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▶無『意』味・感想〔189〕◀(2024年5月21日)
この看板を見ると、吸い寄せられてしまいます。ラーメンはけっこう好きですが、味でいうならば「天下一品」の方が合っているかなと思っています。
しかしこの「日高屋」を利用したくなる理由は味とは別のところにあるのです。私は大学院の修士2年のとき、教員採用試験以外にも、就職説明会の連絡が届いたいくつかの会社の面接を受けたことがあります。その一つが日高屋を持っているハイデイ日高という会社でした。
そして3次面接くらいのときに、面接官の方から、履歴書に書いてあった取得済みの教員免許のことを指摘され、私はバカ正直に教員も目指しながら就職活動をしていることを伝えました。
すると面接官は、自分たちが真剣にラーメンと向き合っていることを話してくれたのです。そして「あなたにとって真剣に向き合うのはラーメンではなく、教員なのではないか」と言われたのです。そしてそこから不思議なことに、なぜ教員になりたいのかなどの質問をされたのです。
そうして日高屋とは全く関係のない教員についての質疑が何度か繰り返された後、面接官は「やっぱりあなたは教員になるために頑張りなさい」と言いました。私はこの面接の中で、自分が教育についてどう考えているか見直す貴重な機会をいただき、その後、何とか非常勤講師の採用を受けることになります。そして現在まで続く、教員生活がスタートしたのです。
そのため、私にとって日高屋は教員を目指す後押しをしてもらった感謝すべきお店なので、その恩返しの思いから、利用するようにしているのです。しかし、あの面接官の方はどうしてあのときそんな質問を何度もしてくれたのでしょうか。いまだに謎ですね。
【連続投稿:975日目】
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