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もし、24時間対応の優秀な販売員がいたら。

YARN HOMEの荒川さんとは知人の紹介でお会いした。

お父様が広島で寝具のメーカーをやっており、主にディノスからの受注が多いという。娘の荒川さんは、イギリスに滞在していた経験から、「もっと寝具に新しさ・豊かさを感じてもいいのに」という独自の発想で創業されたそうだ。

荒川さんがつくる寝具は、どれも素敵だった。写真から伝わる丁寧さ。それに、みたこともない色合い。商品カテゴリーにそれぞれの産地の名前を付けているのも、荒川さんが大切にしている世界観が伝わってきた。

ただし、値段を見てびっくりした。デュべカバーはシングルで20,000円、ピローケースやボックスシーツなど、丸々一式揃えようとするとざっと45,000円ほどする。なるほど、いい寝具はそれなりにするものだ。

自社のネット売上はまだ目標には至ってないというが、ポップアップイベントで彼女が立つと、友人や既存顧客がいらして、それなりに買っていかれるという。

それはぼくでも分かる気がした。笑顔にやさしさを感じたし、初対面なのに、気付いたら、社内の飲み会にお誘いをしていた…(笑)

今まで聞いたこともないような開発秘話も面白い。販売会に彼女が立ち、同じように説明すると、「この人から買いたい」と惹きつけられるのは納得する。

荒川さんの想いをMONOCOで伝えたい。すべてのラインアップから吟味して、まず「タオル」から取り組むことになった。取材を重ねていた編集の井上が、感動が止まらなくなってしまい、なんとタオルの全サイズ・全色を個人買いしていた。

YARN HOMEのタオルは医療用脱脂綿で作られており、今までのパイル生地のタオルとはまったくの別物。世の中には頬ずりするほどタオルが好きな人がいるので、従来のタオルを否定はしたくない。そして、そもそも見た目も従来のタオルとは違う。

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よし、これはもう「新しいタオルのカテゴリ」として打ち出そう!こうして生まれた「これからの“理想のタオル”」というストーリーは想像以上に反響があり、生産数も限定的だったため、入っては売り切れを繰り返した。

ストーリーを発信してから、YARN HOME を取り扱いたいという店舗が増えているということを荒川さんが教えてくれ、それがなにより嬉しかった。

これからも荒川さんにしかできないモノづくりを楽しみにしている。それに専念してもらえるように、もっとストーリーが彼女の優秀な販売員になってくれたらなと思うのであった。

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