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正義の味方にかこつけた、自己満イベントはやりたくない

こんにちは。久しぶりの投稿です。
2019年9月末で上田市の地域おこし協力隊は3年間の任期を満期で終了し、退任→そのまま美ヶ原に住み続けてる3号です。
兼業だけども個人事業主として起業し、「地域を切り取りデザインする」をテーマに掲げ、イベント企画制作会社「UM企画」を運営しながらとして細く図太く働いています。
なお、UM企画はおいでよ上田さんとの任意団体「上田メディアファクトリー」のパクリではなく、「美ヶ原の前田3号さん」の略です。ダサい。史上かつてなくダサい。
ダサい。

で。

地域おこし協力隊時代から行っている継続イベントを先日、個人事業主として開催しました。
今回のイベントは退任後初のイベント企画ということで地方紙・地方局の取材を受けたんですが、その中でちょっと引っかかった質問があったので、私が目的としている「イベントを開催したいが為だけのイベントではないイベント」の作り方を語ろうと思います(文字に起こすと何言ってるか分かんないね!)。

企画する上での絶対のテーマ

まず私が自主イベントを企画する場合、イベント内容がなんであろうと以下のことを最重要テーマとして掲げています。

「必ず開催地域に直接金が入るシステムであること」

イベントを開催する場合、イベント会場が有料施設である場合は施設利用料を支払うけども、施設利用料は「直接開催地に入る金」にはしていません。これはあくまでも「利用料」です。
私の言いたい「直接入る金」というのは、

■会場:施設利用料以外の利益(飲食代やお土産の販売など、施設側の直接の売り上げ)
■会場周辺の店舗・施設:イベント客の立ち寄り利用による売り上げ

…のことです。

今回開催したイベントは事前申込制、2日間のイベントでした。
関東首都圏の対象ユーザーをメインターゲットに据えて、2月の3連休にイベントを開催。
地域内+周辺地域での宿泊を前提にしていたけども、会場側の利用条件が16時までの利用だったため、地域内の宿泊施設の1件にご協力いただき、宿泊者向けのイベント特典や無料サービス等のコラボ企画を併用。
また地域の観光協会経由で、会場に隣接する日帰り温泉の割引券をイベント参加者に配布。
どちらも宿泊施設や温泉施設にイベント参加者を誘導し、各施設の直接の売り上げにつなげることが目的です。
(これ以外の施設はほったらかしかーい!って思うだろうけど、宣伝媒体で地域内外の施設の紹介をしているのと、あまりに多数のコラボ企画は今回のイベントの性質上、有効ではないと判断してるので行ってません。)

企画の段階で、イベント→地元に客が流れるシステムを組み込むこと

イベントをやれば勝手に客は地元の店に流れるだろ?

ということをよく言われますが、私は一切そのようには考えていません。
むしろ「客は勝手に流れないもの」、「流さないと流れないもの」と考えています。
なので、イベント企画の段階で参加客のイベント当日のストーリーを妄想して(当日の気温や天候、出発時間、食事のタイミングはどこか、イベント会場までの経路、帰宅時間等々)、今回は冬の屋外メインの日中イベントだから日帰り温泉で温まってもらってからの食事、あとちょうど新月で星空が1番奇麗だから天の川観察も提案しよう、日の入り時間は18時前だからイベント→温泉→食事→天の川の流れがちょうどいい!参加者宛てのメルマガで地図リンクを入れて送ろう!
と、なる訳です。
感覚的にはイベントを含めた日帰りツアーの作成と考えれば全く相違ないと思います。

地域おこし協力隊時代にはできなかった事


そもそも地域おこし協力隊ではなく個人企業主催なのに、地域を絡めようとするのか。

私が3年間勤めた地域おこし協力隊という立場で地域と築いた関係性もあるけども、私が個人としてもとより目指す・目指したいイベント企画が、純利益率だけを目的としたイベントではないこと(民間企業として間違ってるあり方ではあるけども)。
イベントそのものではなく「地域」が商材であること。
重要なのは「イベントの単発の成功」ではなく、「業界(商材)全体の活性化」。業界(商材)自体が流行らなければ単発イベントが売れても先細りして絶滅するだけの未来です。

あとは何より私が、「地方創生」や「地域活性」にかこつけた、蓋を開ければ実質「俺僕私がやりたいからイベント化しただけのわーい!たーのしーーー°˖☆◝(⁰▿⁰)◜☆˖°」的なサークル活動イベントを心の底から嫌悪しているからです。

行政(地域おこし協力隊含む)主催でも、あれ?なんだこれ?っていうイベントが結構あります。
例えば「イベントを開催することが目的」になっちゃってるものとか(何のためにイベントを開催するのか考えてない)。
例えば「ターゲットを浅く広くまんべんなく万民平等にした為に何がしたかったのかよく分からない」イベントだったり(クレーム言われるのがイヤとか、面倒事は起こすなって上長がいると企画に口出されて結果イベントをする意味がなかったよねって企画に早変わりするパティーン)。
例えば「自分たちだけで完結させる企画作り→結果身内だけが参加するダサイクルイベント」だったり(Facebook勢に多い印象)。

イベント企画の上で、採算をとらないといけないという考えではない行政時代では、今のイベントの作り方はできませんでした(黒字を出しちゃいけなかったし、プール金もできなかったし、±ゼロ or 赤字にして予算で補填するって縛りがあった)。

もちろん地域おこし協力隊だったからこそできないイベント企画もあるので、協力隊であったことが全くの無駄だったとか、そういうことではありません。

(それから、やりたいからやるってイベントももちろん良いと思います。楽しい。でも地域創生とか地域活性化のためとか、地域に還元してないのにとりあえず言っとけば対面がいいデショ?取材もされるし♪注目されるし♪って底の浅ぁぁぁい頭の緩ぅぅぅいイベントは潰れろって思ってるしマジ本気大迷惑。地域で開催=地域活性化では決してない。)
(と、かっこ付けで書いちゃうのも、そういうイベントを数多く見たし、なんなら運営に参加しろって言われまくったし、地域活性のためだテメー地域おこし協力隊だろ無料奉仕しろやって脅迫まがいも受けたりと、より一層嫌悪オブ嫌悪の対象のなったからとお察しください。)

商材が「ここ=地域」だから範囲を広げる気はない

他の地域でもこういうイベントをやればいいじゃない!なんでやらないの!!!と言われることが多々あります。

結論から言うと、私がやる必要性は全くありません。
私のイベントを見て、自分の地域でもやりたいと思った人がやればいいだけのことです。やり方わかんないんだったら私に聞けばいいだけの話。コンサルするよー?ご依頼してー?というだけの話。
私が上田市の地域おこし協力隊だったからといって、上田市全域で地域密着型イベントをやるということではないです。
私が自主企画をするのは今いるこの地域だけです。
この地域以外でイベントをする時は、基本的に外注と業務委託だけです。

(あと今は個人企業なので、無料奉仕で企画制作をすることは一切ありません。企画制作でお金出したくない人は私に連絡しないでほしいマジ本気見積もり作成するだけでも時間という金がかかるんです本当大変なんだからー!!!)

そんなこんな、以上が私が自主イベント企画をする上でのイベントの作り方と考え方。
何かの参考にでもなれば、あとダサイクルイベントの削減につながれば幸いです。

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