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戦慄のアウトローズ/アウトローズ (‘75)

The Outlaws / The Outlaws (‘75)
フロリダ・ギター・アーミーこと、アウトロウズのファーストアルバム。キャプリコーン・レコードのサザンロックが注目される中、’75年にアリスタからリリースされた。
元は「ロス・オンブロス・マロ(スペイン語でアウトロウズの意)」と名乗っていたが、スキナードの故ロニー・ヴァン・ザントにより、「アウトロウズ」と命名された。

メンバーは、ヒューイ・トーマソン(ギター、ボーカル)、ビリー・ジョーンズ(ギター、ボーカル)、ヘンリー・ポール(ギター、ボーカル)、フランク・オキーフ(ベース)、モンテ・ヨーホー(ドラム)の5人編成である。

ヒューイのストラトが、シングルコイルのカリッとしたカントリーリックを弾くのに対し、ビリーのレスポールの粘っこいトーンとの対比が、彼ら独自のツインリードの魅力でもあった。
本作の収録曲は、そのまま初期の彼らのセットリストとほぼ同じであり、「ウォーターホール」でスタートし、「グリーン・グラス&ハイ・タイズ」で幕を閉じるというステージが多くみられた。

アリスタ 国内盤
裏ジャケット
見開きジャケット

翌’76年には「淑女と無法者」、’77年に「ハリー・サンダウン」をリリースする。「ハリー・サンダウン」から、ベースがハーヴェイ・ダルトン・アーノルドに交代し、ハーヴェイはソングライティングやリードボーカルも取れるため、この時期のラインナップが、彼らの長いキャリアの中で最高の時期であろう。

YouTubeでの音源をどうぞ。Spotifyは該当なし。

アウトロウズは本当に好きなバンドである。アナログレコードは全て集めた。ラジオ局用の編集盤やブートレグも見つけた。

彼らの長いキャリアの中で、ヘンリー・ポールやモンテ・ヨーホーは、何度か脱退や加入を繰り返している。ヒューイもスキナードに参加したものの、アウトロウズ再結成のために、スキナードを脱退している。メンバーみんなが、「アウトロウズ」というバンドを好きなんだろうと思う。

ちなみに「フロリダ・ギター・アーミー」は、’77年のライブ盤のオープニングで、「Won’t you welcome The Florida Guitar Army The Outlaws!!」と紹介されているからである。

YouTubeで確認をどうぞ。

初期の3枚は必聴。一番売れた「ゴースト・ライダーズ」よりも、ファーストアルバムを聴くべきである。

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