【能登ボランティア旅 その1】
【能登震災】
2024年元日は、衝撃的なニュースから始まった。ホニャラノイエでも気味の悪いゆっくりとした揺れに、これは大きい地震が到来したことを感じる。直ぐに速報を見てみると、なんと能登半島が震源。最初はあまり被害情報も少なかったものの、時を追うごとに現地の悲惨な状況が明らかになった。
少し落ち着いたところで、震災ボランティアに行こうかと思うものの、メディアの発信は、今は迷惑になるから来ないでほしいとのこと。
確かに被害の大きいエリアは、行き止まりのような地形になっていることもあり、大渋滞を引き起こして本当に急ぐ車両の通行の妨げになってしまうのだそう。
暫くは静観する他なかった。
しかし、震災から2か月以上が経過し、丁度別のイベントでエミポンがつながった方が、実際に被災地でのボランティア活動をしているRQ能登という団体と連携して支援活動を行っているとのこと。
ならばぜひ!と登録し、4月の15日~17日で現地に入り、活動を行うことにした。
RQの活動についてはこちら!
さまざまな被災地支援の募金などありますが、一番ダイレクトに被災地に届くのは、こういった現地に入って活動している団体に支援することではないかなと思っています。(もちろんRQだけでなく、様々な団体が存在します)
事前の説明会もオンラインで開催してくれたので参加。
RQ能登は他の現地団体などとも協調しつつ活動を行っており、このオンライン説明会も、森の遊学舎の方が行っており、それぞれ手分けしているみたいだ。
今回の震災の特徴として、交通網がマヒしていることもあっての最初の行政の発信(今は被災地に来ないで!)が印象付けられたせいもあり、ボランティアに入っている団体の数もそうだし、人手も過去の震災と比べると圧倒的に少ない…ということだ。
すでに主要な国道は開通しているし、力作業が出来ない高齢者が多い地域ということもあり、今こそ、ボランティアの人手が必要とされているが、供給が追い付いていないのだそう。
そしてリスクに関しても説明を受ける。
今回、能登半島付近のプレートのひずみが壊れたことにより大きな本震と余震が発生しているのだが、まだ、ひずみが溜まっている状態のプレートも存在するという。よりにもよって、その近くには志賀原発が。
説明をしてくれている方も、線量計は持ち歩いていて、大きな余震が発生した後はチェックを欠かさないのだそう。
とはいえ、活動地域は原発の先にあり、能登半島の地形上、放射能が及ばないところへの迂回は不可能なため、何かあったときの被害を免れることはできないだろう。
勿論原発の問題だけでなく、現地で身動きが取れなくなることを想定した装備は、最低限所持してボランティアに向かってほしいと言われる。
【現地へ向かう】
出発当日、大和神社のイベント、ワンオーガニックマルシェでの太鼓の演奏を終えた後、直ぐに能登へ向けて出発した。
太鼓チームリーダーの円さんと、揖斐大和太鼓でも、能登から伝承された御神事太鼓という曲目を演奏していることもあり、もし現地が受け入れ可能であれば、現地で演奏させてもらいたいね。と話している。
いわば今回、その下見的要素もある。
ルートは新しく開通した、冠山峠経由の新ルート。徳山ダム手前はまだヘアピンカーブも残るものの、全体的に改良されて快走ルートとなっている。
とはいえ、天気が良い日曜ということもあって、ゆっくりと走る車に前を抑えられて、なかなか飛ばすことが出来ない。
それでも揖斐川町中心部を出発して、1時間ほどで冠山峠を通過し福井県に入った。
福井からは高速で金沢へと向かう。ボランティア活動者への補助として、現地への高速道路が申請することにより往復、無料で利用できるのだ。
途中休憩を挟みつつ、金沢西インターで降り、手近なガソリンスタンドで給油。現地には離れたところにしかガソリンスタンドがないので、念のための給油だ。
金沢から走る能登里山海道は無料の高速。確か、だいぶ昔に能登半島を一周した時には有料道路だった筈だ。
今浜インター近くの温泉で、昼の太鼓演奏の疲れを癒す。明日からは温泉も入れないだろうし、力仕事が続くだろう。
塩味のある掛け流しの湯はとても気持ちよかった。
砂浜にクルマを乗り入れることができる、千里浜ドライブウェイに少しだけ入り、湯上がりの一杯は浜辺で淹れたてのエスプレッソタイム!
最近導入した家庭用エスプレッソマシン、手軽に短時間でできるから、ドライブ先での一服にちょうど良いなとハマりそう!
ここまでは特に震災の爪痕を感じることなく走ってきた。
しかし、高速を降りたあたりから、随所にそれを感じる。
所々、真新しい道路の補修の痕が。
最初は通常スピードでも対応できる程度だったが、徐々に大きな段差があったりも。
特に橋の前後が酷い。
家の屋根にはブルーシートが掛かっているところも多い。
到着した、酒心館。
ボランティア活動のために、有志の方が用意してくれたボランティア活動のベース宿泊所だ。高台の別荘地帯の一軒で、なかなか立派な建物。
今回、訪れるキッカケとなった北川さん他、数人の仲間がおり、まだ戻って来ていないメンバーもいるらしい。
19時を過ぎたころ、じゃあそろそろ始めますか!と夜ご飯のスタートだ。
自然と活動についての話になる。
いきなりナーバスな話だが、お願いされる作業の中には、これって震災被害に関係あるの??という内容もあるらしい。
(単純な引越し作業的な…ボランティアは引越し屋さんではない)
作業内容は、もちろん現地コーディネーターがある程度ふるいにはかけているとのことだが、他団体からの依頼もあったり、現地で早めに終わった場合に急遽頼まれたりと、そういった場合に起こりうることなのだとか。
勿論、本当に助けを求めてられている作業が殆どなので、一概には言えないところだが。
こういった内容は、現地に行かないとわからない。
食材の差し入れとして持ってきたネギが、現地のワカメとドッキング!
シンプルでうまい!
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