見出し画像

転職を考えているあなたへ|over50の人事マンが物流Startupに転職した理由

2024年5月より物流startupのHacobuにジョインして、はや100日が経ちました。複数の企業の人事に携わってきた私が「どうしてHacobuに入社したの?」と最近よく尋ねられるので、入社理由やこれまでに考えたことや感じたことを紹介したいと思います。over50の転職談が、今転職を考えている人の何かの役に立てば幸いです。


1. これまでのキャリアの歩み

人事の仕事に携わるようになって今年で13年目になります。それ以前は長くビジネスサイド、特に営業企画の仕事に従事していました。人事のキャリアを歩むきっかけとなったのは、当時勤めていたヤフーでの経営体制変更に伴う人事部門への異動でした。ヤフーでは1on1の導入やヤフーアカデミアの開校など、組織開発や人材開発の取り組みをリードしました。

ヤフーを卒業した後、KDDIのインターネット旗艦事業としてSupershipの立ち上げにジョインし、人事領域を管掌することになります。参画からの4年間、人事責任者として様々な経験を積んだ後、子会社であるDATUM STUDIOの代表を務めることになります。DATUM STUDIOではそれまで培ってきた知見を基に組織改革を実践しました。

3年間務めたDATUM STUDIO代表を退任するタイミングで、ちょうど50歳であったこともあり、今後のキャリアについて深く考えることになります。セルフミッションに「人と組織を元気にする」と謳っているが、それはどのような組織でどのような人たちを元気にしたいのか。これからのキャリアを選択し、判断する軸は何なのか。

複数の人に会い、深く問う中で、「インパクト・信頼・手触り感」という3つのキーワードに辿り着きました。インパクトとは、社会の負を解消するインパクトが出せる企業であること。そしてそのインパクトがより大きいこと。信頼とは、周囲から信頼されて人事を実践することができること。特に経営陣から強く信頼されること。手触り感とは、100~300人程度の手触り感のある組織規模であること。組織が持つ息吹を感じながら、これまでの経験を活かした人事施策を展開できること。この3つが今後のキャリアを選択する上での判断軸となりました。

転職活動の末、小売業のDX支援に取り組む10Xに人事責任者として参画します。10Xでは理想の人事を一つひとつ実践していきますが、道半ばで組織縮小を余儀なくされます。1年半という短い期間ではありましたが、10Xでは多くのことを学び、人事パーソンとしての器を拡げることができたと思います。10Xで仕事できたことは、他のキャリアと同じように、大きな誇りとして私の中にあります。

2. Hacobuとの出会い

10Xを卒業し次なる挑戦を探索する中で、物流TechのHacobuと出会います。初回コンタクトは代表のtaroさんとのカジュアル面談でした。持ち時間のいっぱいを使って、事業や組織の現状とこれからについて伺い、対話しました。この対話が共創的で、とても心地よい時間でした。初対面でしたが、彼の隣で任されて人事を実践している自分をイメージすることができました。転職活動の中で多くの起業家、経営者とお会いしましたが、そのようなイメージを持つことができたケースはほとんどありませんでした。

また、運送業を営む友人から業界が直面する課題について幾度となく聞いていたこともあり、以前から物流に対する関心がありました。そして、日本の物流問題は複雑性が高く、解決の難易度が極度に高い社会課題であるという認識でした。しかし、Hacobuが提供するプロダクトとソリューション、クライアントからの評価、今後の事業展望などの解像度を高める中で、Hacobuであれば物流が抱える課題を解決し、社会を大きく前進させることができるのではないかと感じるようになりました。

事業理解が深まると同時に、Hacobuが持つカルチャーが私の大切にする価値観や行動原則と類似点が多いことを感じ、Hacobuとの相性の良さのようなものを感じるようになりました。

3. 入社決定の理由

冒頭にふれた「どうしてHacobuに入社したの?」に対する答えですが、一言で言えば「Hacobuと自分とはうまがあいそうだ」と思えたからです。もう少し解像度を上げると、以下の3つが入社決断の理由であったと思います。

  • 理由1:物流問題をTechで解決するというミッションに共感できたこと

  • 理由2:人事領域を信頼して任せてもらえるイメージが持てたこと

  • 理由3:Hacobuの成長に貢献できると思えたこと

理由1:物流問題をTechで解決するというミッションに共感できたこと

日本が抱える物流問題の大きさを知れば知るほど、Hacobuが掲げるミッションや展開するビジネスに対する共感が高まりました。スタートアップとは思えない複数の大手企業とのパートナーシップに驚きました。また、大きくプラットフォームを構築・展開するのではなく、物流業界が抱える一つひとつの負を解消するプロダクトをリーンに展開する事業の戦略性にも舌を巻きました。Hacobuは転職活動の判断軸に定めた、社会に「インパクト」をもたらす企業であると思いました。

理由2:人事領域を信頼して任せてもらえるイメージが持てたこと

Hacobuでの最終選考は経営会議でのプレゼンテーションでした。プレゼンの詳細は割愛しますが、どのような人事観に基づき、どのような組織を創り上げていくために、どのように人事ファンクションをリデザインし、打ち手を展開するかを発表させてもらいました。発表後の対話が盛り上がり、当初の設定時間を大幅にオーバーして私の最終選考は終了しました。選考結果がどうなるかはわからなかったですが、人事領域を任されて仕事するイメージは解像度高く持つことができました。

理由3:Hacobuの成長に貢献できると思えたこと

Hacobuが直面するいくつかの組織課題は、ヤフーやSupership、10Xで経験してきたそれらと類似性が高く、比較的に容易に打ち手の骨子をイメージすることができました。150名というHacobuの組織規模も、私が人事として成果を出していく上でジャストフィットなサイズでした。そしてこれが最も重要なことですが、実行部隊である人事部メンバーと協働し、価値を共創していくイメージを持つことができました。これらを背景に、事業成長に貢献する人事の実践をイメージすることができました。

4. Hacobuで働く魅力

入社して100日が経ち、あらためて見えてきたHacobuの魅力は以下の3つになるかと思います。こうして整理してみると、前述の入社決定理由とシンクした内容で、入社前後での期待値ギャップが自分にはほぼないことを確認することができました。

  • 魅力1:大きな社会課題解決に取り組める

  • 魅力2:よき人が集まっている

  • 魅力3:ビジネスパーソンとして成長することが期待できる

魅力1:大きな社会課題解決に取り組める

物流問題という大きな社会課題解決に一人ひとりがオーナーシップを持って取り組めていることは、Hacobuで働く最大の魅力だと思います。物流は多くの産業の多くの企業に内包されている機能で、この機能が非効率であることが産業全体の生産性低下の一因になっています。物流問題の解決は日本の生産性向上に寄与するものであり、停滞したこの国の産業を大きく前進させる機動力になります。日本の産業構造を変える、未来志向な仕事ができることは大きな喜びです。

魅力2:よき人が集まっている

仕事をする上で、「誰とするか」は「何をするか」と同じかそれ以上に重要な事柄です。Hacobuにはよき人、それは単に有能であるということではなく人柄も優れた人、が集まっています。多様なバックボーンを持つ人たちがそれぞれの知見を持ち合い、建設的な対話と議論を通じて価値ある合意を創り出すカルチャーがあります。いくつかの会社でカルチャー醸成をリードしてきましたが、Hacobuは良き文化が根づいている組織であると感じます。

魅力3:ビジネスパーソンとして成長することが期待できる

多くのビジネスパーソンにとって、成長実感は仕事に取り組むモチベーションの源泉の一つです。社会課題に向き合い挑戦を続けるHacobuには、多くの成長機会があります。それは市場と直接向き合うビジネス職種に限った話ではなく、ものづくり職種然り、バックオフィス職種然りです。人事としても、メンバーが全力で挑戦することを奨励し、結果としての失敗は許容するカルチャーを根づかせていきます。日々の仕事を通じて成長の実感を得れることは、Hacobuで働く上での大きな魅力であると思います。

[お知らせ]

Hacobuでは多くの職種で積極採用を展開中です。ご興味のある方はぜひチェックしてみてください!

さいごに

Hacobuに入社した理由とここで働く魅力を紹介させていただきました。私にとってもそうですが、多くの人にとって転職は人生の大きな岐路であると思います。ご自身が仕事に求める要件、判断の軸を明らかにすることは、納得できる転職を実現する鍵だと思います。私の場合は「インパクト・信頼・手触り感」の3つのキーワードが軸となりました。たくさんを掲げず、本当に大事なものだけに削ぎ落とすことが、判断の軸を紡ぎ出すコツだと思います。

最後まで読んでいただきありがとうございました。みなさんの転職が納得できる、よきものになることを応援しております。


Carpe diem. Seize the day, boys.
Make your lives extraordinary.

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?