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サザンロック/スワンプ系のアルバム紹介

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オールマン・ブラザーズ・バンド、レーナード・スキナードの定番から、マーシャル・タッカー・バンド、ウェット・ウィリーなどのベテラン勢、スティルウォーター、ウィンター・ブラザーズ・バ… もっと読む
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#アウトロウズ

アクロバット/アクロバット (‘73)

アクロバット/アクロバット (‘73)

Acrobat / Acrobat (‘73)
このアクロバットなるバンドについては詳細がほとんどなく、中心人物であったであろうボブ・レーナートが、メジャーデビュー以前のアンボイ・デュークスに参加していたことが最も大きな事柄であろう。ご存知のように、アンボイ・デュークスはテッド・ニュージェントを中心にしてシカゴで結成され、のちにデトロイトで活動したバンドである。

本作をピックアップした理由は、ア

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戦慄のアウトローズ/アウトローズ (‘75)

戦慄のアウトローズ/アウトローズ (‘75)

The Outlaws / The Outlaws (‘75)
フロリダ・ギター・アーミーこと、アウトロウズのファーストアルバム。キャプリコーン・レコードのサザンロックが注目される中、’75年にアリスタからリリースされた。
元は「ロス・オンブロス・マロ(スペイン語でアウトロウズの意)」と名乗っていたが、スキナードの故ロニー・ヴァン・ザントにより、「アウトロウズ」と命名された。

メンバーは、ヒュー

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幻のゴースト・ライダー/アウトロウズ (‘80)

幻のゴースト・ライダー/アウトロウズ (‘80)

Ghost Riders / The Outlaws (‘80)
今回は、アウトロウズの’80年リリース、通算7作目のアルバムを紹介しようと思う。彼らはフロリダ州タンパ出身のバンドで、‘75年にアリスタからデビューした。レーナード・スキナードとも交流があり、故ロニー・ヴァン・ザントが「アウトロウズ」の名付け親であるのは有名な話である。

初期のサウンドは、カントリー風味のある曲にトリプルギターとい

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エニタイム/ヘンリー・ポール・バンド (‘81)

エニタイム/ヘンリー・ポール・バンド (‘81)

Anytime / Henry Paul Band (‘81)
アウトロウズを脱退したヘンリー・ポールが結成したヘンリー・ポール・バンドの3作目のアルバム。実質、本作がヘンリー・ポール・バンド名義でのラストアルバムになる。この後、ソロとして「ヘンリー・ポール(’82)」をリリースし、’86年のアウトロウズの再結成に参加する。

ヘンリー・ポール・バンドのファーストアルバムは、アコースティックな雰囲

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アナザー・ロードサイド・アトラクション / アウトロウズ (‘76)

アナザー・ロードサイド・アトラクション / アウトロウズ (‘76)

Another Roadside Attraction / The Outlaws (‘76)
初期アウトロウズのブートレグ・アナログ盤。Discogsによると、リリースは’76年とのことである。ジャケットも全員が並んでいるように見えるが、よく見るとメンバーの写真の切り貼りである。収録曲から判断すると、’76年頃のライブで間違いはないように思う。初期のライブでよく演奏されていた「ソング・イン・ザ・

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ソー・ロウ/ヒューイ・トーマソン (‘99)

ソー・ロウ/ヒューイ・トーマソン (‘99)

So Low / Hughie Thomasson (‘99)
アウトロウズの中心人物、ヒューイ・トーマソンの唯一のソロアルバム。’93年に活動を再開するも、2枚のアルバムをリリース後は動きがなかったが、’99年に自身のレーベルらしいアウトロウネス・プロダクションから本作をリリースした。

当時、アウトロウズのファンサイトで、サイトの管理者がこのアルバムの紹介をしており、アメリカのAmazonで販

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キャット・ダンス/フレディ・セーラム&ザ・ワイルドキャッツ (‘82)

キャット・ダンス/フレディ・セーラム&ザ・ワイルドキャッツ (‘82)

Cat Dance / Freddie Salem & The Wildcats (‘82)
‘78年〜‘82年までアウトロウズに参加し、トリプルリードの一端を担っていたギタリストのソロ作品。後にも先にもこのアルバムしかリリースしていない。

アウトロウズも初期のサウンドはカントリー風味とトリプルリードの重厚さが程よくミックスされていたが、メンバーの入れ替わりやアルバムを重ねるごとに、その初期の持

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ロス・オンブロス・マロ/ジ・アウトロウズ (‘82)

ロス・オンブロス・マロ/ジ・アウトロウズ (‘82)

Los Hombres Malo / The Outlaws (‘82)
‘75年にデビューしたアウトロウズの8作目、アリスタ・レコードでの最後の作品。トリプルギターやツインドラムといった編成の時期もあったが、この時期では4人編成になってしまった。

タイトルはレーナード・スキナードの故ロニー・ヴァン・ザントに「アウトロウズ」の名前をもらう以前に活動していた時のバンド名で、ロス・オンブロス・マロの

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ハリー・サンダウン/アウトロウズ (‘77)

ハリー・サンダウン/アウトロウズ (‘77)

Hurry Sundown / The Outlaws (‘77)
フロリダ・ギター・アーミー〜アウトロウズの3作目。個人的にはアウトロウズのアルバムでは一番かと。理由としては、このアルバムを最後にヘンリー・ポールが脱退し、その後のサウンドが大きく変わってしまったこと。もう一つはこのアルバムから参加したベースのハーヴェイ・ダルトン・アーノルドがソングライティングもこなしているため、バンドの曲に幅が

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灼熱の魂/ヘンリー・ポール・バンド (‘80)

灼熱の魂/ヘンリー・ポール・バンド (‘80)

Feel the Heat / Henry Paul Band (‘80)
アウトロウズを脱退したヘンリー・ポールのバンドのセカンドアルバム。前作「グレイ・ゴースト」で見え隠れしていたカントリー風味は薄れ、かなりタイトでヘビーなサウンドとなった。もちろんツインリードは健在で、さらにアウトロウズ時代のドラマー、モンテ・ヨーホーが参加し、バンドはツインドラムとなった。

ツインドラムといっても、オール

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グレイ・ゴースト/ヘンリー・ポール・バンド (‘79)

グレイ・ゴースト/ヘンリー・ポール・バンド (‘79)

Grey Ghost / Henry Paul Band (‘79)
アウトロウズを脱退したヘンリー・ポールが自身の名前を冠したバンドを結成、そのファーストアルバムになる。’81年までに3枚のアルバムをリリースした。

アウトロウズのメンバーであったヘンリー・ポールは、アウトロウズの3作目”Hurry Sundown”のリリース後に脱退し、自身のバンドを結成することになる。カントリー要素の強いアウ

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