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大前研一 名言集 『即戦力の磨き方』(14)

『即戦力の磨き方』(14)

大前研一氏のような「世界に通用する傑出した人物」は、日本だけでなく、世界でもあまりいません。

私は大前氏の足元にも及ばない、ちっぽけな存在ですが、そんな小さな私でも、少しでも役に立ちたいと熱望しています。

年齢は関係ないと思っています。

やろうとする意志と一歩踏み出す行動力ではないか、と考えます。
その2つに付け加えるとすれば正しい方向性でしょうか。

これはなかなか定めるのが難しい。

自分で正しいと判断しても、必ずしもそれが正しい針路をとっているかどうか確かめることが困難だからです。

メンター(師匠)がそばにいれば、たとえ間違った方向へ進んだとしても、謙虚な気持ちで従うならば修正は可能でしょうが。
私にとってのグル(精神的指導者)は大前研一氏です。
もちろん、大前氏はそんなことを知る由もありませんが。

以前、大前氏の下で働いていた学生の方(今では社会人として働いていることでしょう)からメールを頂いた時、身近で見た大前氏の気さくで、ユーモアあふれる人柄に触れたことを伝えてくれました。

『即戦力の磨き方』はタイトルから推測すると、ハウツー本のように感じられたかも知れませんが、ハウツー本ではありません。
私たちが身につけるべき本質的な事柄やスキルを具体例に即して大前氏が述べている本です
 

問題解決の第一歩は、「問題はどこにあるのか」「なにが問題なのか」を、自分で見つけ出すことだ


問題解決の第一歩は、「問題はどこにあるのか」「なにが問題なのか」を、自分で見つけ出すことだ

それには少しでも疑問を感じたらとことん追求し、この問題の本質はどこにあるのか自分で自分に問うことを繰り返す「質問する力」(Inquisitive Mind)が不可欠だ。

『即戦力の磨き方』 大前研一の名言 1 〈376〉                           






                             

重要なのは「なぜ」という問いかけに対し、「もしかしたらこうなるのではないか」と仮説を設定できるかである


そして次は、なぜその問題が発生するのかという原因に言及し、何をどうすればその原因を排除できるのかという仮説を立てる。

ここで重要なのは「なぜ」という問いかけに対し、「もしかしたらこうなるのではないか」と仮説を設定できるかである

『即戦力の磨き方』 大前研一の名言 2 〈377〉                             


つまり問題に直面したとき、その答えを知っているかどうかではなく、常にこういうプロセスで問題解決にあたれるのが、問題解決力があるということなのだ


仮説を立てたら今度は、その仮説の検証だ。

もちろん仮説は仮説にすぎないから、そのままそれが問題解決につながるとは限らない。

仮説がうまくいかないとわかったら、そこで新たに仮説を立て直す。

あるいは仮説を実行すると、そこで新たに問題が起こるかもしれない。

そうしたらその問題の原因を探り、取り除く仮説を立てる。

これを真の解決策にたどり着くまで、何度も繰り返すのだ。

これが問題解決法(プロブレム・ソルビング・アプローチ)の基本である。

つまり問題に直面したとき、その答えを知っているかどうかではなく、常にこういうプロセスで問題解決にあたれるのが、問題解決力があるということなのだ。

『即戦力の磨き方』 大前研一の名言 3 〈378〉                           


➳ 編集後記

『即戦力の磨き方』はタイトルから推測すると、ハウツー本のように感じられたかも知れませんが、ハウツー本ではありません。
私たちが身につけるべき本質的な事柄やスキルを具体例に即して大前氏が述べている本です。


🔶 大前氏は自分で考え出したことを自ら実践し、検証しています。仮説と検証を繰り返す行動の人です。

Think before you leap.(翔ぶ前に考えよ)という諺がありますが、Leap before you think.(考える前に翔べ)もあります。
あれこれ考えて、難しそうだからとか面倒くさそうだからやめようでは成長しません。
まず、やってみるという姿勢が大切です。


大前研一氏は、常に物事の本質を述べています。洞察力が素晴らしいと思います。私は、ハウツーものは、その内容がすぐに陳腐化するので読みません。


➔ 大前氏の今回の言葉も、私たちが忘れがちな重要なことに気づかせてくれます。


🔷 仮説と検証は不可分の関係にあります。
人によっては、仮説と検証の間に、実行を入れ、仮説→実行→検証と説明する人もいます。

ですが、仮説と検証で良いと思います。
検証の中に実行が含まれると解釈できるからです。

仮説と検証を繰り返し、精度を高めていくことになります。

大切なことは、問題解決の際、問題の本質を見極められず、「モグラたたき」とならないことです。

対処療法ではいつまでたっても、根本的な解決には至りません。

マッキンゼーが開発したツールに、MECE(ミッシー)があります。

ご存知かもしれませんが、簡単にご説明します。

一口で言えば、MECEは漏れなくダブりなし、ということです。

大切なポイントに漏れがなく、重複がないことを確認するということです。

MECEは、
Mutually Exclusive and Collectively Exhaustiveを短縮したものです。

ベン図というもので表現できます。

ベン図

              

2~3分考えてみてください!

🔶 大前氏は評論家ではありません。言うだけで自分では何もしない人ではありません。大前氏は行動する人です。だから大前氏の提言は説得力があるのです。


⭐ 参考になるデータをご確認ください。

大前研一流 問題解決手法とは?(1)はじめに

このウェブサイトを見ると、大前氏は次のように述べています。
とても参考になると思います。

「これからは、他人の真似ではなく、社会という知的ジャングルの中で、道なき道を見つけること(パスファインディング)が必要になったといえます。では、その道なき道を見つけていくために、私たちはどうしたらよいのでしょう?

答えは1つ。それは、考える力を付けることです。『論理力』と『創造力』を持つことです。もっと詳しく言うなら、複雑に絡み合った諸事情の中から、物事のあるいは、直面する問題の実態や本質を的確に捉えて対処していく『問題発見能力』『問題解決能力』を備えることです」


大前研一流 問題解決手法とは?(2)自分の未来は自分で切り開け!問題解決力があれば世界で活躍できる

続きを見てみましょう。

「日本の多くの経営者やビジネスパーソンたちには、そのような問題解決力が欠けています。多くの人たちは『何をしたらいいか分からない』でいるままです。あるいは、一生懸命に何かをしていたとしても、なかなかうまくいきません。その理由の多くは、明白です。枝葉末節の議論ばかりしていて、大きな視点で問題を捉えて本質を突こうとしないからです。普通の人は目の前の問題に、つい飛びついてしまいます。そして、これまでうまくやれた方法で何とか対応しようとします。言い方を換えれば、ほとんど『思い付き』に近い解決策で、解決できると『思い込んで』対応しようとしているのです」

「経験上、ほとんどの場合は、5割以上のウェートを持っている本質的問題=原因は、1つか2つしかありません。たくさん問題がありそうに思えたとしても、1つの本質的問題を原因として起きた『現象』が、いろいろなかたちで出てくるだけなのです」

「本質的問題=原因を見つけ出し、それを解決しない限り、問題現象は決して消えないのです」


大前研一流 問題解決手法とは?(3)私が「PSA=プロブレム・ソルビング・アプローチ」の伝道師になるまで

更に続きを見てみましょう。

「毎朝の通勤電車の中では短時間で問題を分析して解決策を提案する練習をしました。電車に乗って最初に見た広告でその日のテーマを決め、横浜駅から東京駅までの 28 分間に窓を眺めながら問題を解決する方法を考えるのです」

「なぜ収益が悪化しているか、シェアが落ちているかという原因分析、すなわち根源的な問題発見法を自ら開発していかなくてはならず、結果として『問題解決法』という独自のツールを作り出すことができたからです。このツールは後にマッキンゼーで使われるようになり、ツールのエッセンスが『企業参謀』(プレジデント社)という本にもなりました

「マハティール元首相から『大前さんは以前、この問題について考えたことがあるの?』とよく言われましたが、そうではありません。問題解決法を死ぬほど訓練してきたからすぐわかるようになったのです」

「本では何でも知っている、すなわち質問をしない人間が『できる人間』と思われるようですが、それは間違いなのだと気づかされました。私の知る限り、世界的にトップクラスの経営者の方は、みな好奇心に富み、質問を投げかけてくる人ばかりだったのです」


大前研一流 問題解決手法とは?(4)PSAを理解する「問題解決3つの原則」

さらにさらに続きを見てみましょう。大前氏のマッキンゼー時代での仕事ぶりが分かりますね。

「PSA は『すべての問題は解決できる』ということが前提になっています」

「すべての問題には解決策がある、という強い信念を持ち、必ず今よりも良くなると信じて考え、行動をする。それがプロブレム・ソルバー(問題解決者)に求められる最も大切な態度なのです」

「挑戦しなければ問題は絶対に解決しません」

「『もし状況がこのようになったら、どのように考え(あるいは行動、反応し)たらよいか』と考える、つまりは『What if…?』と考える癖を身につけることが、PSA の基本ということになります」

「会社の問題点の5割以上のウェートを占めるような原因は、一つ、多くても二つだけ存在することが殆どです。それは、私の経験からしても明らかです」


大前研一流 問題解決手法とは?(5)PSAを理解する「問題解決3つのステップ」

更に続きます。

「ロジカル・シンキングとは、様々な事象の複雑な関係を収集した情報を論理的に正しく理解し、自らの思考を論理的に整理・構成するための技術です。

その基本は、2つあります。一つは、アリストテレスの論理学で言うところの「A=B,B=Cであれば、A=Cである」という論理構築です。これを積み重ねていくことで誰も考えつかなかった「A=Z」という答えを導き出すことができるのです。

もう1つは、「足して 100 になる議論をする」ということです。AとBを足せば全体像になり、それ以外に漏れもなければ重複もない、という論理構造の構築です」

「具体的に問題解決の施策を考えるにあたって、『戦略的自由度』(SDF=Strategic Degrees of Freedom)という考え方が重要になってきます。これは著書『企業参謀』(プレジデント社刊)で初めて提示した考え方で、『戦略を立案すべき方向の数のこと』です」





大前氏は1995年の都知事選に敗戦後、『大前研一 敗戦記』を上梓しました。




🖊 大前氏の著作を読むと、いつも知的刺激を受けます。
数十年前に出版された本であっても、大前氏の先見の明や慧眼に驚かされます。

『企業参謀』(1985/10/8 講談社という本に出会ったとき、日本にもこんなに凄い人がいるのか、と驚嘆、感嘆したものです。

それ以降、大前氏の著作を数多く読みました。

『企業参謀』が好評であったため、『続・企業参謀』(‎ 1986/2/7 講談社が出版され、その後合本版『企業参謀―戦略的思考とはなにか』(1999/11/9 プレジデント社)も出版されました。






🔶 大前氏は経営コンサルタントとしても超一流でしたが、アドバイスするだけの人ではありませんでした。自ら実践する人です。有言実行の人です。起業し、東京証券取引所に上場しています。現在は代表取締役会長です。



大前氏の本には、ものの見方、考え方を理解する上で重要な部分が多くあります。大前氏の真意を深く考えなくてはなりませんね。

この元記事は8年前にAmebaブログで書きました(2014-08-10 20:39:59)。「新・大前研一名言集(改)」はかなりの量になりました。
私にとっては、いわばレガシィです。

その記事を再編集しました。


✑ 大前研一氏の略歴

大前 研一(おおまえ けんいち、1943年2月21日 - )は、日本経営コンサルタント起業家マサチューセッツ工科大学博士マッキンゼー日本支社長を経て、カリフォルニア大学ロサンゼルス校公共政策大学院教授やスタンフォード大学経営大学院客員教授を歴任。
現在、ビジネス・ブレークスルー大学学長[1]韓国梨花女子大学国際大学院名誉教授[1]高麗大学名誉客員教授[1]、(株)大前・アンド・アソシエーツ創業者兼取締役[1]、株式会社ビジネス・ブレークスルー代表取締役社長[1]等を務める。    (Wikipedia から)


大前研一氏の略歴補足

大前氏は日立製作所に勤務時、高速増殖炉もんじゅの設計を担当していましたが、原発の危険性を強く感じていたそうです。

その後、世界一の経営コンサルティングファームのマッキンゼーに転職。
マッキンゼー本社の常務、マッキンゼー・ジャパン代表を歴任。

都知事選に出馬しましたが、まったく選挙活動をしなかった青島幸男氏に敗れたことを機に、政治の世界で活躍することをキッパリ諦め、社会人のための教育機関を立ち上げました。BBT(ビジネス・ブレークスルー)を東京証券取引所に上場させました。
大前氏の書籍は、日本語と英語で出版されていて、米国の大学でテキストとして使われている書籍もあるそうです。











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