遠くから聞こえてくるラジオの音が好きだ

会社で他部署がラジオをかけてるのだけど、それがなぜか心地よかった。たぶんミスチルとかマイリトルラバーか何かがかかっていた気がする。

正直、ミスチルにしてもマイリトルラバーにしても、たまに聞くけど、そんなに好きというわけじゃない。

それでも何となく、遠くのラジオから聞こえてくる声は切なく、ノスタルジーを感じられた。

なぜだろう？

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耳で記憶する思い出がある。

子どもの頃、ラジオを聞く習慣があった。

いや…習慣というか…聞かされていた。

父がとんでもないラジオの虫、否。ラジオ狂だったのだ。

家でもドライブしていても、寝るとき以外は常にラジオをかけていた。　

僕自身がラジオを自分でかけることは無かったのだが、父のラジオがそばにあった。

自分でかけていないのだから、聞こうとすることはほとんどなかった。だから、ラジオから流れるすべての声は遠く消こえた。

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思い出とは不思議なもので、自分が意図せず体験したものも、それに含まれるらしい。まあ、当たり前なんだけどね。

ただ、父がラジオをかけていたことで、ラジオを聞くたびに昔の色んなことを思い出す。これはちょっとトクした気分だ。

1つ思い出があることで、それがトリガーとなって、切なくなったり、嬉しくなったりできる。やっぱりオトク。

人生を豊かにするのは思い出なのかも？？