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本日の給料、2500円

5月15日(月)
雨のちくもり 来店人数2名

僕にとってはキラキラした宝石みたいだ。

やっぱり今日も天気が良くない。
雨男ぶりを、ここぞとばかりに発揮しまくってる。
バイクを走らせれば雨は降るし、自分の休みの日だけ見事に雨マークがついてるなんて日常茶飯事。職場の人にも『今松くんの休みの日っていつも雨じゃない?』と気づかれてしまうほど。
シフト制じゃなくて固定休の仕事をしていたら『この曜日は雨が多いですね!』なんて天気予報で言われたりするんだろうか。
そんな雨男でも、最近はポジティブに考えている。
大嫌いな体育の授業が潰れてるよっしゃ!ってなってる学生がいるかもしれないし、新しく買ってもらった長靴を履いてキャッキャと喜んでる子がいるかもしれない。付き合う前の男女が相合い傘なんかしてをして、グッと距離を縮めるきっかけになるかもしれない。そう考えると割と悪いもんじゃないかもとか思えてくる。
まぁ街の足取りが悪くなるのはお店としても僕、個人としても寂しいものであるのは確かだが。

そんな中でもご来店してくれた人が2人もいた。
数字だけ見ると少ない数字なのかもしれないけど、僕にとってのその数字はどれだけ大きな数字か想像つくだろうか。
月曜日はお店の定休日であったところを、間借りで僕が営業させてもらっているのだけど、実はお店にお客さんとして行っていたのも月に一回行くか行かないかぐらい。なのでどんな常連さんがいるか知らないし、常連さん側も月曜日の存在を認知していても、どこの誰かも分からない奴がカウンターにいる日に、わざわざ足を運ぶわけない。
そんな中で、二人もきてくれたというのはとんでもねぇ嬉しいわけです。どーしてもやっぱり嬉しい。もうスキップしながらシェイカーを振りたい。

一日の売り上げとしてはたしかに全然多くないし、むしろお店としての一営業日あたりの損益分岐点を下回っているのかもしれない。
もうぶっちゃけて言っちゃうけど、この日の僕の給料としては約2500円くらい。だけどその中には、給料としてのお金だけじゃなくて、きてくれた人と一緒にこのカウンターで過ごした時間、交わした言葉の数々。そういう目に見えない濃密なものがぎゅーっと詰まってる。
だから、自分にとってはキラキラした宝石のように思えて仕方がない。
そんな思いを胸に、僕はカウンターに立っている。

でも本職の都合上、休みが上手く月曜日に取れなくて当分出勤がないんだよな。寂しくて仕方がないぜ。
まぁその期間もこうして文章に残して、思いを積もらせる時間にしようかなと思う。

なのでちょこちょこと今までの出勤でお店であった出来事や、思ったことを思い返したりして色々と書き綴っていこうと思います。

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