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サザンロック/スワンプ系のアルバム紹介

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オールマン・ブラザーズ・バンド、レーナード・スキナードの定番から、マーシャル・タッカー・バンド、ウェット・ウィリーなどのベテラン勢、スティルウォーター、ウィンター・ブラザーズ・バ…
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2024年1月の記事一覧

ライド・アゲイン/ドック・ホリデイ (‘82)

ライド・アゲイン/ドック・ホリデイ (‘82)

Ride Again / Doc Holliday (‘82)
ジョージア州ワーナー・ロビンス出身のバンド、ドック・ホリデイの通算2作目のアルバムを紹介させていただこう。国内では本作がデビューアルバムとなるが、本国では’81年にセルフタイトルのファーストアルバムがリリースされている。

メンバーは5人で、ギターが2人、ベース、ドラム、キーボードといったラインナップで、ギター以外にも、マンドリン、フ

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ワン・オブ・ゾーズ・デイズ/ルイジアナズ・ル・ルー (‘20)

ワン・オブ・ゾーズ・デイズ/ルイジアナズ・ル・ルー (‘20)

One of Those Days / Louisiana’s Le Roux (‘20)
このアルバムのリリースは嬉しかった。スワンプ〜サザンロックの名盤をリリースしながらも今一つ盛り上がらず、バンド名と方向を転換するも、産業ロックと評され消滅してしまった印象のバンドであったが、’20年になって元のバンド名を名乗り、ルイジアナのスワンプから戻ってきた。

本作のルイジアナズ・ル・ルーは、ルイジア

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ファンタスティック・フェドーラ/デューク・ウィリアムズ・アンド・ジ・エクストリームス (‘74)

ファンタスティック・フェドーラ/デューク・ウィリアムズ・アンド・ジ・エクストリームス (‘74)

Fantastic Fedora / Duke Williams and the Extremes (‘74)
今回はキャプリコーン・レコードのマイナーなアルバムを紹介させていただこう。本作はデューク・ウィリアムズ・アンド・ジ・エクストリームスの’74年リリースのセカンドアルバムで、彼らはそのキャリアにおいて、2枚のアルバムしか残していない。さらに’73年リリースのファーストアルバムは「A Mon

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アメリカン・ユニバーシティ ワシントン D.C. 12/13/70/オールマン・ブラザーズ・バンド (‘02)

アメリカン・ユニバーシティ ワシントン D.C. 12/13/70/オールマン・ブラザーズ・バンド (‘02)

American University, Washington, D.C. 12/13/70 / The Allman Brothers Band (‘02)
‘00年代に入って、オフィシャルからリリースされた発掘音源の一つが本作である。名盤「フィルモア・イースト・ライヴ」の3ヶ月前の録音で、収録曲はフィルモア・イースト・ライヴとほぼ同じである。

「リーヴ・マイ・ブルース・アット・ホーム」の最後

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アクロバット/アクロバット (‘73)

アクロバット/アクロバット (‘73)

Acrobat / Acrobat (‘73)
このアクロバットなるバンドについては詳細がほとんどなく、中心人物であったであろうボブ・レーナートが、メジャーデビュー以前のアンボイ・デュークスに参加していたことが最も大きな事柄であろう。ご存知のように、アンボイ・デュークスはテッド・ニュージェントを中心にしてシカゴで結成され、のちにデトロイトで活動したバンドである。

本作をピックアップした理由は、ア

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イート・ア・ピーチ/オールマン・ブラザーズ・バンドの見開きジャケット

イート・ア・ピーチ/オールマン・ブラザーズ・バンドの見開きジャケット

Eat a Peach / The Allman Brothers Band (‘72)
言わずと知れたデュアン・オールマンの遺作にして、サザンロックだけでなく、音楽史上においての名盤「イート・ア・ピーチ」であるが、今回はその見開きジャケットのイラストについて考えてみる。

表ジャケットは巨大な桃を積んだトラック、裏ジャケットは同様に巨大なスイカを積んだ貨車となっている。そして見開きジャケットには

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クローキン・アット・トーズ/フロッグウィングス (‘00)

クローキン・アット・トーズ/フロッグウィングス (‘00)

Croakin’ at Toad’s / Frogwings (‘00)
デレク・トラックス時代のオールマン・ブラザーズ・バンドになる前のオールマンズ、ブルース・トラヴェラー周辺のメンバーで結成されたユニット、フロッグ・ウィングスの唯一作品でライブ盤である。中心人物はオールマンズのドラマー、ブッチ・トラックスで、甥のデレク・トラックスやデレク・トラックス・バンドのメンバーなど、新時代のオールマンズ

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