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【日記エッセイ】「五月病やら精神やら」

心を折ってしまった。やっちまった。けど綺麗に折れたもんだから、くっつくのは早いらしい。良いのか悪いのかよく分からない。複雑孤接だと、治療に細心の注意が必要だし、自分の生活としてもなかなか気を使って暮らさないといけない。時間体系はもう個人に返されたのだから、昔と言っても分からない奴がいるだろうが、昔、まだ地球のみに人類がいた頃、心は常に概念、目に見えないものであるとされていた。人類は見えなものであるから見えないと、吹き出してしまう程バカな結論に行き着いた。本当に何をしてたんだと、祖先を嘆いてしまうが、そんな祖先とやはり、同じ血が流れていると思うと、そう馬鹿にばかりはできない。

心が見えないとされていたのは、地球人の血を持つ者だけであったことが惑星開拓の中で分かってくる。ほとんどの惑星人には心が見えていて、地球人に、それは筋肉とさほど変わらないと説明した。

そして、惑星人達は地球人達のボロボロの心を見て、恐怖を覚えたらしい。こんな状態で、どうして地球人は動いているのだと、何が君らを動かすのだと惑星人には理解不能だった。惑星人は地球が惑星宗教の域に到達していることに気づく。そして降伏したのである。ほとんどの惑星が地球に降伏したのである。地球があまりにも愚かであるため、地球は惑星間戦争を逃れたのである。良いのか悪いのかよく分からないことばかりだ。

オレは病院に行って孤接と診断された。別に孤接は大したことはない、骨折もそんなにビビらないだろう。そんな複雑じゃなかったら、安静にするだけなんだよ。家でじっとしていて、周りには、孤接したことを言って、たまにお見舞いなんてあったらすぐに治ってしまう。昔は、この孤接で死んでいたらしい、自らで命を断つんだそうだ。そうか、こんなに愚かな地球人が、惑星人は本当に怖かったんだなと思う。

しかし、孤接は痛い、そして辛い。それを治してもらえず、痛みに耐えながら誰にも言わずに死んでいった自分の祖先を思うと、少し悲しい。そんなことを考えていたら、痛みは和らいでくる。痛いは痛いけど、そんなことは言ってられねぇーなと軽くなる。今日も、悪くはない。

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