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犯人はプロセスの中にいる!問題分析で人を責めてはならない!

問題が起きると犯人捜しをする人がいます。

「どうしてお前は間違えたんだ!」

こんなこと言われても困ります。なぜなら「わざと間違えたわけではないから」です。そして問題分析になぜなぜ分析を使います。

「なぜあなたは間違えたのか?」
「なぜあなたは間違えたのか?」
「なぜあなたは間違えたのか?」
「なぜあなたは間違えたのか?」
「なぜあなたは間違えたのか?」

こんなのノイローゼになってしまいます。問題分析であぶり出す犯人は「人」ではなく「プロセス」です。

■ 犯人はプロセスの中に隠れている!

例えば、あなたがカレーを以下のプロセスで作るとしましょう。

・肉、人参、玉ねぎ、じゃがいもを切る
・鍋を火にかける
・肉、人参、玉ねぎ、じゃがいもを鍋に入れる
・肉、人参、玉ねぎ、じゃがいもを炒める
・鍋に水を入れる
・火を止める
・カレールゥを入れる

その結果、じゃがいもが煮崩れしました。

「なぜあなたはじゃがいもを煮崩れさせたのか?」
「なぜあなたはじゃがいもを煮崩れさせたのか?」
「なぜあなたはじゃがいもを煮崩れさせたのか?」
「なぜあなたはじゃがいもを煮崩れさせたのか?」
「なぜあなたはじゃがいもを煮崩れさせたのか?」

もう二度とカレーを作りたくないと思うでしょう。

そうではなく、犯人はプロセスの中に隠れています。
今回の場合、例えばこのプロセスが怪しいですね。

・肉、人参、玉ねぎ、じゃがいもを鍋に入れる

■ 犯人を更生しよう!

犯人(プロセス)を特定したら更生する方法を考えましょう。

たとえば「じゃがいもはレンジでチンして、カレールゥを入れるときに一緒に入れる」という更生も1つの方法ですよね。

犯人(プロセス)を更生するとこうなります。

・肉、人参、玉ねぎ、じゃがいもを切る
・鍋を火にかける
肉、人参、玉ねぎを鍋に入れる ←ここ
肉、人参、玉ねぎを炒める ←ここ
・鍋に水を入れる
じゃがいもをレンジでチンする ←ここ
・火を止める
・カレールゥとじゃがいもを入れる ←ここ

間違えたくて間違えているわけではない

今回はカレーに例えてみましたが、仕事でも考え方は同じです。繰り返しますが、人を責めてもムダです。その人は意図的ではなく、正しいと思ってやったことが、結果として間違いにつながってしまったのです。

じゃがいもが煮崩れしてしまったのは、料理した人が悪いのではなく、やり方(プロセス)が悪かったのです。

よって、やるべきことは、プロセスを再定義することです。問題分析では「プロセス」に着目しましょう。犯人はプロセスの中にいます!


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