▶無『意』味・感想〔186〕◀(2024年5月18日)
最近、色んな場所で見かける花があって、気になっています。
赤と呼ぶには主張が足りず。
オレンジと呼ぶには濃さが足りず。
ピンクと呼ぶには鮮やかさが足りず。
そんな感じで微妙ですが、だからといって物足りないわけではなく、これはこれでれっきとした美しい色で咲いているのです。
私は花には疎いので、この花の「名(な)」は分かりません。
しかしこの花の一輪で咲いている芯の強さは、心の強さのようなもので、この花が持っている「仁(に)」は感じ取れます。
そして、この花の色は単なる曖昧で淡いものではなく、しっかりと色づいていることから、この花の「塗(ぬ)」も確認できます。
さらにそのように自らの存在感を堂々と漂わせていて、売り物だとかどうかなど意に介していないところから、この花の「値(ね)」も理解できます。
そうしてこの花は風雨にも負けず力強く「野(の)」に咲いています。
【連続投稿:972日目】
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