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9月ケース・シラー住宅価格指数

先日11月29日に、9月のケースシラー住宅価格指数が発表されました。住宅ローン金利の上昇を受け、昨年比では10.4%(予想10.75%)、前月比では1.5%の下落となっています。昨年と比べれば10.4%不動産価格が高いわけですが、今年4月のピーク時は20%を超えていますので、物勢いで上昇率が鈍化していることがわかります。

ケースシラー住宅価格指数とは?

https://imidas.jp/ichisenkin/g03_ichisenkin/?article_id=a-51-059-12-06-g204


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年次

住宅ローン金利が7%を超えた。

この下落の要因は、住宅ローンです。10月の後半に住宅ローン金利は7%を超える水準に達しましたが、それをピークに現在は6%半ばまで落ち着いています。

住宅ローン金利は30年物国債利回りに相関

現在の住宅ローン金利は、30年物国債利回りに連動しています。
インフレ率鈍化の兆候が出始めた頃から、国債利回りも一時ピークを超えま若干の落ち着きを見せています。このあたりはドル円との相関も高いですね。

金利が落ち着けば不動産価格が下げ止まるとは限らない。

金利のピークを迎え、住宅価格が下げ止まるかと期待したいところですが、それは時期尚早です。せっかく金利が下がっても、インフレによる預貯金の減少(消費意欲の減退)やリストラ(既にツイッターといったテック企業がバンバンリストラを始めています)で買いたくても買えないといった事態に陥る可能性があります。

不動産価格の先読みのため失業率を学ぶ。

これからは失業率にも注目していきたいと思います。クリスマス商戦は本来であれば小売業にとって1年間の営業成績を左右する大事な時期ですが、今年は全体的に消費者マインドが低く、売り手サイドもこの状況を不安視しています。物が売れないと製造業にも影響を与えますから、これが周りに回って不動産の買い控えを誘引します。

12月2日は雇用統計が発表されます。この結果をみて新しい記事を書こうと思います。



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