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もう一人の間借りバーテンダー

5月29日(月) 少し肌寒いけど湿気の多い雨の日

今日も出勤じゃない。
だからこそ、普段しないような話をしてみようと思う。
まだまだ出勤は当分ない。
次の出勤は6月12日。だいぶ先すぎる。

やっぱりお店自体のこと知ってもらって、興味を持ってもらって、僕の日じゃない時でも足を運んで欲しいなと思う。
bar manoirは大変面白みの多い空間なので、たくさんの人に知ってもらえたらいいなと思う。

ということで手始めに、その店にどんな人がいるのかを知ってもらうのが好ましいかなと思った。
ので、今日は僕と同じく月曜日に間借りバーテンダーとして入っている
『まっさん』について話してみようかなと思う。
無許可で(笑)

レモンハートって漫画、ご存知です?
ざっと説明すると、東京某所にあるBARレモンハートを舞台に、ささやかなドラマが展開される漫画で、各話でキーとなるお酒が登場し、そのお酒にまつわる情報を大変詳しく解説しているため、酒好きを初め、バーテンダーのバイブル的存在の漫画。
まっさんに初めて会ったとき、その漫画のポール・ジローというお酒が出てくる回を思い出した。
ポール・ジローの回がどんな話か気になるひとは各々読んでもらうとして。
声を大にして言いたいのは、まっさんのキャラクターはこだわりと個性をしっかり感じたということ。

お酒に対しての熱量、知識がとにかくすごい。
どっからそんな知識を仕入れてるの!?ってくらい。
心の中で勝手にお酒専用ウィキペディアだ…とか思ってるのは内緒。
それくらいの知識量なので、お酒についてディープな知識や見解を持ってる方は、まっさんとお話しするのは楽しいかもと思う。
それにまっさんは、自分の秘蔵酒を持参してきていて、滅多に飲めないリキュールや、他では見たことのない材料などと、ここでしか飲めないお酒が存分に味合わせてくれる。

また驚くのは彼の年齢。
21歳という年齢でこの知識量は、本当にお酒が好きという動かぬ証拠。
伸び代しかない。
たしかに少し個性的な部分があったり、輝きすぎてしまうところもあるとは思うけど、僕は彼のことが一瞬で好きになった。
何か一つの好きなことに向きあって、楽しそうに触れる一瞬一瞬は、どれだけシャッターを切っても映せないものだと思うから。
見ていて僕は元気をもらったし、自分ももっと好きなことに熱量を注ぎたくなった。

僕が現役でバーテンダーをやっていた時は、とにかく丸くなろうとしていた。
要は量産型の教科書通りのバーテンダーになろうとしていた。
今こうして振り返ったりすると、それもダメになった根幹の一つなのかなと思っている。

まんまるのツルツルの石なんて面白くない。
少し尖ってたり、荒削りなところがあったり、でもツルツルなところもあったり。
形は歪でも、触って怪我をしないならどんな形でも、どんな触り心地だって構わないと思う。
むしろ整った形ほどつまらないものはないと思う。

だからこそ、今まっさんには、色んな人と会って話して感じて思って考えて、たくさんの経験から面白い形の石になっていって欲しいなと思う。
でもそれってバーテンダーとしてでもあるけど、人間性としても同じことが言えるなぁ。

僕も、もっともっと面白みのある味わい深い石になりたいな。
と、強く思わせてくれたまっさんでした。

次、まっさんに会えるのは
6/5(月)でっす!

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