つ今後自分として磨いていきたかった事業企画・推進業務のポジションであったことでバルクオムに入社をさせていただきました。

その中で、ヨーロッパの事業推進やGlobal SBU全体の事業企画にチャレンジする機会を頂き、約1年半沢山のことを学ぶことができました。
業界も違えば職種も違うひよっ子が右も左も分からない状態で来たにも関わらず、いつも親身なご指導ご鞭撻を賜り、皆さま本当にありがとうございました。至らない点も多々あったかと思いますが、少しでも会社や事業を勢いづける一翼を担えたのであれば、これほどの喜びはありません。

特にこれまで様々な難局を一緒に乗り越えてきたGlobal SBUの皆さん、よく無理を言ったり、抜けていることがあったりとご迷惑もおかけしましたが、これほどGlobalへのアツいパッションを持つ仲間と仕事を一緒にできたことは一生の宝物です (一時的に引き継ぎでご不便をお掛けしてしまい本当に申し訳ありませんmm)。まだ道半ばではありますが、今以上に会社を巻き込んで必ず世界No.1のブランドにしてください!会社としての枠での所属は違えど、Globalを目指すTeam Japanとしては引き続き同志です。やっていきましょう!
(中略)
それでは、また皆さんとどこかでお会いできること、お仕事をご一緒にできることを楽しみにしております!(これまでの経験上、必ずどこかで誰かしらとまたお仕事をすることになる確率のほうが高いと思っております笑)

本当にありがとうございました!

なお、バルクオムの海外事業では絶賛採用強化中です。
マーケティングで抜きん出た方、事業全体を統括できる方等々、少しでも興味があればぜひメンバーとカジュアルに話してみてください!(ランチ代出してくれます)


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