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#わたしの本棚★ついつい模索舎(近所の書店)で買ってしまう本。

ダイナマイト・ファンキーこと檜木萌さんは「そのときの気分なんだけど、ついつい化粧品を物色して買っちゃうことがある」みたいなこと言ってて「使い切れないかも」と笑う。

その伝でいけば、ワタクシの場合は「ついつい本を買っちゃう」ことがあって「たぶん読みきれないかも」とヤケクソ笑い。
the積読。
ぐはは。

#わたしの本棚
#うちの積読を紹介する

という投稿企画を見つけたので、自分への備忘録&戒め(→おい自分、まだ読んでない本がいっぱいあるぞ)も兼ねて、ほんの一部となりますが、最近の「積読」を記してみます。


冷戦史(上)-第二次世界大戦終結からキューバ危機まで

1945年頃から1990年頃にかけて、アメリカ中心の西側陣営とソ連中心の東側陣営が対立した「冷戦」。その影響は21世紀の今日にも色濃く残っている。本書は米ソ超大国やヨーロッパの対立のみならず日本を含む東アジアの展開にも力点を置いた通史である。上巻では、1945年に第二次世界大戦が終わり、大国の協調が崩壊して冷戦が始まる経緯から、朝鮮戦争、脱植民地化の進展、さらに62年のキューバ・ミサイル危機までを描く。

冷戦史(上)-第二次世界大戦終結からキューバ危機まで (中公新書 2781)

結局のところ、この手の「政治・経済」っぽい話が好きなんですね自分は。
まぁしょせんは人間社会の話だけど、でもほら「なんで今こうなっちゃってんの?」的なことってあるでしょ。
それを解き明かすというと大げさだが、その大元にある構造を探ってみようかと。

「なんで今こうなっちゃってんの?」→誰かと誰か(国家とか)がそうしたから→そのときなにをどう考えていたのか。

そのときの“人間の手触り”みたいなのを感じることできたらおもしろいかなと。

でね、この本のP.109に「アメリカの対日政策の転換」という章があって、いかにして日本は経済大国(工業国)になり得たのか。引用します。

日本に関するトールマン政権の見方は、西欧に関するそれとは対をなしていた。ソ連が日本に軍事攻撃を仕掛けることは考えにくいが、日本の経済復興が滞れば政情不安が生じ、国内の共産主義者の勢力を拡大する恐れがあるというものだ。そして、戦後の日本が工業国として復興していくためには、アジアにおいて日本の輸出市場と原材料供給地を確保し、日本とアジアの諸地域を経済的に統合しなければならなかった。

冷戦史(上)-第二次世界大戦終結からキューバ危機まで(P.109)

「国内の共産主義者の勢力を拡大する恐れ」というところが、まさに“冷戦”っぽいですね。
当初の「経済統合構想の対象地域」は朝鮮半島、満州、中国北部を含めた広い範囲を対象としていたみたいなんだけど、中国が共産化し北朝鮮も建国されちゃったので、韓国、台湾、インドネシア半島という東南アジアで商売をすることに。

で、朝鮮戦争、ベトナム戦争の話に行くのだが、ここまで読んでから、散歩がてら本屋に行ってしまった。

買ってしまった。

戦争経済大国

平和を掲げ発展したかに見える戦後日本。だがその経済成長は、他国の戦争に支えられていた。緻密な取材で戦後史最大のタブーを描く。

戦争経済大国

おぉー、こりゃおもしろそうだ。
「平和憲法の陰でーはしがきに代えて」のP.6から引用します。この“文章”がワタクシの好奇心を直撃しまして、読んでみようかなと。

戦後の日本経済は、平和憲法を前面に掲げながら、その実、実にアメリカの戦争から得られる果実によって成長してきたと言って過言ではない。復興の足がかりは朝鮮戦争による直接特需だったし、それが一過性に終わらなかったのは、ベトナム戦争に伴う間接特需、及び列島を挙げて米軍の兵站基地あるいは最前線基地に提供した見返りとしての、北米市場の開放のためであった。

戦争経済大国

ね、なんか、おもしろそうでしょ。
直接特需、間接特需、米軍の兵站基地の見返り。
なるほどなー。
となると、戦争があれば、また特需があるか。
景気上昇だ。
レッツゴー資本主義。

と、ここまで読んでから、散歩がてら本屋に行ってしまった。

買ってしまった。

在日米軍基地-米軍と国連軍、「2つの顔」の80年史 

世界で最も多くの米軍基地を抱え、米兵が駐留する日本。米軍のみならず、終戦後一貫して友軍の「国連軍」も駐留する。なぜ、いつから基地大国になったのか。米軍の裏の顔である国連軍とは。本書は新発見の史料をふまえ、占領期から朝鮮戦争、安保改定、沖縄返還、冷戦終結、現代の普天間移設問題まで、基地と日米関係の軌跡を追う。「日本は基地を提供し、米国は防衛する」という通説を覆し、特異な実態を解明。戦後史を描き直す。

在日米軍基地-米軍と国連軍、「2つの顔」の80年史 (中公新書 2789)

どうも自分は、“朝鮮戦争”のことが書いてある本を読みたくなってしまっているようで、この本の第2章が「朝鮮戦争ー日米安保と国連軍地位協定」だ。
この本で知ったのだが、ここでいう「国連軍」って、な、な、なんだそりゃ(笑)。正規の国連軍とは違うみたいで、へー、と新発見。

・・・と、ほんの触りだけ読んでから、散歩がてら本屋に言ってしまった。

買ってしまった。
それも2冊。

天使はブルースを歌う―横浜アウトサイド・ストーリー

元ザ・ゴールデン・カップスのギタリスト エディ藩から、慰霊歌の作詞を依頼された著者。
横浜には、訪れる人も少ない外国人墓地があり、戦後、八百体とも九百体ともいわれる嬰児が人知れず埋葬されたという。 一体何があったのか。
横浜の知られざる闇への旅が、幕を開ける。

天使はブルースを歌う―横浜アウトサイド・ストーリー

プロローグ「白い娼婦」で、メリーさんが出てくる。
パンパンと呼ばれる占領軍相手の娼婦。
若い戦争未亡人として、地方から横浜に出てくる。
もちろん“食べるため”なんですが。
とはいえ、当時は誰もが自分の食い扶持を得るのに汲々としていて、職など(←食などとも言えるか)はありはしない。
カネのために、ではどうするか。
なんか、いまの“トー横”もあんまり変わらんか。
・・・などなどを思いつつ。

もう一冊はこちら。
同じ著者です。

女たちのアンダーグラウンド―戦後横浜の光と闇

彼女たちは、どこへ消えたのか。
戦後、日本人女性と米兵の間に生まれた子どもたち、経済成長の陰で地を這うように生きた「女たち」はその後どんな運命をたどったのか。
敗戦直後から現在の横浜、北海道、そしてタイを舞台に、声なき者たちのブルースに耳を澄ませる。
華やかな横浜の裏の歴史を描き出すノンフィクション、20年の時を経てついに完結!

女たちのアンダーグラウンド―戦後横浜の光と闇


・・・と、きりがない日々です。
結局、どの本も最後まで読んでいません。

今回は「#うちの積読を紹介する」という投稿テーマに乗っかって、自分への備忘&戒め(←ものすごい量で積読続行中)も兼ねて“最近の自分の関心”=「#わたしの本棚」として記してみました。

最後までおつきあいくださいましてありがとうござます。


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