読書アウトプット#4「AIの壁」(養老孟司)
今回の読書アウトプットは養老孟司の「AIの壁」です。
読書アウトプットは、学びを深める上で重要な活動。読んだ本は読み放しにせず、「生き残る沈殿」にし、学びを刻み込みます。
私が読書アウトプットする理由は、こちらの記事を参照にしてください。
きっかけ
生成AIを活用しようという考えを持っているが、データ利活用に対して否定的な意見を持つ養老孟司の考えを聞きたいと思ったから
問い
AIに対する反対意見はどのようなものがあるのか?
問いに対する答え
人間が作ったシステムの中でのみしか機能しない
学びのポイント3つ
AI適応
AIは都会とか人間が作ったシステムの中で使いやすく、その環境だとAIの方が人間以上に有効であるという評価が出てくる。
ここからは自分の考えとなるが、人がAIにとって学習しやすい形へアウトプッし、人がAIに合わせるという事は起きるだろうと思う。というか、もう起きているかもしれない。AIの限界
AIは全て過去の学習データに基づいて予想し判断しており、時間の経過を考慮しない。昔も今も人間は変わらないという前提に立っている。また、統計的な処理を施し、予測・判断しているため、外れ値を考慮しない。平均点な答えを返答する。目から鱗の発見
発見は能力じゃなく「状況」。その人とその状況がセットになって、「あ!」に結びつく。
感想
4人の有識者と養老孟司がAIに関する考えを対話形式で深めていく書籍。
AIに関する警告まではいかないが、その限界について論じる。AIを肯定的に扱う書物が多い中、異なる視点を提供する書籍。
学びのポイントでも記載した通り、AI適応化社会(人間がAIに合わせること)は、今後益々加速していくだろう。
また、外れ値を考慮しない点や、過去のデータしか学習しないという点もその限界を突破する未来が訪れると信じたい。
そういった未来を予想したうえで、社会をさらに良くするため、今できることを考えたい。
最後に気になるテーマや自分の時間を使おうと思っている分野において、自分の意と異なる意見を聴くことを大事にしたいと改めて感じた読書体験だった。
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