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夜行列車で尾瀬へ行く 2日目

「夜行列車で尾瀬へ行く」のつづきです。

山小屋の朝は早い。朝ごはんは6時でした。

山の中で美味しいごはんを食べられる幸せ…! 
おかわりして、もりもり食べました。
つきよの納豆、大粒で美味しかった!!

昨日から降っていた雨は止み、雲は多めですが青空が少し見えました。
今日は尾瀬ヶ原をぐるっと歩き、尾瀬沼を経由して、沼山峠まで歩きます。

晴れていたら、まわりの山々がきれいに見られたのでしょうね。でも、しっとりとした尾瀬も幻想的です。

尾瀬ヶ原はトンボ天国でした。
手に止まったり、リュックに止まったり。

可憐な草原の花。

咲いている花は少なかったけれど、その分、ひとつひとつに目が留まって楽しかったです。

竜宮にて。
この広大な湿原の水が三条の滝へ流れていることを思うと、あの迫力に納得です。

夜行列車に乗り、バスに乗り、歩いて、ここまで来るのに手間も時間もかかるけれど、尾瀬にはそれだけの価値がありますね。
不便だからこその面白さもあるし、守られているものもあるように思います。

見晴で水を汲み、尾瀬沼へ向かいます。

木道が整備されているところもありますが、だんだんと岩場ゴツゴツの山道になります。でも御池〜三条の滝のほうが大変だったかな。そう思うと大したことありません。何事も経験が大事。
(なんといっても、この山の中で木道があることに感謝!)

見晴から1時間半ほど歩いて、沼尻に着きまた。
少し早いけれど、ここでお昼ごはんにします。

東電小屋で作ってもらったおにぎり弁当。
チェックインのときに頼むと、用意してくださいます。

広い尾瀬沼を眺めながら。
具は鮭と梅。塩気強めのおにぎりでした。山歩きには、このくらいのしょっぱさが沁みる〜!
このあとは尾瀬沼を眺めながら大江湿原へ向かって歩きます。

大江湿原。
山の中に、こんな美しい湿原があるなんてね。
天国かと思うわ。

でも、そろそろ現実に戻る時間です。
帰りのバスの時刻が迫っていたので、やや巻き気味で歩きます。

とはいえ、名残惜しくて何度も振り返ってしまう。
尾瀬は本当に広くて、今回歩いたところはごく一部分です。次は違う場所も歩いてみたい。

ここからは時間との戦いでした。
バスも電車も本数が少ない中、帰りの特急を予約しているので、間に合うように必死です。
大江湿原から沼尻峠まで巻いて巻いて歩き、会津高原尾瀬口駅行きのバスにギリギリ飛び乗る。
駅に着いたら、急いで近くの温泉に行き、汗を流す。(尾瀬夜行には日帰り温泉が特典で付いているのです。温泉施設は指定あり)
駅の売店でお土産を買って、ソフトクリームを食べ(「10分で食べてね!」と急かしながら)、ホームへ向かう。
そんなこんなで、写真を撮る余裕なし。

間に合ったー! とホッとしたので、電車の写真を撮ってみた。
この野岩鉄道で新藤原駅へ行き、東武鉄道に乗り換えて下今市駅へ行き、特急リバティで浅草駅へ。


夫と、お疲れさまの乾杯。
右の日本酒は、売店で「美味しいよ!」と勧められた国権酒造「純米原酒 國権」。ご丁寧に紙コップまで売っていた(笑)
電車に間に合ったけど、先はまだ長い。家に帰るまでが遠足だからね、ということで、味見と称して一杯(いっぱい?)だけ。

これ、本当にうまい!!

旅先で美味しい地酒に出会えるのは、この上ない幸せです。飲みすぎないように、家でも楽しめるように、味見したあとは大事に持って帰りました。

会津高原尾瀬口駅のとなりは、秘境駅とも言われる男鹿高原駅。かつて一度だけ降りたことがありました。待合室に秘境駅ならではの駅ノートが置いてあったなぁ。
駅周辺は何もないのですが(誰が使うのか分からないけどヘリポートがあった)、ここから歩いて15分くらいのところに不動滝という滝があり、そのために来たのでした。わざわざ訪れるほどの滝か? と聞かれると、なんとも言えないのですが…(でも、良い滝ですよ!)
今度、みんなで降りてみようよ! と家族に言ったら無反応でした。(当時もけっきょくひとりで行ったなぁ…)

夜行列車で行った尾瀬旅行。
尾瀬に泊まったのは1泊だけど、朝早くから行動できて濃い旅行となりました。
尾瀬はとても広く、御池や沼尻峠の他にも、大清水や鳩待峠が尾瀬の入り口となっています。それぞれの場所から見える景色は、また違うのでしょうね。
そして、とても美しいところでした。また訪れたいです。

追記
日本全国の鉄印帳旅をしているやんさんも、私が訪れる数日前に野岩鉄道に乗り、男鹿高原駅を通過したそうです。偶然とはいえ嬉しくなりました☺️
やんさんの旅はとても広範囲なので、毎回、どこへ向かうのだろう?と楽しみです。


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