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❖デタラメなデカルトーク【セッション1】❖ まいに知・あらび基・おもいつ記(2024年3月30日)

(デカルトの著作を使ってタラタラとデタラメな考察)

【記事累積:1990本目、連続投稿:923日目】
<探究対象…デカルト、哲学、理性>

(考察の形が固まるまで、しばらくは探究の4つのプロセスを示しながら考察をしていきます)
【課題の設定】…本日の一文で特に考えたい部分です。
本日の一文は、デカルト著『方法序説』、タイトルに付された言葉。「理性を正しく導き、学問において真理を探求するための方法序説」。ここで、「ナゼ(疑問を持った)・ナゾ(気になった)・アンテナ」に反応した部分は、「理性を正しく導き」です。本日はここを中心に考察します。

【情報の収集】…出てくる言葉の意味・定義などをいくつか確認してから考察を開始します。
「理性」とは、感情によらない、物事の道理に基づいて判断を行う能力です。英語のreasonの日本語訳として使われる言葉です。
「真理」とは、いつでも、どこでも、誰にとっても変わることのない物事の正しい筋道です。
「探求」とは、あるものを探し求めることです。同じ音で「探究」がありますが、こちらは物事の本質を見究めようとする思考過程として使われることが多いと思います。

【整理・分析】…考察で活用した「考える技法」や「シンキングツール」と呼ばれる類のものの確認です。
○細分化…理性という言葉についてです。

【まとめ・表現】…実際に考察した内容を綴ります。
デカルトの主著『方法序説』のタイトルは、次のように言葉が付されています。
「理性を正しく導き、学問において真理を探求するための方法序説」

これによってこの本に書かれているのが、一体どんな方法についての序説なのかが分かります。真理を探求するための方法と書かれているので、何が真理であるのか考えていくときに用いられる方法だと思います。そうして私たちが真理に向かっていくには、理性が重要な役割を果たすようです。

しかし、タイトルは「理性を用いて、学問において真理を探求するための方法序説」とは書かれておらず、「理性を正しく導き」と書かれています。これは理性がそのまま真理探求で力を発揮するわけでなく、理性をしっかりとコントロールしなければ真理探求に向かっていかないことを示しています。

つまり理性は誤ることがあるといっているようなものです。理性というと人間が備える叡知の代表のようなイメージなのですが、どうやらデカルトによると理性は絶対的で揺るぎない完全なるものではなさそうです。

ここから理性という言葉は、少なくとも世俗的な意味と、デカルト的な意味に分かれるような気がします。

さてこの見立てが的に当たったりかすめたりしているのか、それともあさっての方向なのか。本をゆったり読み直す中で、タラタラとデタラメに考察していこうと思います。

#探究   #探究学習
#哲学   #デカルト

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