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地獄の塩谷100キロウォークへのチャレンジ!(2回目)その9

【本調子ではないけれど】
益子を出発し、今日の目的地は匝瑳(そうさ)市。
意外にも、茨城県には北海道のローカルコンビニ、セイコーマートがある!ということをアーミーから聞き、それならばと寄ってみることに。
ラインナップは北海道とほぼ同じか。恐らく、大洗港~苫小牧港のフェリーを使って物流を確保しているのだろうか?茨城県と埼玉県の一部に展開している模様だ。

ひたすら関東平野の平坦な田舎道を走る。
霞ヶ浦(北浦)、そして利根川沿いに走り、工業地帯を抜けると銚子市だ。昼食ポイントとして、犬吠埼にも近いエリアまで市街地を抜けて走らせる。


やはりここまで来たら海鮮。お昼を回ったのにまだ混雑していて、少し待つことになったが、刺身と煮つけのセットは中々なボリューム。そして美味い!

それではここまで来たし、銚子電鉄に乗り鉄しようか!
丁度、列車の時間が過ぎたところだったので、先に犬吠埼を見ることにする。
岬へ行く前に、犬吠テラステラスという観光施設へ。
2階からは太平洋が一望。そして、さらにはハンモックまで。

そして当然こうなった。
ああ快適。
動くことができなくなるホニャラ夫妻。
このままでは文字通り日が暮れてしまうので、重い身体に鞭を打って起き上がる。

天気は下り坂。見晴らしは良いが、晴れていればもっと気持ちよく景色を見ることができただろう。
灯台の周りを歩いたり、犬吠埼でニャアニャアなく謎の動画を撮ってみたりしつつ過ごす。

ちょっとオシャレな?洋館風の建物の犬吠駅。
まだ列車の出発時間までは時間があるので、売店を物色。
銚子の市内を走るとはいえ、ローカル線の銚子電鉄。赤字に苦しみ、車両の老朽化で修繕費が出ないというピンチに陥った際、「ぬれせんべいを買ってください!」とHPに書き込み。
それが大反響を呼び、倒産の危機を脱出したとか。
実話はコチラ⤵
https://www.choshi-dentetsu.jp/vspot/7/

社会情勢もあって、相変わらず苦しい経営なのだろうが、様々なグッズを販売して、鉄道を本業としつつも鉄道だけに頼らない経営を打ち出している。
応援の意味をかねて、まずい棒やぬれ煎餅など爆買いだ!

1日乗車券を買って、外川行きの電車に乗り込む。
秩父鉄道でもそうだったが、ここもアニメとコラボしての利用喚起策を取っている模様。
車内放送がアニメ声だ。(アニメには疎いのでよくわからんが)
ガタゴト揺れて、直ぐに終点の犬吠駅に到着。
10分ほどでの折り返し時間は、風情ある駅舎などを眺めていたらあっという間に経過した。

伊予鉄道から譲受したという2両編成の車両は、それぞれに変わった顔を持つ。車内を見ると片方はレトロ調になっており、観光客を意識しているのだろう。

銚子駅までは15分少々の所要時間。緑のトンネルを抜けたり、住宅の裏を駆け抜けたり、なかなか変化に富んだ景色。
各駅ではネーミングライツによる、駅名の愛称が付けられており、笠上黒生駅⇒髪毛黒生(かみのけくろはえ)といった、元々の駅名をもじったちょっと笑える愛称もある。他には
「見えないことで、未来を拓く︎
アシザワ・ファインテック株式会社︎ 西海鹿島」
めっちゃ長い…
しっかりと車内放送の自動音声でも流れていた。
車掌としてこの愛称を読み上げるのはちょっと照れ臭いし、長いから大変だな(笑)

ローカル線には珍しく車掌さんも乗務しており、切符の発券やドア扱いなど、細々と動いている。

JRとの接続駅である銚子駅で折り返し。また犬吠駅へと戻る。折角のフリー切符だったが、あまりこの後の時間もなく、殆ど乗り通すだけになってしまうのがちょっと残念だ。
駅のホームで乗ってきた列車を撮影しながら見送ると、ここまでずっと一緒だった女性車掌さんが、ありがとうございました!と笑顔で手を振ってくれた。
なんか長閑な雰囲気で、ゆとりがあるな~と、ほほえましく思う。
JRではなかなか見られない光景だ。

おススメしてもらった、飯岡温泉グロリアでかけ流しの温泉にゆっくりと浸かる。
設備は古いものの、泉質はとてもいい。茶褐色の濃いお湯が特徴的だった。

【ダウンシフターズの聖地?】

そして今夜の宿泊地、匝瑳市に到着!
ここではダウンシフターズという本の著者・高坂さんが営む宿に泊まらせてもらう。
えみポンが会社員時代にその本と出会い、人生を変えられたと言っていいとのこと。僕も読ませてもらったが、「経済」にがんじがらめにされている現代の会社員やこれから進路を考えているような若者に是非読んでほしいと思った。

えみポンはオンラインでも会っていたのだが、実際に会うのは今回が初めて。本のを読むなかではもう少し大人しい?感じの人なのか?と思っていたが、実際に話してみると、とても気さくで取っ掛かりやすい方。
丁度ダウンシフターズを出版した頃は、東京で「たまにはTSUKIでも眺めましょ」というちょっと変わったバーをやっていたのだが、東京オリンピックの前に閉店。今はこの匝瑳市に移住し、農など、様々なプロジェクトを進めている。

宿というよりも、高坂さんの自宅に泊めてもらうという雰囲気。
しかし、ちらりと自室も見せてもらえたが、モノが本当に少ない。
生きていくのに必要なモノはこれだけのスペースがあれば充分だよと教えてもらったかのようだ。
各部屋には遊び心として、DIYで取り付けたというハンモックが。
耐荷重の保証は出来ないよwとのことにちょっとビビりながらも、身を沈めてみた。

少しお話しして、夜ご飯をいただく。
殆どが自分で作った若しくは、地元で手に入れたという食材から、様々なレパートリーで野菜中心のメニュー。どれもシンプルだが、食材の旨味を引き出してくれている。まるでコース料理のように、オシャレに一品ずつ次々と食べさせてくれた。
良い素材と良い調味料を使えば、それだけで十分にご馳走が出来るんだなということがわかる。


食後、少し冷え込んできたということもあり、薪ストーブを稼働!
電気を暗くして、火を見つめるだけでも癒される。
高坂さんが、久しぶりだけど…と笑いながらギターを出してくれて、即興で我々のことも練り込んだ歌を演奏してくれる。
カッコいいよな~
とてもいい気分で、匝瑳の夜が更けていった。





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