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【株主総会は面白い】

東京に出張するときの私は、完全に「ビジネス」モードに入る。
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今週は、株主総会のシーズン。
社外取締役として経営に参画しているインターネット・インフィニティ社の定時株主総会。
年に1度の重要イベント。
上場企業として、バッチリ乗り切らないといけない。
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経営陣は、万全を期して、前期の経営状況を株主様に開示し、説明する。
荒れないか、的確に質問に答えられるか、失礼がないか、前日のリハーサルから万全の準備だ。
動線も、お辞儀の練習も。抜かりなく;)
責任者である社長自ら議長となって、この1年を振り返る。未来を語る。
儀式的な要素もあるが、本質的には真剣勝負の場だ。
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私のような経営陣にとっても、改めて、企業業績をストーリーとして振り返り、
BS/PLを眺めながら、解像度高く業績を見つめなおす貴重な機会。
「そもそも、どこで儲けようとするんだっけ?」
「順調に伸びてるんだっけ?」
「見えないリスクはなかったっけ?」
と根っこに返れる大事な機会。
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もちろんコロナ禍だから、思うようにトップラインが伸びない。
助成金も含めて何とか経常収支で盛り返す。
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「脱・成長」だなんだと言っても、やっぱり企業として活動する以上、
”拡大””成長””発展”は本能。
それを考えるとき、自分の中の”アニマル・スピリッツ”が躍動する(笑)
だって、「売上」「収益」とは「価値」だからだ。
どれだけ世の中に貢献しているか、貢献しそうか、という価値を示す「モノサシ」だから。
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私も小さいながら、自分の会社も経営しているから、
前年比で売上が下がる恐怖は常につきまとう。
もし売上が下がったら、
「自分のやっていることの価値が落ちたのか?」と悩む。
それが嫌なのだ。
何より、スタッフへの賃金やボーナス、
「ちょっとだけでも上げてあげたい」
とも思う。
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ところで、私が参画するインターネットインフィニティ社は、
上場以降も、堅調。
レコードブックというリアルな健康促進の拠点と、そこから集まったデータとを融合して、
「リアル×データの融合」を高齢社会で実現する。
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でも、このヘルスケア分野、マネタイズ(価値をお金にすること)がとても簡単ではない。
社会保険という揺るぎない土台の上に、どうイノベーティブなキャッシュポイントを創るか。
そりゃ、10万人以上のご利用者様、9万人以上のケアマネの方々の情報・データは「宝の山」。
それをどう「価値」に変えて行くか、その価値をどう「マネタイズ」するか。
データ➡価値➡マネタイズ。
そこが考えどころ。
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①nice to have「あったらいいね」くらいでは金は生まれない、②ニーズとシーズがマッチしないと開発しても意味ない、③規制や業界ルールもくぐらないといけない。そして、④「健康はタダ」に慣れた消費者の肘をつつくのも簡単ではない。
年間1800億の出資が医療ベンチャーには動いているという。
ヘルスケア領域は、眠れる巨大市場だが、起こすのは簡単ではない。
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でも、難しいからこそ、面白い。
面白いからこそ、悩む。
絶対倒れそうもない、守られた企業でもないから、
より一層、ワクワクする。
今回も、役員の方々と、事業ブレストしながら、刺激的な時間だった。
インターネット・インフィニティ社も、引き続き、よろしくお願い申し上げます。

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