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埼玉県越生町でGWを過ごしてみた・前編
今更、GWの話題で恐縮です🙇♀️
※※※※※
今年のGW、後半は5連休だし、どこか旅行に行きたいね、と家族で言い始めたのが、4月に入ってからでした。
…遅すぎる。
それでも「観光地に行きたい」「絶対に温泉」「2泊くらいしたい」「渋滞も混雑も嫌」とそれぞれ言いたい放題で、当然、めぼしいところはどこも満室か、おそろしく値段が高い。
そりゃそうですよ。久しぶりに行動制限なしの大型連休だもの。
そんな中、良心的なお値段で予約できたのが、埼玉県越生町にあるホテルです。私は一度、滝めぐり後に日帰り温泉で利用したことがありました。
「越生」と書いて、「おごせ」と読みます。
埼玉県のほぼ中央に位置し、私のざっくりした感覚では、川越の先、秩父の手前、というイメージでしょうか。東京から余裕で日帰りできる距離です。
越生の名所といえば黒山三滝(くろやまさんたき)と越生梅林。正直、私はそれしか思いつかない。
「そんなところに2泊してどうする?」
旅行の前はそう思ってました。
でも今は、
「2泊して良かった!」
これは、私だけでなく家族全員の感想です。そんな越生でのGW旅行を、つらつらと記したいと思います。
1.池袋から越生まで1時間ちょっと、近い!
池袋駅から東武東上線に乗り、坂戸駅で東武越生線に乗り換えて、1時間ちょっとで越生駅に到着。八高線も通っていますが、我が家からは東武東上線のほうが行きやすいので、いつもこの路線を使います。
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特急なんてありません。普通の在来線。GW中でしたが、朝の下りの時間だったせいか、混雑なく目的地に到着です。電車なので渋滞もなし。
「渋滞も混雑も嫌」、さっそくクリアです。
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東京から近く、混雑もなく行ける越生ですが、欠点があるとすれば、この先の公共交通機関の少なさかな。ここから黒山三滝方面の路線バスに乗るのですが、本数が少ない。ホテルは駅から黒山三滝へ行く途中にあるので、いったんバスでホテルへ行き、荷物を置いたあと、タクシーで黒山三滝へ向かいました。
2.気軽な森林浴、しっかりハイキング、どちらも楽しめる。
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昭和感漂うゲートでお出迎えです。
ゲートに書かれている「日本観光百選」とは、1950年(昭和25年)に毎日新聞社が主催して選定された、100か所の日本の観光地だそう。10の部門(山岳、平原、温泉、瀑布、海岸、河川、都邑、湖沼、渓谷、建造物)ごとに10位までを選定し、黒山三滝は瀑布の部門で9位だったとか。
「観光地に行きたい」、こちらもあっという間にクリアです。
…ただ、これを言ったのは長女ですが「(横浜とか神戸のような)観光地に行きたい」という意味だったので、大幅にズレていますね(笑)
黒山三滝は、ここから歩いて15分くらいで到着です。
〈注〉
Wikipediaには「日本観光百選」ではなく「新日本観光百選」となっていました。
「新日本観光地百選の選定は、外貨獲得のための外国人観光客招致を大きな目的としていたが、戦後復興期だったため、日本国内での一般の観光旅行の再開を促す契機ともなった」そうです。
また、昭和62年に読売新聞の主催で選定された「新日本観光地100選」もありますが、そこに黒山三滝は選ばれていません。
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さっそく小さな滝がお出迎えです。
その名も「迎え滝」。
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最近、名付けられたようです。愛されてますね♪
落差は小さいものの、滝壺が広くて素敵です。
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沢のせせらぎを聴きながら、てくてく。
GWということで多くの人が訪れていました。皆さん、近くの駐車場に車を停めているのか、軽装の方がほとんど。ここは気軽に自然を楽しめていいですね。
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まもなく左手に小天狗滝の案内です。
「遠い初恋」も気になりますが、覚えていません。←滝以外は記憶から抜け落ちてしまう…。
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こちらが小天狗滝。
この奥に天狗滝があります。切り立った岩壁が冒険心をくすぐりますね。
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危険な箇所はないけれど、なんだかワクワク。すぐに滝で行き止まりになってしまいますが。
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天狗滝。…うーん、水量が少なすぎて、滝の流れが見えない。音は聞こえるんですけどねぇ。
元の道に戻って、また沢沿いのアスファルトを歩きます。
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昭和の時代の観光百選で賑わった名残でしょうか、以前はここに土産物屋がありました。数年前に訪れたとき、ご高齢の店主が店番をしていましたが、もう閉めてしまったのかな。
ここを過ぎると、滝はすぐそこです。
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二段の滝となっていて、上が男滝、下が女滝。
この2本の滝と天狗滝を合わせて、黒山三滝といいます。
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男滝は落差10m、女滝は5m。規模としては小さめですが、日差しを受けて輝く姿は癒されますね。
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どちらも滝つぼまで降りられるので、全体を愛でても良し、それぞれを愛でても良し。
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道が舗装されているので、年配の方から小さなお子さんまで、森林浴と滝を気軽に楽しめるのが、黒山三滝の魅力のように感じます。
でも、それだけじゃ物足りない!
という方は、ハイキングも一緒にぜひ。
越生町は「ハイキングのまち」を宣言しており、いろんなコースが整備されています。
我が家は「黒山三滝コース」を歩きます。ここからは、舗装路ではなく山道になります。
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一歩足を踏み入れると、すっかり山の中。
黒山三滝には多くの人がいましたが、山に入るとグッと人が減りました。
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このあたりは奥武蔵とよばれるエリアで、低山ハイキングの宝庫。がっつり登山じゃなく、滝も山歩きも楽しめるのがいいですね。
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ひと山超えて、アスファルトの道に出ました。
しばらく歩くと、素敵なカフェが。
3.絶景と美味。いろんなコースがある面白さ。
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カフェの名前は、「ベラヴィスタ」。
その佇まいから娘たちのハートをがっつり掴み、「ここでお茶したい!!」と全力アピール。
店内とテラス席があり、テラスを選びました。
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ああー、絶景かな。
歩いたあとのこの眺めは、なによりのご馳走です。
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次女が頼んだクリームソーダ。
白くてびっくりしました。ひと口もらったら、ラッシーのような爽やかさで美味しかった。
パスタやピザも、ちょっとしたこだわりが感じられて美味しかったです。
「ベラヴィスタ」を出てもう少し歩くと、顔振峠(かあぶりとおげ)です。
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名前の由来は、源義経が奥州へ逃れる際、あまりの絶景に何度も振り返ったとか、お供の弁慶があまりの急坂に顔を振りながら登ったとか。
道路沿いに、向かいあって「顔振茶屋」と「平九郎茶屋」がありました。
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こちらは「顔振茶屋」。
さっきも食べたじゃ〜ん、と思いながら、この佇まい、私が我慢できない。
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というわけで、ビール。
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いやー、たまらん!!
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富士山も見えるよ、とお店の人に教えてもらいました。この日は雲があり、本当にうっすらでしたが、晴天なら良く見えるでしょうね。これは義経、何度も振り返るわ。
「ベラヴィスタ」も「顔振茶屋」も、住所は「越生町」ではなく「飯能市」です。飯能といえば、「ムーミンバレーパーク」が人気ですね。
飯能駅は西武池袋線が走っており、この沿線は、駅からハイキングがとても便利です。
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私の山地図で、書き込みもありますが💦
赤い線が登山コースです。左下に西武線、右上に東武線が走り、その間にいろんなコースがあります。
私が以前、訪れたときは、西武線の西吾野駅から高山不動尊、関八州見晴台に登って、黒山三滝へ降り、バスで越生駅に出ました。そのときハイキングの途中で出会った方は、関八州見晴台から顔振峠に行き、茶屋で食べて吾野駅へ降りる、と仰っていました。
里と山が近く、いろんなコースがあるので、自分好みにカスタマイズできるのが、このあたりの面白さだと思います。
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今回は、ここから黒山三滝の入口のバス停・黒山まで戻ります。
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シャガがあちこちで咲いていました。野花を楽しめるのも、低山ハイキングの楽しさですね。
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ぐんぐん降りていくと、渋沢平九郎の自刃の地に着きました。
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NHK大河ドラマ「晴天を衝け」、観てましたよー!
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渋沢栄一の従弟で、徳川慶喜の復権を図るべく彰義隊に参加し、ここで最期を迎えた渋沢平九郎。「勝てば官軍負ければ賊軍」の時代、散っていった平九郎が切なかったです。
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それにしてもイケメンだわ。
ここからバス停はすぐそこ。バスに乗り、宿泊するホテルへ向かいます。
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長くなりました。後半へ続きます。
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最近、noteをなかなか書けずにいます。書きたいことはあるのに、うまく言葉にできないというか。皆さまのnoteにも遊びにいくことができずにいますが、マイペースに調子を戻していきたいと思います。
気長にお付き合いいただけたら幸いです🙇♀️
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