この夏は、無かったことに…するか
うっつ 寒 !
長かった夏の熱を、
慌てて消しゴムで消すような気温の落差。
まるで間違いを
「無かったことにする」ような
※
街は空気でできている?
温度は人が創ってる?
以前から行ってみたかったお店、
でも、人気のありそうな小さなお店。
雨だし、寒いし、
この天気なら空いているかな?と、
ネット予約ではなく、
電話をしてみた。
長かったコロナ騒ぎの熱も冷めてきたのか、
飲食店では、宴会の予約も戻ってきている様で、
その小さなお店は満席だった。
予約はできず、ちょっとザンネン。
でもお店側の、また来てねゴメン。
向こう側から少し温かみは伝わって来た。
この時期、
お店が予約を断るとき、
何か、
出汁とか熱のようなものが出る気がする。
コロナで、
予約が埋まらなくなったことを、
単に季節のせい、
「そんな時期もあるさ」と、
まるで消しゴムで、
無かったことにするお店もあれば、
コロナで、
予約が埋まらなくなったことを、
時代のせいに出来ず、
「見直す何かがある」と、
より出汁を加えるお店もある。
料理の温度のように、
予約の対応にも、
温度もあれば出汁も出る。
旨味は、
単に素材だけでは、出せないのだろう。
人は、
単に食べたいから外食するのではなくて、
互いの温度を差し出して、
集まって、温まりたいのかも知れない。
サラリーマンらしき人々が、
街のあちこちで、たむろする輪の中に、
小さな焚き火が見え隠れする気がする。
さて…と。
寒い中、
わざわざ雨に濡れてでも行こうかと、
気持ちの温度が上がりきらなかったので、
近所のスーパーで食材を調達して、
自宅の鍋に火をつけて、
ビールとするか。
そういう時は、
自分で火をつけよう。
※
長かった夏は終わった。
自宅でオクトーバーフェストだ。
オクトーバーフェストは、
夏の終わりにドイツで開催されるビール祭りだ。
自分は、
この夏を、消しゴムで消した?
それとも、何か書き加えた?
世界を暖かくしてくれる人たちに
乾杯!!
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