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最後の一粒。ナッツチョコの向こうに見えた優しさ

北海道在住のアラフォー女性です。
夫婦ふたり家族です。


ずっと夫婦別室で、夫は独身時代のベッド、私は手持ちの布団という生活を送ってきました。私は一人の時間が必要なタイプで、同室になったらいくら仲良しでも疲れてしまうかも…というのが勝手な理由でした。夫はどちらでもいいよ~という感じ。

そんな私ですが、8月の流産をきっかけに、一人で寝られなくなってしまいました。
今年は北海道もさすがの酷暑で、夜もすごく暑く、唯一エアコンのある居間で布団や寝袋用のマットを駆使して二人で寝ていました。
それで、やっと夫のベッドと同じものを買って並べて寝ようということになったのです。
(実は、もう一人で問題なく寝られるのですが…また別室に、というのも何だかなぁと)

マットレスは好みのものをネットで注文・配送済。
そして金曜日。ベッドの配送日だったので一日在宅。部屋に掃除機をかけ、邪魔な物をよけて、楽しみに待っていました。

しかし、いざ届いてみたら大事件。
結論からいうと、注文した色がほしい色と違っていたという事態が発覚しました。
(運送の方が、開梱前に夫のベッドを見て『あれ?これと同じ色がほしかったんですよね?違う色のが届いています』と気づいてくれて。発注メールと伝票などを照合し、注文内容と納品は合っていることを双方とも確認)

ああ。なんてこった!
どう考えても単純に、私のミス。



何だかもう、ドッと疲れが押し寄せてきてしまった。
配送の方にも申し訳ないし、色を変更したら納品までまた何週間か待たなくてはいけないし、また配送料が追加でかかるし。帰ってきた夫もがっかりするかもしれない。

何より、どうしてこんなにドジなんだろう。昔、仕事でやらかした大きなミスを思い出してさらに落ち込んできた。さっきまでのワクワクややる気モードはどこへ行ってしまったんだろう?
私は、気持ちを切り替えるのにかなり時間がかかる。これはよくない流れだ。


“人生、たまにあるもんだよ。こういう、ツイテナイ日がね“

無理矢理、自分に言い聞かせる。

“コーヒーを飲んで、チョコレートを食べて、少し休もうよ“

手を伸ばしたのは、ロッテのプレミアムガーナチョコレート、ナッツトリュフ。スーパーやコンビニでも買えて、ちょっと贅沢気分も味わえるおやつだ。

私は深緑色が好きなので、パケ買いした



もう、最後の一粒だった。

口に放り込んで、そのまろやかな甘みとやわらかなコクをじっくり味わう。
うん。おいしい。
「はぁ…」思わず、大きなため息。
これじゃまるで、私がチョコレートに甘えているみたいだ。

食べ終わって、肩を落としながらクシャクシャとビニールを小さく丸めたら、そこには。

思わず、目がとまった


泣いちゃうよ、もう。
私の明日は、すてきな日になれるかな?

「大丈夫、大丈夫」きっと、中の人もそう言ってくれているはず。


ガーナ、ありがとう。

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