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まぼろしのひとり旅

2年前。
入社一年目の秋、念願のひとり旅をした。

学生の頃から旅行は好きだったけど、ひとりで旅行するならそのお金で友だちと遊びたいっていう気持ちの方が強かったから、社会人になって少し余裕が出来てからの楽しみにしていた。

行き先は、瀬戸内海に浮かぶ小豆島。
ちょうど瀬戸内国際芸術祭の最中だった。

初めてのひとり旅の思い出話は、またいつか書くかもしれないけど、今日は写真で思い返してみたい。

フィルムカメラが趣味の職場の先輩に、「ひとりで旅行行くならカメラ買いなよー!」と言われたけれど、「フィルムカメラの選び方も買い方も使い方も、何も知らないからなぁ」と渋っていると、「じゃあ写ルンですでもいいから!」と言われた。
それなら簡単だし面白そうと思って言う通りにした。

スマホで撮った写真もたくさんあるけど、今回は写ルンですの写真で旅行を振り返っていこうと思う。


1日目。最初に訪れた小豆島オリーブ公園。

生憎の曇り空だったけど、一人で初めて飛行機と船とバスに乗ってたどり着けた安心感と、胸の高鳴り!
今でもよく覚えている。
高台から海を見下ろして、ずいぶん遠くまで来てしまったなあとワクワクした。


2日目の朝、ホテルで自転車を借りてエンジェルロードに朝陽を見に行った。

ひんやりとした朝の空気と、ぐんぐん登る太陽。
うっすら明るくなりはじめる海沿いの道を、日の出に間に合うように急いで自転車を漕いで行ったな。

帰りに通りがかった、モノノケ堂というお店。
何屋さんかはわからなかったけど、壁の絵が面白くて写真を撮った。

朝陽を浴びたあと船に乗り、豊島へ移動。
島から島へ移動するなんて、わたしの普段の生活ではないことだから、それだけでも楽しかった。

豊島では自転車を借りてぐるりと観光した。山の中で迷子になりかけたのは怖かったな、、。

島民の生活を感じる風景も多くて、この自然の中で生きる人たちの人生を妄想したりもした。

泊まったホテル。
レトロで落ち着くホテルだった。

露天風呂から海が見えて、夜の暗闇に浮かぶ船の明かりと星を眺めながらお風呂に入った。
目が悪いので本当は星まで見えてなかったけど、それが悔しくて2日目から眼鏡を持ち込んだ。

お風呂の中でぷかぷかといろんなことが頭に浮かんでは消えていった。

ホテルの部屋で一人で缶ビールを飲むのも、なんか大人みたい!って思ったな。
でも、和室に一人分の布団はちょっとだけ寂しかった。


最終日に行った棚田を眺めるこまめ食堂。
それから、なんとなく撮った町。

こまめ食堂は景色が良いだけじゃなくて、ご飯も地元の食材たっぷりでとっても美味しかった。
すごくボリューミーで、誰かといっしょの旅行だったら食べられない分食べてもらえたのに、、とひとり旅のデメリットを感じながらもありがたく完食した。

どこを切り取っても私にとっては新鮮な景色だった。
ついスマホでばかり写真を撮っていたから、写ルンですの写真は少ないけど。


最終日、高松に戻って歩いていたときに通りかかったフェリー乗り場。
この日は利用している人を見かけなかったけど、古い乗り場なのかな?


初めてのひとり旅、ワクワクとちょっとの寂しさと、でもやっぱり楽しかった思い出。
その時のわたしもなにかに悩んでいたんだけど、旅行から帰ったらどうでもよくなってたんだよな。

次の年はどこへ行こうか。毎年恒例にしたいな。なんて考えていたけど、こんな世界になるなんて、、。
行きたいところはたっくさんあるのに!!!

そうだ、芸術祭もすごくよかったから、次回も必ず行こうと思っていたんだ。三年に一度の開催だから次は来年か。 


2回目のひとり旅、同じ行き先になるかも。それもいいけどね。


またいつか行ける日を楽しみに想像していよう。

それと、写ルンですはどこを写しているのか分からなくてなかなか難しい。
それはそれで面白いから、またこの手軽なおもちゃを持って行こうと思う。

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