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社長の仕事

前回 「社長就任の挨拶」で書いた通り、僕は突然社長に就任することになりました。就任が決まって最初に心に浮かんだ疑問は「社長の仕事って何?」ということでした。何しろやったことがない仕事なので簡単に答えは出てきません。数日悩む中で、僕は10年ほど前に取り組んだある活動のことを思い出しました。

100人の経営者に会うプロジェクト

2008年から2年間、僕は御茶ノ水にある明治大学大学院に通っていました。専攻は経営学。平日夜間と土曜日、学生時代にはなかったほど真面目に勉強していました。大学院でのエピソードはまたいつかnoteで紹介したいと思います。

大学院を卒業した2010年の春、それまで予復習と通学に費やしていた膨大な時間を使って何か新しいことに取り組みたいと思い、「100人の経営者に会う」という自分プロジェクトを立ち上げました。動機は単純で、大学院で学んだ経営手法は現実の経営の場で実践されているのか否か、されているならどの部分が採択されているのかが知りたかったというものでした。最初はペースが上がらず10人にお会いするのも大変な時間がかかりましたが、経営者が集まる勉強会に参加させていただく方法を取り入れてから飛躍的にスピードは上がり、結果的に約1年半ほどで目標の100人を達成しました。

僕はこの時のメモを探し出し、経営者の方が何を語ってくださっていたのかを読み返しました。そしてそれを元に、現時点での状況を鑑みた上で、社長の仕事を自分なりに整理してみました。

社長の4つの仕事

1)事業戦略の仕事
1つ目は事業戦略の仕事です。どの領域を事業ドメインとし、どのような方針で事業を展開するのか。それらを戦略にまとめ上げ、自らが社員に語りかけ、共通の理解を拡げる。会社の進むべき方向性を指し示すことは、最も重要な社長の仕事であると考えます。 

2)人事の仕事

2つ目は人事の仕事です。優れた事業戦略があっても、それを遂行するのは組織であり人です。組織の状態を常に観察し、より機能するように組織を整え、事業遂行力を高めることもまた、社長の重要な仕事であると考えます。

3)営業の仕事

3つ目は営業の仕事です。トップセールスとしてビジネスを開拓し、直接的に収益に貢献します。同時に顧客の声に直接耳を傾け、自社が提供するサービスの品質を客観的に知ることも、社長の重要な仕事であると考えます。

4)広報の仕事

4つ目は広報の仕事です。社内外に対し、取り組みの成果や今後の展望を広く発信していくことも社長の重要な仕事です。より良い組織文化の醸成はトップ自らがコミットして創り上げていくべき経営課題であり、インナーコミュニケーションについては社長が担う部分が非常に大きいと考えます。

一人の力でこれらの仕事を完遂することは、現状の僕では力量に不足があると言わざるをえません。ただ周囲には頼れる仲間がいますので、彼らの協力を得ながら、この4つの仕事にコミットしていこうと思います。時間の経過や環境変化に伴って4つの仕事の優先順位は常に変化するでしょうし、5つ目の仕事が求められることもあると思います。それらの変化を敏感にとらえ、DATUM STUDIOにとって最良の行動と選択ができる社長を目指します。引き続きよろしくお願いします!


Carpe diem. Seize the day, boys. Make your lives extraordinary.

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